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主人公
- とぼとぼと戻ってくるシャーロットの表情は凍りついていた。

Transcription

  1. 主人公:

    - とぼとぼと戻ってくるシャーロットの表情は凍りついていた。

  2. シャーロット:

    ……陛下。

  3. シャーロット:

    私はただ、純粋に主人との時間を楽しむお祭りであるとばかり…。

  4. 主人公:

    - シャーロットの後ろについて来たアリスも冷たく無表情なまま何も話さない…。

  5. シャーロット:

    陛下、私に…ご命令をっ!

    1. …どんな命令をして欲しい?
  6. シャーロット:

    この残忍で醜悪な施設を…

  7. シャーロット:

    全て!この手で破壊します!

  8. 主人公:

    - 俺も今すぐそうしたいところだ。だが…

  9. 主人公:

    - 長い間、独りでこのテーマパークを守ってきたキルケーのことが気に掛かる。

  10. アルマン枢機卿:

    確かにたった独りでこんなに広大な施設を完璧に守り通すのは至難の業だったことでしょう…。

    1. どういうことだ?
  11. アルマン枢機卿:

    キルケーは陛下が最初に案内されたAエリアを中心に鉄虫の相手をしていたようです。

  12. 主人公:

    - アルマンの話を聞いて、他のエリアよりも断然状態がよかったエリアの様子が頭に浮かんだ。

  13. アルマン枢機卿:

    外部から侵入してくる鉄虫を最大限阻止しながら、パーク内の鉄虫を排除し…

  14. アルマン枢機卿:

    手に負えなくなった彼女は残りの鉄虫をここに追い込んで閉鎖していたんです。

  15. アルマン枢機卿:

    何故この場所だったのかは…本人にしかわかりませんが…

    1. ……
  16. 主人公:

    - アルマンの苦い表情と少しだけ垣間見られたキルケーの本心。

  17. 主人公:

    - キルケーが守りたかったものは…

  18. アルマン枢機卿:

    陛下。エリアの中央、一番大きな建造物から鉄虫の信号が多数探知されました。

  19. アルマン枢機卿:

    陛下に危害を加える心配はありませんがある程度の抵抗はあると思います。

  20. アルマン枢機卿:

    一気に処理するのが望ましいと思われます…!

    1. そうか…
  21. 主人公:

    - アルマンの助言を聞き、決意を固めた。

    1. 周辺への「多少の被害」はやむを得ないな。
  22. アルマン枢機卿:

    はい、そうです。陛下。

    1. シャーロット、アリス。頼みが…いや、これは命令だ!
  23. シャーロット:

    はい、陛下。

  24. セラピアス・アリス:

    いかがしましょう、ご主人様。

    1. 鉄虫を一掃せよ!!
  25. セラピアス・アリス:

    承知いたしました!!

  26. セラピアス・アリス:

    瓦礫の欠片一つ残さず掃除いたします!!

  27. 主人公:

    - シャーロットが剣を抜き走り出し、アリスが飛翔し武装を展開した。

  28. アルマン枢機卿:

    陛下、ひとまず安全な所へ避難された方がよさそうです。

    1. 分かった。
  29. 主人公:

    - 規制エリアを後にし、俺は振り返った。

  30. 主人公:

    - アリスの爆撃により崩壊し始めた建物の姿を忘れないよう、この目に焼き付けた。