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Transcription
- 滅亡直前の人類が楽しんでいたハロウィンの話…
- バニラが教えてくれた衝撃的な話の数々…
- …それは本当なのか?
- バニラA1:
お望みであれば
アーカイブにあるハロウィン当時の映像資料をお見せすることも可能です。 どういたしますか? - ……
- バニラA1:
……
- バニラA1:
私の説明で何か気になる点や…
- いや…。このくらいで十分だ…。
- バニラの説明を要約すると…
- そのハロウィンというのは結局…
- バニラA1:
はい。ご主人様が想像されている通りでございます。
- 何とも言えない気分だ…
- ハロウィンというのは結局ただの口実に過ぎず、
ハロウィン当時のバイオロイドたちは 独立した人格として扱われることはなかった。 - 俺は無意識にバニラに向かっていた視線を慌てて逸らした。
- こんな話を聞いてしまって、俺はバニラを正面から見ることが出来なかった。
- バニラA1:
ご主人様、どうなさいましたか?
- バニラA1:
私はご主人様が滅亡前のハロウィンの事まで気になさる必要はないと思います…。
- バニラ…?
- 話を終えたバニラは何もなかった様子で俺にお茶を淹れてくれた。
俺は彼女からカップを受け取ると椅子に深く座り込んだ。 - 依然としてモヤモヤとした気分はそのままだった。
頭の中は次第に複雑になっていった。 - 俺の表情を伺うバニラの視線を感じたが、彼女と話を続ける勇気がない。
…俺は…正直、恥ずかしい… - バニラA1:
…私はご主人様と出会えて本当に良かったと思っています。
- …いきなり何の話だ?
- バニラA1:
ご主人様は…少なくとも私たちを一つの人格として接してくださいますから。
- …少なくともか…
- バニラA1:
…ふふ…。
私が心配していたよりもしっかりされていて…よかったです。 - バニラはなんとか気分をほぐそうとしてくれて、俺は辛うじて笑うことができた。
バニラはかなり心配してくれていたようだ。 警報音
- バニラA1:
ご主人様?大丈夫ですか?
- あ…うん…大丈夫だ。
- バニラA1:
あの子たちがまた何か問題を起こしたようです。
- あの子たちと言えば確実にLRLとアルヴィスのことだろう。
- まさかまた何かやらかしたのか?
- バニラA1:
お祭り期間ですからね。あの子たちの気持ちが浮つくのも無理はありません。
- バニラA1:
ご主人様?出撃命令を下してくださいますか?
- わかった。頼んだぞ。
- バニラA1:
はい、では…出撃いたします。