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Transcription
- フェンリルがいなくなり、少し深呼吸をしようとしたその瞬間。
- また別の意味で空腹の狼二匹が、
壊れた艦長室のドアの裂け目から入ろうとしていた。 胸が見事に引っかかって大変そうだ…。 - …今日の運勢を占ったら「狼に注意!」という結果になってるんじゃないか?
- セラピアス・アリス:
やっと邪魔者がいなくなりましたね。
- 主人公:
- コツコツとハイヒールの音を立てながら近づいて来るアリスが俺の前に来ると
ボロボロになった艦長室のドアをチラッと振り返った。 - セラピアス・アリス:
少し開放的な環境になりましたね…
まぁ、これはこれでまた…いいかもしれません…? - 主人公:
- 少しもよくない…
一度お預けを食らった狼たちは、さらに貪欲に俺の体を望んでいるように見える…。 - 主人公:
- しかも今回は二人とも意気投合したのか共闘プレイをし始め、
状況はさらに悪くなっていた。 - シャーロット:
はぁん、陛下ぁ~ん今度は逃がしませんからね~?(ガシッ)
- セラピアス・アリス:
その調子です、巨乳さん。そうやってご主人様を捕まえていてください。
- ちょっと待った、うっ…!
- セラピアス・アリス:
ああ…ご主人様…私を受け入れてくれる唯一の御方…
- セラピアス・アリス:
さっき触ろうとしていたところはどこでしたっけ?ここでしたか?
それとも…ここ…? - 主人公:
- アリスの顔がさらにどんどんと紅潮していく。熱くて甘い吐息が頬をくすぐる。
- セラピアス・アリス:
うふふ…。
ご主人様が私のせいで困っているお姿を見ていると私まで気持ちがよくなりますぅ…。 - セラピアス・アリス:
私が決めてあげましょうか?やっぱり…こ・こ・で・す…。
- 主人公:
- しきりに体を密着させてくるシャーロットと
耳元で囁きながら俺の手を握って「ここ」に当てるアリス。 - 主人公:
- これは危険だ…。
- 主人公:
- 外部からの刺激を必死に我慢し、
手に握った招待状を放さないようぎゅっと握った。 こういう時は違うことを考えるんだ…。考えろ…。 - 主人公:
- フェンリルが届けてくれた招待状。魔女からのものだと言っていた…。
- 主人公:
- 魔女の招待状か。これはかなり意味深だぁ~…
- 主人公:
- 意味深過ぎて逆に落ち着いてくるほどだぁ…
この落ち着き具合なら柔らかい感触を十分楽しめそうだ…。 柔らかい… - 主人公:
- って!違う!そうじゃない!!
一瞬俺の理性が崩れたのを触感で感じ取ったのかシャーロットの目元が潤んだ。 - シャーロット:
はぁ…、へ、陛下ぁ…!
ついに私に心を許してくださったんですね!も、もう一度だけ今みたいに… - シャーロット!もういい加減に…
- 主人公:
- 止まらぬ肉弾攻勢に敗北を宣言するかしないかの瀬戸際、
オルカに救世主が降臨した! - アザゼル:
そこまでです、異教徒たち!
- アザゼル:
そのような淫乱な行為は断じて許しません!
- アザゼル:
今すぐ人間の男性から離れなさい!
- 主人公:
- アザゼルの断罪するかのような声に
シャーロットはもちろんアリスまでもが不満な表情を見せつつも俺から離れてくれた。 - あ、ありがとう、アザゼル…
- アザゼル:
瞑想中に不穏な気配を感じましたので来てみたら、
やはりこのような淫乱な行為を…! - 主人公:
- アザゼルの勢いにしばらく黙っていたアリスだが、
急にまたこれ見よがしに、さらに露骨に体を密着させてきた。 - セラピアス・アリス:
またまた…そんなこと言わずにこちらへどうぞ?
露出狂の天使さん?あなたもどうですか? - シャーロット:
はぁ…陛下ぁ…
- 主人公:
- シャーロットの白い指が俺の体をくすぐるようになぞる。
- 主人公:
- その指使いを見て驚いたアザゼルは絡み合っている俺たちに駆け寄った。
- アザゼル:
くっ!いますぐに離れて!くだ…!さい!
- 主人公:
- 両脇の狼たちとは違い正面から堂々と接近してくる巨大な胸。
- 主人公:
- おかげで接触面積において非常に大きな差が発生した!
- 主人公:
- アリスとシャーロットを引き剥がすためにありったけの力を振り絞るアザゼル!
踏ん張る為には正面から俺の体にのしかからなければならない! 全体重を俺に預ける!預かった!頑張れ!アザゼル! - あっ…ああ…はわ…
- セラピアス・アリス:
まぁ、変態天使さん?
今あなたも私たちと同じことをしてるんじゃないんですか? - アザゼル:
そんなことありません!
- シャーロット:
陛下ぁ~ん♡
- 主人公:
- 三人に俺のことは見えていないようだ…俺の上で揉み合う巨乳たち…
俺の体という巨乳大戦の戦場は肉に揉まれ、包まれ、 頭の奥まで染み入る危険な香りに意識が朦朧としてきた…。 - 主人公:
- 上半身は既に肉に陥落して久しかった。
下半身までもが降伏を宣言する直前、 やっとのことでアザゼルがシャーロットを引き離すことに成功した。 - うわっ!?
- 主人公:
- …おかげで俺も床に仰向けに倒れたんだが…。
- シャーロット:
あぁ!何をしているんですか!私の陛下に!
- …うっ…
- セラピアス・アリス:
…これはもう黙ってられません…。
変態天使さん…あなたは罰を受ける必要があります。 - ……
- 主人公:
- 思わぬ武力介入(?)に憤慨する二人はアザゼルに敵意を露わにした。
- 主人公:
- …一方俺は床に倒れたままなんだが…。
- アザゼル:
人間の男性を正しい道へ導くことができるのならば、
多少の実力行使は致し方ありません! - アザゼル:
人間の男性も理解してくれるはずでしょう…。
- うん、俺は大丈夫なんだけど…
- セラピアス・アリス:
実力行使…ですか…私も特に好きな言葉です…。
- ちょっと待て、アリ…
- 主人公:
- アリスの目が鈍く光った。俺が止める間も無く離れたアリスが背を向けた。
- セラピアス・アリス:
楽しんでいる時に水を差す邪魔者は、事前に排除しておく方がよさそうです!
- セラピアス・アリス:
ついて来て下さい?巨乳さん、あなたもですよ。
- ちょっと待て、アリス。シャーロットとアザゼルも。
- セラピアス・アリス:
…はい?ご主人様。
- …して欲しいことがある。
- セラピアス・アリス:
ご主人様のご命令であれば。何でもお聞きいたします…
- さっきアルヴィスとLRLが突っ込んでいった場所、覚えてるよな?
- セラピアス・アリス:
はい。ご主人様。もちろん覚えています。
- 周辺に鉄虫が残っていないか調査してほしい。
- セラピアス・アリス:
…調査…ですか?
- 作戦地域に到着したら…
- 主人公:
- 三人は思いのほか静かに俺の話を聞いてくれた。
- 三人の受け持つ区域をそれぞれ指定するから。
- セラピアス・アリス:
…ご命令には従います。
- アザゼル:
人間の男性のご意志の通りに…。
- シャーロット:
……
- シャーロット:
出来るだけ早く片付けて帰ってきますからね!お待ちください!私だけの陛下~!
- 三人が艦長室を去って行くと、俺はやっと一息つくことが出来た。
- これがどういうことなのかは三人も十分に理解できているはず。
完璧な解決策ではないが… - さて…残った問題は…
- 持っていた招待状はあの乱闘のせいで少し折れてしまっていた。