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Transcription
- 主人公:
- モモたちとの通信を切るとアリスが俺の手を握ってきた。
- 主人公:
- アリスは不満でいっぱいの顔だった。その心情は理解できないことはない。
- 主人公:
- キルケーの案内で向かったAエリアは心配とは裏腹にごく普通の遊園地という感じだった。
- セラピアス・アリス:
あぁ、もうつまらない…
- セラピアス・アリス:
つまらなすぎて死にたくなってきました。
- セラピアス・アリス:
こんなものが想像もできないほどの快楽ですって?
- セラピアス・アリス:
ご主人様、これ以上見る物は特になさそうです。さっきの続きを…しませんか?
- キルケー:
そこの手を握り合っているお二方様?
仲睦まじいのもいいですがここをご覧いただけますか? - キルケー:
ここがまさに!当パーク自慢の~!
- キルケー:
「魔女の特急イリュージョン」です!きゃぁ~!ぱちぱち~!
- おお…
- 主人公:
- 俺も自ずと感嘆の声が漏れるほどには
キルケーが紹介したジェットコースターは立派だった。 - キルケー:
この「魔女の特急イリュージョン」は
設計段階から欠陥があったジェットコースターでした。 - キルケー:
そのため死傷者の記録を毎年更新する代物でしたが…
- キルケー:
現在では管理人であるこの私が情熱と誠意を注いだ結果、
こうして新たに生まれ変わったんです~! - キルケー:
参考までにスローガンは「安全ベルトは信じない」です♡
お客様、一度ご乗車いかがです~? - …今度乗れたら乗るよ…。
- キルケー:
ではあそこにある「魔女の特急イリュージョン」にも劣らぬ…
- セラピアス・アリス:
もうこれくらいでいいでしょう。
- セラピアス・アリス:
黙って聞いていれば本当にやりたい放題ですね。
- 主人公:
- キルケーはアリスの冷ややかな声にも全く委縮することなく、始終笑顔だった。
- アリス、落ち着け。
- 主人公:
- 依然として不満がある表情だったが、
俺の言葉を聞いてアリスは下がってくれた。 - キルケー、ここはもう見なくてもいいと思う。
- キルケー:
えぇ~?まだ半分以上も残っていますが?
- 次のエリアを案内してくれ。
- キルケー:
はぁ、お客様がそう仰るのなら仕方ありませんねぇ。
- キルケー:
Bエリアはここからそう遠くはありません。
その代わり、その道中で私が退治しきれなかった鉄虫が少しいるかもしれませんが… - わかった。アリス、頼む。
- 主人公:
- いまだにふくれっ面で先を歩いていたアリスが立ち止まった。
- セラピアス・アリス:
はぁ…。悪いことはどうしてこう重なるんでしょうね…?
- セラピアス・アリス:
本当に…最悪です。
- シャーロット:
陛下を独り占めしようとあれこれ色仕掛けをかけるあなたが言えることでしょうか?
- シャーロット:
うふふ、陛下ぁ~ん?ちょっとだけお待ちくださいね~?
- セラピアス・アリス:
私がお傍を離れたら数秒もせずにご主人様に色目を使って…!
その無駄に大きな胸の半分にでも上品さがあればよかったものを…! - シャーロット:
…あなた、どれだけ面の皮が分厚いんですか?
- 主人公:
- またシャーロットとアリスが言い争いを始めた。
もうこれで何度目だろうか…。本気で憎みあっているわけではなく、 強いて言えば悪友というものに近い関係なんだろうが… - 主人公:
- それでもオルカで指折りの戦闘力を保有する強力な二人が、
こうして真正面にぶつかり合うとさすがに気圧される…。 あの二人を同時に視界に入れてると色んな圧力が…すごい…。 - 終わったら教えてくれ…
- キルケー:
あらまぁ…あのお二方はとても仲がよろしいみたいですね?
どうぞ、ポップコーンでもいかがです? - キルケー:
調理されて数年経っていますが
防腐処理は完璧に施されているので問題ないはずです。多分ですが…。 - いや、遠慮する…
- 主人公:
- ポップコーンの代わりにポケットの中にあったキャンディを一つ口に頬張った。
これをさっきアリスに渡しておくべきだったのだが… - シャーロット:
そもそも、その衣装は何なんですか!?
下品すぎて直視していられません! - セラピアス・アリス:
私にピッタリの衣装があったので着てみただけですけどぉ?
- セラピアス・アリス:
あなたが着ていた水着よりはエレガントだと思いますが?
もともとのオーダーは宝石と紐だけにして欲しいと言っていたそうじゃないですか? そちらの方が余程下品では? - キルケー:
あ、その衣装は高いんです。
満足したら元の場所にちゃんと掛けておいてくださいね~? - キルケー:
あぁ…どこまで話しましたっけ?えっと、そうそう…
17年位前にあそこにあるスナックバーで一人チュロスを作っていたんですけどね? - 主人公:
- シャーロットとアリスを見ているだけでは物足りないのか
横に座ったキルケーはフラスコに入った液体を ちびちび飲みながら止めどなく話を続けた。 - 主人公:
- あーもう…思考を停止したい…
- キルケー:
それが思ったよりも面白くってぇ~!
一ヶ月間毎日夢中になって作ってしまって、チュロスがなんと5千本も…あら…? - キルケー:
今日に限って招待もしていない客がたくさんいらっしゃいますねぇ。
あのお二方がうるさ過ぎるせいかしら~? - キルケー:
みなさ~ん、さっきお話した鉄虫がここまでお迎えにきてくれましたよ~
- 主人公:
- キルケーの緊張感のない呼びかけを聞き、シャーロットとアリスは言い争いを止めた。
- セラピアス・アリス:
まだまだ言いたいことは山ほどありますが…
ひとまずは鉄虫を片付けてからにしましょう。 - シャーロット:
そうしましょう。陛下の安全が最優先ですからね。
- シャーロット:
陛下ぁ~ん?私たちは鉄虫を退治しに行ってきますけど…
- 主人公:
- シャーロットの疑う視線がキッ!とキルケーに向かった。
- セラピアス・アリス:
そのことなら心配いりませんよ、巨乳さん。
胸糞の悪い魔女さんですが、悪意はないようですから。 - セラピアス・アリス:
そもそも…バイオロイドがご主人様に危害を加える訳がありません。
- シャーロット:
…それもそうですね。では、陛下ぁ~ん?
- シャーロット:
行って参りま~す!待っていてくださいね~。
- シャーロットとアリスが鉄虫の信号を探知した場所へ向かった。
- キルケー:
ふぅ…本当に仲が良い方たちですね~。
私にもあんなお友達がいたらどれほどよかったか~ - 「仲が良い」がどういう意味かわかってる?
- キルケー:
あらあら、どうしてそんな冷たいことを言っちゃうんですぅ?
- 冗談交じりで話すキルケーの口元が突然緩み、にへらと笑った。
- キルケー:
それはそうとお客様ぁ?ついに…二人きりになりましたね?
- …そうだな。
- キルケー:
ふふふ…私もいい感じになってきました。
- キルケー:
では…本番…始めましょうか?