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Transcription
- 艦長室に帰ってきた。
- 隊員たちが部屋を飾った結果、家具の位置が完全に変わってしまい、
どうしたものかと少し戸惑っていたら扉を誰かがノックした。 - 入って。
- E-16タロンフェザー:
こんにちは、司令官様。
- E-16タロンフェザー:
今日は私が司令官様のお世話をさせていただきます。
- うん、よろしく。でもやっぱり…
- 主人公:
- 外見、服装、役割まで…どう考えてもフェザーは隠密行動と無縁に思えるのだが…
- 大丈夫か?こっそり外に出るのって簡単じゃなさそうだけど。
- E-16タロンフェザー:
ふふ、ご心配なさらず。私にお任せください。
- E-16タロンフェザー:
準備ができましたら、行きましょうか?
- 主人公:
- フェザーに言われるがままについてきた俺は…
オルカのどこかにある狭い隙間のような場所に潜っていた。 - 主人公:
- 漆黒の暗闇の中でフェザーの顔の輪郭だけがなんとか見えている…。
- フェザー?外に出るんじゃないのか?
- E-16タロンフェザー:
もうちょっとだけ待ってください…えへ…えへへへ…
- ……
- 主人公:
- 少しずつ眼が暗闇に慣れてきた…。
そして…壁にいっぱいに何かが張り付けられている…。 これは…写真…? - …カーン?
- 主人公:
- ほとんどすべての写真にカーンの姿が写っていた。
- 主人公:
- 任務遂行中に上空から撮ったと思われる写真から
任務後、宿舎で着替えている写真まで… さらには… - 主人公:
- 待て待て…?そんなところを?こんな角度ありえるのか?
- フェザー、説明を求む。
- E-16タロンフェザー:
えへへ…ちょっとこれを整理してからお話ししますのでお待ちくだ…へへへ…
カーンたいちょぉ… - E-16タロンフェザー:
いつも格好よすぎますよぉ…はぁ…はぁ…早く司令官様とシてくださらないかなぁ…?
ハッ!! - E-16タロンフェザー:
こほん、司令官様。申し訳ありません。待たれました?
- …それよりそのヨダレ拭いて、ほら。
- E-16タロンフェザー:
あ、ありがとうございます。すみません、私としたことが…
では説明させていただきますね。 - E-16タロンフェザー:
ここでオルカ内部のみなさんの動きを確認してから動くことにします。
- いや、そっちじゃなくて!まずはこの写真の方だろ!
- E-16タロンフェザー:
ああ、これはただの趣味です。うちのカーン隊長、本当に格好いいと思いませんか?
えへ…えへへ… - E-16タロンフェザー:
戦場では凛としたお姿を見せるのに、普段はとても優しいし、
意外とおっちょこちょいなところもあるんですよ…ふひ… - E-16タロンフェザー:
はぁ…はぁ…たいちょぉ……ッ!
- E-16タロンフェザー:
でも誤解しないでください。隊長を恋愛対象としては見ていませんので!
- E-16タロンフェザー:
これをご覧ください。
- 主人公:
- フェザーが持っているパネルを操作する。
- E-16タロンフェザー:
まだ印刷してませんが、最近はカーン隊長よりも司令官様を撮っているんですよ?
- 主人公:
- パネルの画面には様々な場所、様々な角度から
撮られた俺の写真が表示されていた。 - わぁ…よく撮れてる…って!んなわけあるかぁ!!
- 主人公:
- 思わずフェザーの手からパネルを奪い取った!
- 主人公:
- そこには……………ひぇ!!
- E-16タロンフェザー:
ふふっ、あ、わかります?私も個人的にこれがよく撮れてると思ってるんです。
コンスタンツァさんもこんなにとろけた顔で… - お前だったのかぁぁぁぁ!!
- 主人公:
- みんなが飾ってくれる前のいつもの艦長室…ベッド…カメラのアングル…
こわいっ!! - 主人公:
- 襲ってくる頭痛にこめかみを押さえる…。
- 主人公:
- ブラウニーの言っていた「先生」の正体がついに明らかとなった…。
- E-16タロンフェザー:
一枚印刷しましょうか?かなり昔の方式なのですが、
それなりに趣があって私は好きなんです。 - いや、俺は大丈夫だよ。これは全部消すから。
- E-16タロンフェザー:
はいぃ!?
- 主人公:
- 急いで艦長室の盗撮写真を全部消そうとしたが半分も消せずにパネルを
フェザーに奪われてしまった!くっそおぉぉぉ!! - E-16タロンフェザー:
あああ!ダメですダメダメぇぇ!!!
どれだけ撮影が大変なのかわからないんですか!? 信じられません!! - E-16タロンフェザー:
まったく!こんな素晴らしい写真を消すなんて!司令官様は変わった御方です!
また撮らないといけないじゃないですか!! - E-16タロンフェザー:
まぁ…初心にかえってゼロから収集し直すのもまた趣があるかもしれませんが…
- E-16タロンフェザー:
ふへ、ふへへへ…司令官様?
カーン隊長と同衾される時は私に必ず一言お願いしますね? - E-16タロンフェザー:
もしそんな場面を撮り逃がしたりしたら…私は…私は…
- ……
- 主人公:
- 頭痛がますますひどくなる…。マイペースというか頭がおかしいというか…。
このままこの件について話していると時間が無くなってしまう… - はぁ…とりあえずオルカから出よう。案内してくれ
- E-16タロンフェザー:
はい、司令官様。少々お待ちください。
- 主人公:
- 今まで顔を赤くして妄想に浸っていたタロンフェザーは、
一瞬にして元の真面目な顔に戻った。 - 主人公:
- いや、そもそもどっちが本来のタロンフェザーなんだ?
- 主人公:
- 温度差が凄すぎてわけが分からなくなってくる。
- E-16タロンフェザー:
私がオルカに張り巡らせたシークレットネットワークを使います。
- E-16タロンフェザー:
ここに座ったままオルカ内のほぼ全区域を見ることが出来るんですよ?
- 主人公:
- フェザーがパネルを操作すると画面に色んな映像が映る…。
- 主人公:
- 艦長室と艦橋はもちろん隊員たちの宿舎の一部、そして…秘密の部屋まで…
- 主人公:
- 顔が熱くなる。全部俺の記憶にある場所だ。いったいどうなってるんだ!?
- …フェザー?
- E-16タロンフェザー:
こちらの区域には誰かいて…こっちには…はい?
- そのシークレットネットワークも使用禁止。
- 主人公:
- 俺の言葉にフェザーの目がこれでもかと丸くなる。
- E-16タロンフェザー:
はいぃ!?どうしてですか!?え!?何故そうなるんです!?
- ……
- 主人公:
- まるで自分は何もおかしくないと言いたげな反応に言葉が詰まる…。
- 主人公:
- フェザーの顔は悔しさと疑問でいっぱいだ…。何も知らない第三者から見たら
俺が権力を使っていじめているようにしか見えないだろう…。 - とにかくダメ。
- 主人公:
- フェザーは裏切りと絶望が入り混じった顔で俺を見上げる。そんな泣きそうに
なられても…別に俺、裏切ってないし… - E-16タロンフェザー:
うっ…うう…どうして私にこのような試練が…!
私が一体何をしたというのですっ!? - E-16タロンフェザー:
そ…それでも!私は諦めません!
- E-16タロンフェザー:
必ずこの試練を乗り越えてみせますから!そう!これまでのように!