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Transcription
- 鉄血のレオナ:
中尉、必要な物資リストをもう一度確認するように。
- GS-10サンドガール:
確認しました、隊長。
- 鉄血のレオナ:
ふふ、カーンがつまらないガラクタ集めをしている間に、我々は司令官に
素敵なプレゼントを用意しよう。 - 鉄血のレオナ:
司令官にぴったりなサイズで頼むぞ。小さくても大きくても困るからな。
僅かな誤差もあってはならない。 - GS-10サンドガール:
かしこまりました、隊長。
- 鉄血のレオナ:
進捗状況は定期的に報告すること。それでは頼むぞ。
- GS-10サンドガール:
……
- T-9グレムリン:
え?サンドガールさん、どうしました~?レオナ隊長がどうして私たちのところに?
- GS-10サンドガール:
出撃命令です。
- T-9グレムリン:
えぇ!?いきなり出撃命令ですか!どこにです?鉄虫でも出ましたか?
- GS-10サンドガール:
ふふ、いっそそのほうが良かったかも知れませんね。
- T-9グレムリン:
え?じゃあどんな理由での出撃するんですか?私にも教えてくださ~い
- GS-10サンドガール:
ああ…
- T-9グレムリン:
え?なんで黙ってるんですか?私とサンドガールさんの仲じゃないですかぁ~?
秘密にしますから~ - GS-10サンドガール:
はぁ…どうせすぐ分かることですし、今教えても大丈夫でしょう…。
- GS-10サンドガール:
最近レオナ隊長が焦っておられるのはご存知ですよね?
- T-9グレムリン:
あぁ…それは…まぁ…
- T-9グレムリン:
マリー隊長が司令官の部屋に押し込まれてから…ですよね…
- GS-10サンドガール:
そうです。でもそこまでならよかったのですが…
- GS-10サンドガール:
最近カーン隊長のホードが戦果を立て続けに挙げているのが…さらに…
- T-9グレムリン:
あぁ~…なんでこのタイミングで…しかもよりによってホードが…
- GS-10サンドガール:
私たちの隊長は滅亡後に復元されているので…滅亡前の生き残りである
カーン隊長のことを密かに意識していたじゃないですか? - GS-10サンドガール:
それが今回爆発したわけです。
- GS-10サンドガール:
当のカーン隊長はレオナ隊長のことをさほど気にしていないようですけどね。
- T-9グレムリン:
カーン隊長ってあのおバカさんたちを引き連れて
どうしてあそこまで上手く戦えるのか不思議なんですよね…? - T-9グレムリン:
オルカ7大ミステリーの一つになるのも納得ですよ…。
- GS-10サンドガール:
それほど有能な方だからレオナ隊長も意識せざるを得ないんでしょうね。
- GS-10サンドガール:
そして、これが…そのおかげで私たちに命じられた任務の目標です。
- T-9グレムリン:
えっと…腕時計…スーツに…靴…?うーん…つまり…
- T-9グレムリン:
ああ!なるほど!レオナ隊長が司令官にプレゼントをするんですね!きゃあ~!
- GS-10サンドガール:
そうです。女性が男性を自分好みに染め上げたいときによくやるやつです。
- T-9グレムリン:
くくく…レオナ隊長らしいですね。
- T-9グレムリン:
ホントはあ~んなに司令官好き好き!死ぬほど好き~!なくせに、
いざ顔を合わせると - T-9グレムリン:
「早く私に釣り合う男になるのだ…」
- T-9グレムリン:
じゃないですか?
- GS-10サンドガール:
でも、ここまでならまだマシな方です。
リストの一番下にあるのも見てください。 - T-9グレムリン:
え?…こ!これは…!
- T-9グレムリン:
…ワインと…もっといいワインと…それよりもっと貴重なワイン…!?
- GS-10サンドガール:
もうだいたい予想がつきますよね…?
- T-9グレムリン:
あの司令官にお酒を飲ませようとするなんて…決めに行ってますね…これは…
- T-9グレムリン:
これはとっても…
- T-9グレムリン:
面白いことになってきましたね…?
- T-9グレムリン:
ふひひ、中尉殿?その任務、私も入れてください。
後方支援はやることなくてつまんないんですよ~。 - GS-10サンドガール:
…隊長に提案してみましょう。
しばらくした後、作戦中のヴァルキリー分隊
- T-13アルヴィス:
お姉ちゃん、何でアルヴィスたちはプレゼントを探してるの?
- T-13アルヴィス:
アルヴィスたちは戦闘部隊だよね?
- T-12カリアフ・ベラ:
あなたは知らなくてもいいの。大人の事情なんだから。
- T-13アルヴィス:
大人の事情…?
- T-10ニンフ:
アルヴィスちゃんはまだ知らなくても大丈夫ですよ。さぁお姉さんとあそこに
行ってみましょうか。何か見つかるかもしれません。 - T-12カリアフ・ベラ:
スチールラインなんかに負けるわけにはいかないんですから…
- T-12カリアフ・ベラ:
マリー隊長みたいにレオナ隊長がお済になったら…わ、私たちにも…順番が回って…きゃあ~!恥ずかしい~!
- T-12カリアフ・ベラ:
ヴァルキリー様も楽しみですよね?
- T-8Wヴァルキリー:
え?あの…わ、私は…
- T-12カリアフ・ベラ:
……
- T-12カリアフ・ベラ:
え?え?その反応は…ヴァルキリー様、まさか…
- T-8Wヴァルキリー:
互いに良いと思っている男女が十回以上会えば…そ、それはもう…
自然な流れであり…どうしようもないことで… - T-8Wヴァルキリー:
あっ、通信が入ってきました。
- T-12カリアフ・ベラ:
え!?ちょ、ちょっと…
- T-8Wヴァルキリー:
…サンドガールさんが合流するとのことです。
- T-8Wヴァルキリー:
事前に着陸地点の安全を確保しておいた方が良さそうですね。先行します。
- T-12カリアフ・ベラ:
待ってくださいよ!今の話、ちょっと詳しく聞かせてください~!!