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Transcription
- 少しハプニングがあったがフェザーの能力は本物だった。
- あの盗さ…シークレットネットワークのおかげで
俺たちは誰にも気づかれずにオルカの外へ出ることができた。 - オルカ号の停泊地近くにいつの間にかドクターが準備してくれていた
バックパックを背負い、目的地に向かって出発する。 天気もいいし、気分も上々だ!しかし… - E-16タロンフェザー:
司令官様、大丈夫ですか。
- 今はなん…とか…
- ドクターがシルキー用のものを改造して作ってくれた外骨格付きバックパックは
とても快適だ。着心地もよくてバランスもしっかりとれている。 - 寒さも大した問題ではなかったのだが、
腰の高さまで積もった雪のせいで思ったよりも速度が出なかった。 - E-16タロンフェザー:
私が司令官様をぎゅっと抱きしめて…飛んでいけたらいいのですが…
そうするには出力が不足してまして… - E-16タロンフェザー:
ドクターに連絡してみますね。何か方法が…
- ???:
そこで私です。
- 主人公:
- 聞き慣れた声に振り返ると、巨大なプレゼント箱が近づいてくる…。
なんだ…? - 共振のアレクサンドラ:
間に合ってよかったです。ご主人様のための「乗り物」を用意しました。
- 共振のアレクサンドラ:
もともとこんなことの為に用意していたわけではありませんが…
多少は役に立つでしょう。 - 乗り物?
- 主人公:
- アレクサンドラの降ろした箱にはクリスマスを祝う言葉とリボンがついていた。
- 共振のアレクサンドラ:
開けてみてください、ご主人様。
- 分かった。
- 主人公:
- 乗り物か…ドクターがまた何か用意してくれたのかな?
- 主人公:
- それもそうだな、あのドクターのことだし、
俺たちが雪に足止めされることくらい容易に予想していただろう。 - 主人公:
- リボンを解いて箱を開けると…
- うわああああぁぁぁっ!?
- 炉端のポルティーヤ:
ひいいいいぃぃぃぃぃっ~!?
- な、何だ!?ポ、ポルティーヤ!?
- 炉端のポルティーヤ:
ふぇぇ…びっくりしました…うぅ…ご主人様ぁ…
- 炉端のポルティーヤ:
いきなり大声、出すから…
- ご、ごめん。俺もびっくりして…
- 共振のアレクサンドラ:
ブヒブヒとうるさいですね。早く調教された通りにご主人様を乗せなさい。
- 共振のアレクサンドラ:
ご主人様も、私が調教した「乗り物」にお乗りください?
- 乗り…物…だと…?
- 主人公:
- まさかこのカチューシャを一つ着けただけでトナカイだと
言い張るつもりなの…か…? - 炉端のポルティーヤ:
は、はいっ…!
- 炉端のポルティーヤ:
ご、ご主人様…!私に乗ってください…!
- 主人公:
- 驚いて尻餅をついてしまった俺の隣に近づいたポルティーヤが、
雪が積もった地面に四つん這いになった。 - 炉端のポルティーヤ:
ご遠慮なさらず。私、やっとご主人様のお役に立てるんですから!
喜びに震えています! - 流石にこれはないぞ。これは本当にアウト…
- 主人公:
- 四つん這いになったポルティーヤの手を引いて立たせる。
- ポルティーヤ、起き上がって。
- 炉端のポルティーヤ:
の、乗らないんですか…?
- 炉端のポルティーヤ:
や、やっと私もご主人様のお役に立てると思ったのに…
- 炉端のポルティーヤ:
やっぱり…私は失敗作…何の役にも立たないただのトナカイ…
- 主人公:
- ポルティーヤがしょんぼりする。失敗作でもトナカイでもないぞ…
- 共振のアレクサンドラ:
ご主人様。ポルティーヤはご主人様のお役に立ちたいという一心で私に調…
教えを乞いに来ました。 - 共振のアレクサンドラ:
私の「教育」にも弱音を吐かずに全てを受け入れ…
久しぶりに私も熱が入るような情熱を持っている生徒でした。 - 共振のアレクサンドラ:
ポルティーヤの気持ちを無下にしないでください。
- 共振のアレクサンドラ:
さぁポルティーヤ。乗り物としての義務を果たしなさい。
- E-16タロンフェザー:
わーお…これは絶対写真に残さないと…いいですねぇ…いいですねぇ…
これはシャッターチャンスですよぉ… - 炉端のポルティーヤ:
ご主人様、ぜひ…お願いします…
- ……
- 主人公:
- うぅ…頭が痛い…しかもポルティーヤもポルティーヤで
まんざらでもなさそう…。 - 主人公:
- 確かに今は移動手段が欲しいところなんだが…発想が斜め上すぎて…
- 主人公:
- こめかみを押さえながら、このトンデモ状況の打開策を思案してみたら、
ちょうどいい案を思いついた。 - そうだ!ポルティーヤ、ガントレットは持ってきた?
- 炉端のポルティーヤ:
え?はい、こちらに…
- 主人公:
- ポルティーヤがプレゼント箱をガサゴソと漁ってガントレットを取り出す。
- それで雪を溶かしてくれる?
- 炉端のポルティーヤ:
雪をですか…?…ああ!
- 主人公:
- 俺の言葉でポルティーヤの顔が一気に明るくなった。
- 炉端のポルティーヤ:
はい!少々お待ちください!
- 主人公:
- 嬉しそうにポルティーヤが雪を溶かしに行くと、
アレクサンドラがこれ見よがしにため息を吐いた。 - 共振のアレクサンドラ:
はぁ…ご主人様は優しすぎます。
- 共振のアレクサンドラ:
普段から夜のような男らしさを見せて欲しいのですが…
- E-16タロンフェザー:
そんなぁ…せっかくのシャッターチャンスが…
- 炉端のポルティーヤ:
はぁ…はぁ…ご主人様、とりあえずこの近くの雪は全部溶けました!
- 炉端のポルティーヤ:
街までは少し遠いですけど…が、頑張ります!
- ポルティーヤのおかげで楽に行けそうだよ。あ、ちょっと待って…
- 炉端のポルティーヤ:
ご、ご主人様…?
- 主人公:
- バックパックを降ろしてコートを脱ぎ、ポルティーヤにかけてあげた。
- E-16タロンフェザー:
…シャッターチャンスを逃したと思いましたが、もっといい写真が撮れましたね。
ふふっ…。 - 行こう。フェザーとアレクサンドラもまだ何か言ってるのか?
- E-16タロンフェザー:
あら、アレクサンドラ様。ちょっとそのままで…よし。
- 共振のアレクサンドラ:
…何故、私を撮るんです?
- E-16タロンフェザー:
良い表情をされているなぁと思いまして…。きれいに撮れました。確認します?
- 共振のアレクサンドラ:
いえ、けっこうです。私たちも急ぎましょう。
- 共振のアレクサンドラ:
ポルティーヤは戦闘面ではあまり役に立ちませんから…、
鉄虫と遭遇したら私たちだけが頼りですので。 - E-16タロンフェザー:
うふふ、はいはい~