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Transcription
- E-16タロンフェザー:
……
- ……
- E-16タロンフェザー:
………
- ………
- E-16タロンフェザー:
…………
- ………………フェザー。
- E-16タロンフェザー:
はい。
- もしかして…俺をからかってる?
- E-16タロンフェザー:
まさか!お慕いしている司令官様をからかうなんて、到底できませんよ…
- 主人公:
- フェザーはきっぱりと否定しているが、これはどう考えても…
- ただの箱だろ…
- 主人公:
- 箱の中に光学迷彩マントでも入ってるんだろうと思っていたが、
箱はただの箱だった。 - 主人公:
- もしかしたら既に作動中なのかと思い、箱の中に手を突っ込んで
あちこち触りまくってみたものの…やっぱり何もなかった。 - E-16タロンフェザー:
ただの箱だなんて、ドクターさんが悲しまれますよ!?
- E-16タロンフェザー:
これこそが究極の潜伏装備、段ボールです!
- E-16タロンフェザー:
しかも二人用に改造された特別仕様のラブ段ボールバージョンなんですよ?
- はぁ………
- 主人公:
- なんか引っかかる名前だなぁ…。よく見たら…
あちこちにハートマークのシールが貼ってあるし… - E-16タロンフェザー:
これの素晴らしさを説明するのはとても難しく…
まずは使ってみてはいかがでしょうか? - E-16タロンフェザー:
私も初めは信じていなかったのですが、試してみたらあら不思議!
効果を体験すれば納得するはずです! - そうか…
- 主人公:
- いや、ただのダンボールでしょ…?もういいや…なるようになれ…
- 主人公:
- もう半分くらい自暴自棄になって逆さまになっている
アイアンギア・ラブ段ボールバージョンの中に入る。 - 主人公:
- フェザーが俺にくっついて箱を完全に被ると、
小さく開いた穴から入る光を除いては完全な闇と化した。 - E-16タロンフェザー:
誰か来るのを待ってみましょう。
- 主人公:
- 艦橋にポツンと置かれた段ボールとか、どう考えても怪しいと思うんだけど…
- 主人公:
- もしこれがただの悪戯だったらドクターに特大げんこつを食らわせてやろう
と思っていたら、フェザーがそっと身を寄せてきた。 - E-16タロンフェザー:
こんなに暗くて狭い空間に閉じこもっていると、何故か心が休まると思いませんか?
- E-16タロンフェザー:
居心地がいいと言いますか…。
- まぁ…そうだな。
- 主人公:
- フェザーにそう言われてみると何故か気が楽になり妙な安心感を感じはじめた。
- E-16タロンフェザー:
司令官様、少し詰めてください。
- 主人公:
- 狭い空間でフェザーがますます身を寄せてくる。
色々何かが当たってるけど…狭い… - E-16タロンフェザー:
ふふ、暗くて写真が撮れないのが悔やまれます…。
- 写真が好きになったきっかけとかあるのか?
- E-16タロンフェザー:
うーん…最初はただの偵察任務の一環だったんですけど…
- E-16タロンフェザー:
撮っているうちに少しずつ他のものも撮るようになっていって…、意外とそれが
楽しくなりまして。 - E-16タロンフェザー:
それに大切なものや幸せな瞬間って写真として残しておきたいじゃないですか?
- うん…わかるよ。
- 主人公:
- ふと、これまであった出来事を写真に残しておけばよかったかもなと思った。
- フェザー、これからはさ…
- E-16タロンフェザー:
お静かに…。誰か来ます。
- P-3Mウンディーネ:
もっとしっかりとアクセントをつけてやってみましょう?さぁもう一回!
- セイレーン:
ふ、ふん!別にあんたのために作ったわけじゃないんだからね!
- セイレーン:
…ウンディーネさん、本当にこれで司令官は喜ばれるのでしょうか…?
- P-3Mウンディーネ:
当然でしょう!?ここに「一撃で男性を虜にする技!」って書いてあるでしょう?
- 小さな隙間を覗き込むと、
セイレーンとウンディーネが何やら古い本を読みながら話していた。 - セイレーン:
しかしツン…デレ?これはどういう意味なんでしょうか?
- P-3Mウンディーネ:
魅力的な女性に与える称号のようなものです!
- P-3Mウンディーネ:
ほらここ。「男性に大人気!」って書いてあるでしょう?
- セイレーン:
な…なるほど確かに…私もツンデレになれるように頑張ります…。
- P-3Mウンディーネ:
その意気です。じゃあ次も読んでみてください?
- セイレーン:
えっと…「…カキが好物でしたよね?お一ついかがですか?」
- セイレーン:
…カキ?
- P-3Mウンディーネ:
カキ?
- セイレーン:
カキ…ってあの貝のことでしょうか?
- セイレーン:
な、なんで貝が…?口調もなんだか高貴な感じになってますし…。
- P-3Mウンディーネ:
あ、あれですよ!
- P-3Mウンディーネ:
貝って閉じこもってるじゃないですか!で、ですから…あなたには心を開くよ?
みたいな… - セイレーン:
あ!下の方にその場面が載ってますね…。
好きな人とタコさんウィンナーと交換したいから… - P-3Mウンディーネ:
そ、そうです!こういう意味です。はい…
- セイレーン:
ツンデレって奥が深いんですね…
- セイレーン:
私、もっと練習してみたいと思います。この本、貸していただけないでしょうか?
- P-3Mウンディーネ:
も、もちろん!私はもう達人ですので!
- セイレーン:
ふふ、ありがとうございます。わからないところがあったらまた聞きに来ますね。
- セイレーン:
では、私は指揮官会議がありますので…また後で。
- P-3Mウンディーネ:
は、はい。いってらっしゃい。また後で…
- あんな本って一体どこから仕入れてるんだ?
- 近いうちに練習を終えて艦長室に来るであろうセイレーンのために、
対ツンデレリアクションを確認しておかなくては…。 - P-3Mウンディーネ:
あうぅ…知ったかぶりなんてするんじゃなかったわ…
- P-3Mウンディーネ:
大変だわ…どうしよう…
- 主人公:
- ウンディーネのフォローも考えておかないと…
- E-16タロンフェザー:
やっぱりホライゾンのみなさんはお可愛いこと…ですね。
- そうだな。
- E-16タロンフェザー:
いつもオルカの外で活動されてるから写真を…うぶっ!?
- しっ!
- 主人公:
- フェザーの口を塞ぐ。また誰かが近づいてくる足音が聞こえてきた。
- T-75ウェアウルフ:
帰還したばっかなのにまた出撃させるの~?
- クイックキャメル:
任務内容聞いたでしょ?文句言わない!
- T-75ウェアウルフ:
司令官はそんなことより一杯飲んで、絡み合う方が好きだと思うんだけどなぁ…
- クイックキャメル:
あんたのせいで禁酒令まで出されたってのに、よくそんなこと言えるね?
- T-75ウェアウルフ:
はぁ…で、隊長は?
- クイックキャメル:
もう外に出てる。さぁさぁあたしたちも急ぐよ。
- ウェアウルフとクイックキャメルが出口に向かい、消えていった。
- ホードの任務はさっきの偵察が最後だったはずだけど…
- 疑問に思って頭を捻っていたら、俺の腕の中で何かがジタバタし始めた。
- ああ、ごめん。
- E-16タロンフェザー:
ップハー…!
- E-16タロンフェザー:
司令官様…本当に…ワイルドなんですね…。こんなところで…ふぅ~
- …俺、何か変なことしたか?
- E-16タロンフェザー:
まだ手も繋いでないのに、いきなり強引なプレイにイっちゃおうだなんて…
仕方ない御方ですね…ふぅ… - なぁ!俺そんなに変なことした!?
- 主人公:
- うふふと笑ってフェザーが身を起こし、箱を開いた。
暑そうに顔を手で仰ぐフェザー…確かに少し暑かったけどそんなにだったか? - 主人公:
- 俺もそれに従って立ち上がる。固まってしまった足を軽く解してから
ウェアウルフとキャメルが消えた出口を見つめた。 - ホードはさっきの偵察以外、今日の任務はなかったよな?
- E-16タロンフェザー:
え?はい…おそらく…
- 主人公:
- だったらどこに行ったんだ?それにセイレーンは指揮官会議があるって…
- 追いかけよう。
- E-16タロンフェザー:
え!?
- どうした?
- E-16タロンフェザー:
あ、いいえ。時間ももう遅いですし…今日は疲れているでしょうから、
お休みになられてはいかがですか…? - 主人公:
- 俺が首を横に振ると、フェザーが今にも泣きそうな顔になった。
- ホードには特に感謝しているんだ。
- 主人公:
- さっきのホライゾンもそうだが、ホードは人員も少ない上に
主に偵察と機動打撃任務を引き受けてくれているせいで なかなかオルカで顔を合わせることがない。 - 主人公:
- あまり交流できていなかったのが気になっていた。ちょうどいい。
- 普段のホードがどう過ごしているのかも見ておきたい
- E-16タロンフェザー:
そ、それは私がお教えしますから…。ですから…
- いいや、直接自分の目で確かめたほうが確実だ。
- 主人公:
- 出口へ向かおうとしたが、足を止める。
- …そうだ、これも持っていかないと
- 主人公:
- 箱を持つとやっぱり心が安らぐ…