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Transcription
- 不屈のマリー:
閣下の容態はどうだ?
- コンスタンツァS2:
点滴を打ってお休み中です。幸い、健康に大きな異常はないとのことで…。
- 不屈のマリー:
やはり…過労か?
- コンスタンツァS2:
はい。しばらく療養が必要だそうです。
- 不屈のマリー:
そうか、ではしばらくは緊急戦闘態勢を維持することにしよう。
- 不屈のマリー:
ところで…メイの姿が見当たらないな。オルカにいるのではなかったのか?
- 不屈のマリー:
大佐、メイは今どこにいる?
- B-11ナイトエンジェル:
隊長は、もうすでに外に出て上空警戒態勢を展開、その指揮をしています。
- B-11ナイトエンジェル:
何か用があれば、私が代わりに聞くようにと指示を受けています。
- 不屈のマリー:
…そうか…メイは大丈夫だったか?
- B-11ナイトエンジェル:
いえ…大丈夫…ではないでしょうね。
- 不屈のマリー:
…分かった。メイのところに行ってやれ。
- B-11ナイトエンジェル:
はい、お気遣いいただきありがとうございます。
- B-11ナイトエンジェル:
では私はこれで…
- アルマン枢機卿:
他の指揮官の方々も各々の任務を引き続き遂行すると答えてくださいました。
- アルマン枢機卿:
陛下が先んじて用意しておられたマニュアル通りにです。
- コンスタンツァS2:
アルマンさん…
- コンスタンツァS2:
本当にありがとうございます。おかげでご主人様が無事に
帰ってくることができました。 - アルマン枢機卿:
いいえ。皆様が万全の用意をしてくださっていたおかげです。
- アルマン枢機卿:
私は時期をある程度特定できていただけですので。
- 不屈のマリー:
だが助かった。倒れてすぐに応急処置をするのが我々にとっても
最善の手だったからな…。 - 不屈のマリー:
休んでほしいと頼んだところで素直に休んでくださらないだろうからな、閣下は…。
- アルマン枢機卿:
そうです。どんな変数を入れてみても同じ結果が出るだけでした。
- コンスタンツァS2:
これからが心配です。
通常の業務に加えて、パーティーの方はどうすればいいのか… - アルマン枢機卿:
サプライズパーティーの中止は陛下が一番望まないでしょう。
- 不屈のマリー:
ふむ…アルマン、閣下はいつお戻りになったほうが良いと思う?
- アルマン枢機卿:
はい、実はダフネさんの所見と私の予測からの判断では
今すぐに動いても問題はありません。 - アルマン枢機卿:
ただやはり、当分の間は通常の業務に戻られるのを避けて、
安静にした方が良いかと思います。 - 不屈のマリー:
そうか…。コンスタンツァ、ラビアタは相変わらず考えを改める気はないのか?
- コンスタンツァS2:
はい…
お姉様はまだ自分が前に出るべきではないと考えていらっしゃるみたいです。 - コンスタンツァS2:
本当に深刻な事態になれば出てくれると思いますが、
今はできるだけ私たちに任せて裏方に徹したいと…。 - 不屈のマリー:
閣下に剣を突きつけた罪は大きいが、
彼女にはそれ以上に今まで立ててきた功績がある… - 不屈のマリー:
だが本人がそう言っているのなら仕方ない。
今は裏方でも、自らを閉じ込めていた檻から出てきてくれた…。 それだけでも満足するしかないか。 - 不屈のマリー:
だから、ラビアタには手が回らないところのバックアップを遠慮なく頼むが、
大丈夫か? - コンスタンツァS2:
はい、私から伝えておきます。
- 不屈のマリー:
よし。私は部隊を指揮し、警戒を強化しよう。
- 不屈のマリー:
閣下のお世話と内部の業務は任せる。
- アルマン枢機卿:
はい、私たちにお任せください。
- コンスタンツァS2:
はぁ…ご主人様が倒れるなんて…私も気絶しそうでした。
- コンスタンツァS2:
改めてもう一度、感謝を…アルマンさん。
- アルマン枢機卿:
どういたしまして。
- アルマン枢機卿:
とりあえず陛下の休養の件でいい案があります。
- アルマン枢機卿:
ホードの偵察報告によれば天然の温泉を発見したとのことです。
- コンスタンツァS2:
あっ…!つまりご主人様にはそこで休養していただくということですね?
- アルマン枢機卿:
はい。
陛下がそこでしばらくの間お過ごしいただけるようドクターが 作業を進めています。 - コンスタンツァS2:
ドクターにはいつも負担をかけてしまいますね…パーティーの準備もあるのに…
- アルマン枢機卿:
陛下が働けない分、私たちも人手が足りなくなるでしょう。
- アルマン枢機卿:
他の方々にも手を貸していただかないといけませんね。
- コンスタンツァS2:
手伝っていただくとなると…アレクサンドラさんとオードリーさん辺りでしょうか…
- コンスタンツァS2:
ご主人様のお傍でお世話する方も必要ですし。
- コンスタンツァS2:
うーん…この際ですしご主人様と同衾する機会がなかった方々を…
- アルマン枢機卿:
それは良い案ですね。
- アルマン枢機卿:
こう言うのもなんですが、その方が陛下も安心して静養できるでしょう。
- コンスタンツァS2:
ふふっ、そうですね。こんな状況ですから、みんな献身的になるでしょうし。
- アルマン枢機卿:
では私は内部業務全般を担当いたします。
- アルマン枢機卿:
コンスタンツァさんは陛下のお世話の方をよろしくお願いします。
同時刻、艦長室
- …知らない天井だ。
- 艦長室を飾るとき、天井にまで手を入れたのか…
- そんなことを思いながらゆっくりと身を起こした。
- …ウンディーネ?
- 主人公:
- 俺の呼びかけるとベッドに伏せていたウンディーネが泣いていたのか
涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げた。 - P-3Mウンディーネ:
司令官…
- よく眠れたか?
- P-3Mウンディーネ:
ね、寝てないわ!
- P-3Mウンディーネ:
…司令官こそ、よく眠れた?大丈夫?
- 主人公:
- 枕元にかかっている点滴は中身が1/3くらい残っていた。
- 主人公:
- 首と肩を回してみるが少し気怠いだけで動けないわけではない。
- うん。大丈夫そう。
- P-3Mウンディーネ:
体だけでしょ?当分の間は安静が必要だって言ってた。
- ダフネがそう言ったのか?
- 主人公:
- 眠っている間、微かにダフネの声を聞いた気がする。
- P-3Mウンディーネ:
うん…体の疲労はどうにでもなるけど、精神的な疲労は仕事から離れて
休むしかないんだって。 - うぅ…そんな時間はないんだけどな…
- 主人公:
- パーティーの準備もあるし…仕事は山積みだ。
- P-3Mウンディーネ:
えぇっ!!?ダメよ!!
- 主人公:
- 布団を剥いで、起き上がろうとする俺をウンディーネが止める。
- P-3Mウンディーネ:
今日は私が司令官の護衛だから、安全のために司令官は私の言う事を
聞かないとダメなの! - P-3Mウンディーネ:
…ま、また私が傍にいるときに司令官が倒れたりしたら…私…
- あ…
- 主人公:
- ウンディーネが今感じているであろう罪悪感の大きさを
察してやれてなかった。 - ウンディーネのせいじゃないよ。
- P-3Mウンディーネ:
でも…
- 主人公:
- ウンディーネは相変わらず落ち込んでいる。
- 主人公:
- 今は仕方ないか…
- じゃあ休もう。傍にいてくれるか?
- P-3Mウンディーネ:
あっ……分かったわ。私に任せて!
- 主人公:
- もう一度横になると、ウンディーネが俺の頭に手を置いた。
- 何してるの?
- P-3Mウンディーネ:
おまじない…。この前本で読んだの、これで悪い病気が飛んでいくんですって。
- 主人公:
- ウンディーネを見ると、その行為に似合わず真剣な顔で俺の頭を撫で始めた。
- 主人公:
- あまりに真剣で逆に笑いそうになったけど、
ウンディーネの手は暖かくて意外と効果があった。 - P-3Mウンディーネ:
痛いの痛いの飛んでいけ…
- 主人公:
- 小さく呟くウンディーネの声を聴きながら、また俺は眠りに落ちた。