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- どれだけ眠っていたんだろう。目を覚ますと、ウンディーネもベッドに上がって俺にくっついて眠っていた。

Transcription

  1. - どれだけ眠っていたんだろう。目を覚ますと、ウンディーネもベッドに上がって俺にくっついて眠っていた。

  2. - ゆっくり寝かせてあげよう。布団をかけてあげて、ベッドから降りる。

  3. 主人公:

    - あくびをしながら艦長室を出ようとドアを開けると、そこにはアルマンが立っていた。

    1. おは…
  4. アルマン枢機卿:

    なりません。

    1. ……
  5. 主人公:

    - うーん?また既視感あるぞ?これ…

  6. 主人公:

    - 俺の前に立ち塞がるアルマンの姿に、そんなに古くない記憶が甦る。

  7. 主人公:

    - あの時とは違って、今はそこまで深刻な状況ではないけれど…

    1. …あの時を思い出すな。
  8. アルマン枢機卿:

    そうですね。あの時は仕方なく引き下がりました…

  9. アルマン枢機卿:

    ですが、今回だけは絶!対!に!なりません。

    1. 俺はまだ何も言ってないんだけどなぁ…
  10. 主人公:

    - ニッコリといい笑顔なのに物凄い威圧感を感じる。

  11. アルマン枢機卿:

    はぁ…少し楽になったからって、もう仕事をしに行くおつもりなんでしょう?

  12. アルマン枢機卿:

    陛下、私たちを信じてしばらくはゆっくりお休みになってください。みなさん心配していますよ。

    1. ……
  13. 主人公:

    - アルマンの言う通り…みんなすごく心配してるんだろうな。

  14. 主人公:

    - そう考えるとこれ以上わがままを通すのは良くないだろう…。

    1. わかった。大人しく休ませてもらうよ。
  15. 主人公:

    - 再びベッドに戻ろうとすると、ドアの前に立っていたアルマンが近づいてきた。

  16. アルマン枢機卿:

    しばしお待ちを、陛下。静養する場所は他にご用意しております。

    1. 他?
  17. 主人公:

    - 静養といえば普通自分の部屋では…?訳がわからず部屋を見渡す。ウンディーネは何も知らずにまだスヤスヤと眠っている。

  18. 主人公:

    - 今の俺たちにオルカより休める場所なんてあるのか?

  19. アルマン枢機卿:

    ホードのフェザーさんが街の郊外で温泉を発見したそうです。

  20. アルマン枢機卿:

    周辺の鉄虫は既に掃討済み。当分の間滞在できるようドクターが現在作業中です。

  21. アルマン枢機卿:

    到着する頃には準備も完了し、ゆっくりおくつろぎいただけるはずです。

    1. おお…
  22. 主人公:

    - 温泉という言葉に心が揺らぐ。だが、その前に…俺よりも…

  23. アルマン枢機卿:

    もちろん陛下がご準備しているパーティーが終わった後、隊員たちも全員利用できるようにいたします。

    1. 読心術は使えないって言ってなかったっけ?
  24. アルマン枢機卿:

    前に申し上げました通り、陛下はわかりやすい御方ですから。

    1. はぁ…
  25. 主人公:

    - ウンディーネを起こさないように静かに支度する。

  26. 主人公:

    - 俺を待っていたアルマンがにっこり笑って口を開く。

  27. アルマン枢機卿:

    ウンディーネさん…少しの間でしたけど大変な心労だったでしょうね。

    1. うん…起こさずに出て行ってすまないと伝えてくれ。
  28. アルマン枢機卿:

    はい、そう伝えておきます。それと…

  29. アルマン枢機卿:

    今回は私の言葉を聞いてくださり、ありがとうございます…陛下。

    1. 俺を想ってのことだったからね。
  30. アルマン枢機卿:

    ふふ、ソワンさんを呼ぶことまで計画に入っていたので、私のところで済んで良かったです。

    1. ………
  31. 主人公:

    - 大人しく言う事を聞いてよかったな…。またあのお茶を飲まされるのは勘弁してほしい。

  32. アルマン枢機卿:

    温泉で陛下のお世話をする人員は選出しておきました。

  33. アルマン枢機卿:

    護衛も用意されておりますので、出発しましょう。