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Transcription
- 主人公:
- オードリーと一緒にオルカに戻ってきた。
- 主人公:
- いつもより静かな廊下を二人で歩いて艦長室へと向かう。
- オードリー・ドリームウィーバー:
あら、段々と歩くペースが速くなってません?
- オードリー・ドリームウィーバー:
エスコートはもっとゆっくりしていただきたいですわ。
- べ、別に速くなってなんか…
- 主人公:
- オードリーは全部解ってると言わんばかりに微笑み、俺に腕を絡めてくる。
- 主人公:
- ようやく艦長室に到着し、灯りを点けようとする俺の手をオードリーが掴んだ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
もう私を十分ご覧になったでしょう?今はどうか…このまま…
- ???:
あれ…?
- 主人公:
- オードリーの両腕が俺の首にゆっくりと回る。
自然と俺もオードリーを抱きしめた。 ……………今何か聞こえたような気がするんだが… - 今…何か聞こえなかった?
- オードリー・ドリームウィーバー:
さぁ?
- オードリー・ドリームウィーバー:
私には、あなたの声しか聞こえてませんけど…?
- 主人公:
- 耳元で囁く声に俺の理性は蒸発した。
- オードリー・ドリームウィーバー:
うふふ…
- 主人公:
- 俺を誘うように体を後ろに引くオードリーが、ソファーに触れて音がする。
- 主人公:
- ゆっくり座るオードリーに覆い被るようにして俺もソファーへ…。
- オードリー・ドリームウィーバー:
あら、このソファー…とてもソフトでふにふにしてますわね。
- ???:
ん~んん!?
- ……
- オードリー・ドリームウィーバー:
……
- 今、絶対聞こえただろ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
う、うふふ…何のこと?そんなこと気にしないで…もっと私に集中して下さる?
- オードリー・ドリームウィーバー:
ほら…あら、もうこんなにベタベタになって…
- ???:
ん!?…んん…!
- ………
- オードリー・ドリームウィーバー:
……
- オードリー・ドリームウィーバー:
はぁ…これ以上わからないフリをするのも無理がありますわね。
- オードリー・ドリームウィーバー:
下敷きになっている方?上に座ってしまって、ごめんなさいね。
- …灯り点けるよ。
- 主人公:
- 照明を点けて明るくなると、ため息を吐くオードリーの下でジタバタしている
手足が見えた。 - 主人公:
- オードリーが立ち上がると…
- P-3Mウンディーネ:
ぷはー!し、死ぬかと思った…
- P-3Mウンディーネ:
…………あ。
- P-3Mウンディーネ:
サ、サプラ~イズ………!お、驚いた、司令官?
- い、色んな意味でね…
- 主人公:
- その格好がまず驚くし…そのぐちゃぐちゃになってる…チーズケーキも…
ベタベタって、チーズケーキのことだったか…少し焦った。 - オードリー・ドリームウィーバー:
どなたかと思っていましたがウンディーネでしたか。
- P-3Mウンディーネ:
こ、こんばんは…。あ、あのぉ…
- P-3Mウンディーネ:
もしかしなくても…私…お邪魔しましたか…?
- 主人公:
- ウンディーネの言葉に小さくため息を吐いたオードリーは、
いつものクールな顔に戻った。 - オードリー・ドリームウィーバー:
邪魔されたのは事実ですが、ノープロブレム。
機会なんてまたいくらでもありますから。 - オードリー・ドリームウィーバー:
それより…一体どうしてこんなことになってるのか、説明していただけます?
- P-3Mウンディーネ:
そ、それが…司令官と一緒にチーズケーキを食べようと思って待ってたんだけど…
- P-3Mウンディーネ:
お、お腹が空いてきちゃって、ちょっとだけ味見しようかなって…
- あ…
- 主人公:
- 倒れる前に交わした約束を思い出した。
- 主人公:
- 少しでも体調が良くなったのなら、一番にウンディーネに連絡して
約束をし直すべきだった…。 - ごめん。俺が悪い。
- P-3Mウンディーネ:
ううん…。
ち、違うの。ただ司令官を驚かせようとしただけだから… - オードリー・ドリームウィーバー:
そして、その上に私が座ってしまったというわけですね。おかしいと思ってました。
何でベタベタするのかしらって…一瞬、司令官と思いましたけど。 - P-3Mウンディーネ:
うわぁぁ…!オードリーさんのドレスがぁ…
- オードリー・ドリームウィーバー:
大丈夫ですわ。ノープロブレム。
こんなムードで仕切り直すのもおかしな話ですし…今すぐに洗えばいい話ですわ。 - オードリー・ドリームウィーバー:
一緒に行きましょうか?ウンディーネさんの服も洗ってあげますわよ。
- P-3Mウンディーネ:
あ、あのぉ…
- 主人公:
- ウンディーネはまだここに居たいようで、モジモジと俺やオードリーを
チラチラ見る。 - …パーティーまで余裕あるだろ?
- オードリー・ドリームウィーバー:
あら、司令官…
- オードリー・ドリームウィーバー:
やっぱり我慢できなくなってしまいました?確かにまだ時間はありますが…
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ、司令官とだったら…時間が少々足りない気がしますけど?
二人を相手にするわけですし…。 - オードリー・ドリームウィーバー:
それに、可愛い可愛いウンディーネのことも考えると……ねぇ?
…ふふ。 - …まぁ何とかなるだろ?
- 主人公:
- 何故か急に恥ずかしくなって頭を掻いていると、ウンディーネが近づいてきた。
- 主人公:
- 何も言わずに顔を真っ赤にし、俺を見上げていたウンディーネが満を持して
口を開いた。 - P-3Mウンディーネ:
べ、別に司令官のことなんか、全然好きじゃないんだからね…!
- 主人公:
- いきなりの「全然好きじゃない」宣言に呆然とする。
- 主人公:
- オードリーも同じく目をまん丸くしてウンディーネを見ている。
- オードリー・ドリームウィーバー:
ウンディーネ、今のそれは一体何です…?
- P-3Mウンディーネ:
え?男性を誘惑するセリフじゃ…
- 主人公:
- そういえばこの前、セイレーンとそんなことしてたな…。完全に忘れていた。
- くっ…
- 主人公:
- ダメだ…笑っちゃ…堪えるんだ俺!
- P-3Mウンディーネ:
うぅ…これで駄目なら…
- P-3Mウンディーネ:
べ、別に司令官の為に作ったわけじゃないけど…
あ、味見くらいならさせてあげなくもないんだからね! - プハッ!ハハハハハハハハハハハッ!
- P-3Mウンディーネ:
何で!?何で笑うのよぉぉ!!
- ご、ごめん。ククク…
- 主人公:
- なんとか笑いを堪えながら視線をオードリーに向けると、
やはり俺と同じで必死に笑いを押し殺していた。 - オードリー・ドリームウィーバー:
本当に…キュートですわ。
- 主人公:
- 目尻の涙を拭いたオードリーは、すーはーと大きく深呼吸をした。
- オードリー・ドリームウィーバー:
はぁ……司令官?
レディがここまでしているんですから、恥をかかせてはいけませんわ? - オードリー・ドリームウィーバー:
私のターンはお譲りますわ。この前頂いたチーズケーキのお返しです。
- オードリー・ドリームウィーバー:
…あら?こんなところに何故か穴が…
- E-16タロンフェザー:
はぁ…はぁ…ようやく始まるんですねぇ…。待ってる間に私が何回……ふぅ…。
でも待ってた甲斐がありました… - E-16タロンフェザー:
これは久しぶりに三人で…アアアアアアアアアアアアアアアッ!?
- E-16タロンフェザー:
穴を塞がないでぇぇ…!