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主人公
- オードリーと一緒にオルカに戻ってきた。

Transcription

  1. 主人公:

    - オードリーと一緒にオルカに戻ってきた。

  2. 主人公:

    - いつもより静かな廊下を二人で歩いて艦長室へと向かう。

  3. オードリー・ドリームウィーバー:

    あら、段々と歩くペースが速くなってません?

  4. オードリー・ドリームウィーバー:

    エスコートはもっとゆっくりしていただきたいですわ。

    1. べ、別に速くなってなんか…
  5. 主人公:

    - オードリーは全部解ってると言わんばかりに微笑み、俺に腕を絡めてくる。

  6. 主人公:

    - ようやく艦長室に到着し、灯りを点けようとする俺の手をオードリーが掴んだ。

  7. オードリー・ドリームウィーバー:

    もう私を十分ご覧になったでしょう?今はどうか…このまま…

  8. ???:

    あれ…?

  9. 主人公:

    - オードリーの両腕が俺の首にゆっくりと回る。自然と俺もオードリーを抱きしめた。……………今何か聞こえたような気がするんだが…

    1. 今…何か聞こえなかった?
  10. オードリー・ドリームウィーバー:

    さぁ?

  11. オードリー・ドリームウィーバー:

    私には、あなたの声しか聞こえてませんけど…?

  12. 主人公:

    - 耳元で囁く声に俺の理性は蒸発した。

  13. オードリー・ドリームウィーバー:

    うふふ…

  14. 主人公:

    - 俺を誘うように体を後ろに引くオードリーが、ソファーに触れて音がする。

  15. 主人公:

    - ゆっくり座るオードリーに覆い被るようにして俺もソファーへ…。

  16. オードリー・ドリームウィーバー:

    あら、このソファー…とてもソフトでふにふにしてますわね。

  17. ???:

    ん~んん!?

    1. ……
  18. オードリー・ドリームウィーバー:

    ……

    1. 今、絶対聞こえただろ。
  19. オードリー・ドリームウィーバー:

    う、うふふ…何のこと?そんなこと気にしないで…もっと私に集中して下さる?

  20. オードリー・ドリームウィーバー:

    ほら…あら、もうこんなにベタベタになって…

  21. ???:

    ん!?…んん…!

    1. ………
  22. オードリー・ドリームウィーバー:

    ……

  23. オードリー・ドリームウィーバー:

    はぁ…これ以上わからないフリをするのも無理がありますわね。

  24. オードリー・ドリームウィーバー:

    下敷きになっている方?上に座ってしまって、ごめんなさいね。

    1. …灯り点けるよ。
  25. 主人公:

    - 照明を点けて明るくなると、ため息を吐くオードリーの下でジタバタしている手足が見えた。

  26. 主人公:

    - オードリーが立ち上がると…

  27. P-3Mウンディーネ:

    ぷはー!し、死ぬかと思った…

  28. P-3Mウンディーネ:

    …………あ。

  29. P-3Mウンディーネ:

    サ、サプラ~イズ………!お、驚いた、司令官?

    1. い、色んな意味でね…
  30. 主人公:

    - その格好がまず驚くし…そのぐちゃぐちゃになってる…チーズケーキも…ベタベタって、チーズケーキのことだったか…少し焦った。

  31. オードリー・ドリームウィーバー:

    どなたかと思っていましたがウンディーネでしたか。

  32. P-3Mウンディーネ:

    こ、こんばんは…。あ、あのぉ…

  33. P-3Mウンディーネ:

    もしかしなくても…私…お邪魔しましたか…?

  34. 主人公:

    - ウンディーネの言葉に小さくため息を吐いたオードリーは、いつものクールな顔に戻った。

  35. オードリー・ドリームウィーバー:

    邪魔されたのは事実ですが、ノープロブレム。機会なんてまたいくらでもありますから。

  36. オードリー・ドリームウィーバー:

    それより…一体どうしてこんなことになってるのか、説明していただけます?

  37. P-3Mウンディーネ:

    そ、それが…司令官と一緒にチーズケーキを食べようと思って待ってたんだけど…

  38. P-3Mウンディーネ:

    お、お腹が空いてきちゃって、ちょっとだけ味見しようかなって…

    1. あ…
  39. 主人公:

    - 倒れる前に交わした約束を思い出した。

  40. 主人公:

    - 少しでも体調が良くなったのなら、一番にウンディーネに連絡して約束をし直すべきだった…。

    1. ごめん。俺が悪い。
  41. P-3Mウンディーネ:

    ううん…。ち、違うの。ただ司令官を驚かせようとしただけだから…

  42. オードリー・ドリームウィーバー:

    そして、その上に私が座ってしまったというわけですね。おかしいと思ってました。何でベタベタするのかしらって…一瞬、司令官と思いましたけど。

  43. P-3Mウンディーネ:

    うわぁぁ…!オードリーさんのドレスがぁ…

  44. オードリー・ドリームウィーバー:

    大丈夫ですわ。ノープロブレム。こんなムードで仕切り直すのもおかしな話ですし…今すぐに洗えばいい話ですわ。

  45. オードリー・ドリームウィーバー:

    一緒に行きましょうか?ウンディーネさんの服も洗ってあげますわよ。

  46. P-3Mウンディーネ:

    あ、あのぉ…

  47. 主人公:

    - ウンディーネはまだここに居たいようで、モジモジと俺やオードリーをチラチラ見る。

    1. …パーティーまで余裕あるだろ?
  48. オードリー・ドリームウィーバー:

    あら、司令官…

  49. オードリー・ドリームウィーバー:

    やっぱり我慢できなくなってしまいました?確かにまだ時間はありますが…

  50. オードリー・ドリームウィーバー:

    ふふ、司令官とだったら…時間が少々足りない気がしますけど?二人を相手にするわけですし…。

  51. オードリー・ドリームウィーバー:

    それに、可愛い可愛いウンディーネのことも考えると……ねぇ?…ふふ。

    1. …まぁ何とかなるだろ?
  52. 主人公:

    - 何故か急に恥ずかしくなって頭を掻いていると、ウンディーネが近づいてきた。

  53. 主人公:

    - 何も言わずに顔を真っ赤にし、俺を見上げていたウンディーネが満を持して口を開いた。

  54. P-3Mウンディーネ:

    べ、別に司令官のことなんか、全然好きじゃないんだからね…!

  55. 主人公:

    - いきなりの「全然好きじゃない」宣言に呆然とする。

  56. 主人公:

    - オードリーも同じく目をまん丸くしてウンディーネを見ている。

  57. オードリー・ドリームウィーバー:

    ウンディーネ、今のそれは一体何です…?

  58. P-3Mウンディーネ:

    え?男性を誘惑するセリフじゃ…

  59. 主人公:

    - そういえばこの前、セイレーンとそんなことしてたな…。完全に忘れていた。

    1. くっ…
  60. 主人公:

    - ダメだ…笑っちゃ…堪えるんだ俺!

  61. P-3Mウンディーネ:

    うぅ…これで駄目なら…

  62. P-3Mウンディーネ:

    べ、別に司令官の為に作ったわけじゃないけど…あ、味見くらいならさせてあげなくもないんだからね!

    1. プハッ!ハハハハハハハハハハハッ!
  63. P-3Mウンディーネ:

    何で!?何で笑うのよぉぉ!!

    1. ご、ごめん。ククク…
  64. 主人公:

    - なんとか笑いを堪えながら視線をオードリーに向けると、やはり俺と同じで必死に笑いを押し殺していた。

  65. オードリー・ドリームウィーバー:

    本当に…キュートですわ。

  66. 主人公:

    - 目尻の涙を拭いたオードリーは、すーはーと大きく深呼吸をした。

  67. オードリー・ドリームウィーバー:

    はぁ……司令官?レディがここまでしているんですから、恥をかかせてはいけませんわ?

  68. オードリー・ドリームウィーバー:

    私のターンはお譲りますわ。この前頂いたチーズケーキのお返しです。

  69. オードリー・ドリームウィーバー:

    …あら?こんなところに何故か穴が…

  70. E-16タロンフェザー:

    はぁ…はぁ…ようやく始まるんですねぇ…。待ってる間に私が何回……ふぅ…。でも待ってた甲斐がありました…

  71. E-16タロンフェザー:

    これは久しぶりに三人で…アアアアアアアアアアアアアアアッ!?

  72. E-16タロンフェザー:

    穴を塞がないでぇぇ…!