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Transcription
- 温泉に来てからというもの、だいぶのんびりとした時間を
過ごさせてもらっている。 - 一時期は一日中ついてくれる隊員たちの相手をするのに夢中になっていたが、
体調も回復して、少し余裕ができた途端にあれこれ心配事が浮かぶようになってきた。 - そんな俺の考えでも読んだのか、
オードリーがパーティーの準備が整ったと伝えに俺のもとを訪れた。 - オードリーの後をついて行くと、到着した場所はパーティー会場ではなく、
近くにある小さなキャンプ場だった。 - しばらくお待ちくださいと言い残し、
小さなキャンピングカーの中へ消えたオードリーが姿を現した。 - オードリー、その服は…
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふ、驚きました?
- オードリー・ドリームウィーバー:
このドレスを一番に見せたかったんです。
- オードリー・ドリームウィーバー:
どうです?早く感想を聞かせてくださる?
- きれいだ…
- 主人公:
- 考える前に口から言葉が漏れてしまった。
- 主人公:
- それほどに…星の光を浴びて雪原に立つオードリーは美しかった。
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふふ…
- オードリー・ドリームウィーバー:
一杯…いかがです?
- 主人公:
- いつの間に持って来ていたのか、オードリーがシャンパングラスを
振って見せる。 - お酒はちょっと…
- オードリー・ドリームウィーバー:
あら、心配ないですわ。これ、ノンアルコールですから。
- オードリー・ドリームウィーバー:
私は司令官をお酒に酔わせてまで行為に及びたいという気はありませんわ。
- ……
- 主人公:
- そう古くもない記憶が思い出される…
- 主人公:
- 何でみんな知ってるんだ…となりかけたが、そういえば犯人はもうはっきり
してるんだったな… - 主人公:
- とにかく俺がお酒に弱いという噂が広がり、隊員たちが
我先にと俺にお酒を勧めてきた。あの勢いは本当にすごかった…。 - オードリー・ドリームウィーバー:
もちろん、みなさんを蔑んでいるわけではありませんわ。
それだけ司令官を欲していたのでしょうね。 - オードリー・ドリームウィーバー:
少々、行き過ぎなのでは?とは思っていましたが。
- そうだったな…
- 主人公:
- 最終的に会議でオルカ艦内での飲酒は一切禁止となってしまったのだ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
でもここはオルカの外ですし、飲んだって誰にも責められませんわ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
ほら、ワインもありますわ?
- 今は正気でいたいかなぁ。
- 主人公:
- 今お酒が入ってしまったら…う~ん…
- オードリー・ドリームウィーバー:
うふふ。そうですわよね。もうすぐパーティーが始まるんですから。
- オードリー・ドリームウィーバー:
どうせ飲むのならそのときが良いですものね。
- 主人公:
- オードリーがシャンパンをグラスに注いだ。
- 主人公:
- 渡されたグラスをオードリーのグラスに軽く当てると静かな雪原に澄んだ音が
辺りに響いた。 - オードリー・ドリームウィーバー:
誰もいない雪原で…あなたと二人きり…
- オードリー・ドリームウィーバー:
ロマンチックですね。
- オードリー・ドリームウィーバー:
…あなたもそう思いません?
- そう思っていたよ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふふふ…。
- 主人公:
- しばらくの間、シャンパンを飲みながらオードリーと語り合った。
- 主人公:
- ときどき視線が交わり、指先が触れ合う度に、
オードリーの瞳は妖艶に俺を見つめていた。 - オードリー・ドリームウィーバー:
司令官、最後は私のターンって言ったこと…覚えています?
- オードリー・ドリームウィーバー:
パーティーまでまだ時間もありますし…もう少しだけ…
二人きりでいられるトコロに…行きませんか? - 主人公:
- 意味深にそう言うオードリーに思わず意地悪したくなった。
- え?聞こえなかったなぁ?
- オードリー・ドリームウィーバー:
……
- 冗談だよ。君の声を聞き逃すわけないだろ?
- オードリー・ドリームウィーバー:
…意地悪な人…。今私がどれだけがっかりしたかお分かりです…?
……あん。 - 主人公:
- ちょっとだけ怒っているオードリーの腰に腕を回した。
- ごめんな。パーティーへ行く前にオルカに寄ろう。
- オードリー・ドリームウィーバー:
うふふ、それでこそ私の司令官ですわ。
- オードリー・ドリームウィーバー:
急ぎましょうか。私を焦らしすぎですよ。
- でもそのままでいいのか?戦闘でもあったら…
- オードリー・ドリームウィーバー:
ふむ…まぁ大丈夫でしょう。
- オードリー・ドリームウィーバー:
どうせ最後は脱いでしまうんですから…。パーティーでまた着るでしょうけどね。
そうではなくて? - た、確かに。
- オードリー・ドリームウィーバー:
- 「一本取った」と悪戯っ子っぽく笑うオードリーと共にオルカへと向かう。