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- オードリーとウンディーネが支度している間、俺は艦橋に立ち寄った。

Transcription

  1. - オードリーとウンディーネが支度している間、俺は艦橋に立ち寄った。

  2. - なんとなく習慣的に指揮パネルの電源を入れて弄ってみる…

    1. …完璧だ。
  3. - 命令体系上、俺が処理しなければならない部分を除けば、仕事は完璧に処理されている。

  4. - それに加え、当分の間追加の作業が要らないほど細かいガイドラインまで設定されていた…

  5. - 感謝で胸がいっぱいになって艦橋を出ようとしたが、視界の隅っこの方でいかにも不自然な箱が見えた。

    1. ふむ…
  6. - 近づいてハートマークがいっぱい付いたピンク色の段ボールを持ち上げると、そこには予想通り…

  7. E-16タロンフェザー:

    あ、あら…司令官様、こんばんは。

    1. こんなところで偶然だな、フェザー。
  8. 主人公:

    - フェザーが持っているパネルを覗き見ると、指揮パネルを弄っている俺の姿が撮られていた。

  9. 主人公:

    - 俺が何も言わずに手を差し出すと、彼女はしょぼんとしながらパネルを俺に渡した。

    1. ……
  10. 主人公:

    - 案の定。写真のリストを遡るとここ数日間の俺の寝室の様子が赤裸々に撮られていた。どうやったらこんなアングルから撮影できるんだ…。

    1. はぁ………
  11. 主人公:

    - 迷わず一枚一枚消していく…そのたびにフェザーはビクンビクンと体を震わせた。

    1. はい。どうぞ。
  12. E-16タロンフェザー:

    うぅ……私の時間…私の努力が…

  13. E-16タロンフェザー:

    またゼロから撮り直さないと…って、あれ?

  14. 主人公:

    - 俺からパネルを受け取ったフェザーの頭の上に、大きなクエスチョンマークが浮かび上がる。

  15. E-16タロンフェザー:

    司令官様、全部消さなかったんです?

    1. 全部消したぞ?
  16. 主人公:

    - 俺が消したのは全体の半分くらいだった。

  17. 主人公:

    - チビッ子たちには見せられないようなものは消して、普通の写真は残しておいた。

  18. 主人公:

    - 俺がポルティーヤにコートをかけてあげる写真、そんなポルティーヤに微笑むアレクサンドラの写真。

  19. 主人公:

    - ミホと手を繋ぎ、雪の中を歩く写真、気に入った服を手に取って喜ぶウンディーネとそれを見て笑っている俺の写真…

    1. こんな写真なら構わない。
  20. 主人公:

    - 意外だったのか、違いが判らないのか目を丸くしてパチパチとしているフェザーを見ながら続けた。

    1. ただし、寝室は絶対にダメだ。
  21. E-16タロンフェザー:

    でもぉ…

    1. ダメだ。俺は大丈夫でも、相手の子に失礼だろ。
  22. 主人公:

    - そうは言ってみたものの、むしろ喜んで撮られたがりそうな面々の顔が次々と思い浮かんだが、それはスルーしておこう。

    1. でも…こんな写真なら許す。
  23. 主人公:

    - 以前フェザーが言っていたことを思い出した。

  24. 主人公:

    - 大切なものや幸せな瞬間を写真として残す…

  25. 主人公:

    - 大切な彼女たちと一緒にいる俺の姿は確かに幸せそうに見えた。

    1. こんな写真を、これからも撮ってくれるか?
  26. E-16タロンフェザー:

    あ…

  27. E-16タロンフェザー:

    はい!お任せください!

    1. ありがとう。今回のパーティーもよろしく頼む。
  28. E-16タロンフェザー:

    ふふ、かしこまりました。驚いたお顔は逃しませんよ。

  29. 主人公:

    - フェザーの言葉に忘れていた心配事が頭の中をよぎった。

  30. 主人公:

    - もちろん、ドクターが上手く処理してくれてるんだろうけど…

    1. そろそろ会場へ行こう。
  31. E-16タロンフェザー:

    はい、司令官様。あ、あのぉ…

  32. 主人公:

    - 振り返るとついてきていたフェザーが立ち止まる。

  33. E-16タロンフェザー:

    司令官様は大丈夫でも、相手の方々に失礼だと…そう仰いましたよね?

    1. …………ああ。
  34. 主人公:

    - ざわざわと這い寄ってくる嫌な予感を抑えて答えると、フェザーの顔がぱぁっと明るくなった…。

  35. E-16タロンフェザー:

    じゃあ、私と司令官様のを撮るというのはどうでしょうかぁ!!!

  36. E-16タロンフェザー:

    私はそれでもぜんぜん…いやむしろアリ!それでいきましょう!撮られる側にも興味が湧いて…えへ…えへへへふへへへへ…!

    1. ……先に行くね。
  37. E-16タロンフェザー:

    そうですよ!私が被写体なら…へへ…際どいアングルとかポーズだって自由に撮れるし!カメラを持ってやれば今まで撮れなかったところが……って!ああっ!

  38. E-16タロンフェザー:

    ま、待ってくださいー!行かないでくださいよ~!聞いてください~!

  39. E-16タロンフェザー:

    じゃ、じゃあ撮らないので直接至近距離で見るだけでも許してくださ~い!