
シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- 主人公:
- 脱出は潔く諦め、改めてしっかりと部屋を調べることにした。
- …お?まだ使えそうだな?
- 主人公:
- ダメ元で机の上にあったパネルのスイッチを入れると、なんと電源が入った。
- 主人公:
- データを消去する暇もなかったのか、持ち主…恐らくチョコ女王が
使っていたままの状態のようだ。 - どれどれ…
- 主人公:
- 頬杖をつきながら、パネルを適当に弄って何かないかと探してみる。
- 主人公:
- ほとんどがデザートのレシピか…。
この世のレシピをすべて集めたと言っても過言ではないほどの膨大な量だ。 - 主人公:
- 保存されている文章を手当たり次第に開いていると、ある文章に目がとまり、
無意識のうちに眉をひそめていた。 - 在庫…
- 主人公:
- [ 在庫:アウローラ機種7ea ]とハッキリと書かれている。
見間違いではない…。 - 主人公:
- そして、その下にはおそらく会社で働いていたと思われるバイオロイドたちの
名前とステータスがリストアップされていた。 - ……
- 主人公:
- 頬杖をやめて、姿勢を正して関連文書を読み進めていく、するとチョコ女王が
バイオロイドたちにどのように接していたのかが わかる単語が次々と出てきた…。 - 主人公:
- 在庫、用途廃棄、損失、毀損…人格体には全く相応しくない単語が
当然のようにバイオロイドたちの名前の後ろについていた…。 - 主人公:
- よかったと思っていいのかわからないが、さらに細かく調べてみても
それ以上の事は何も見つからなかった。 - はっ…でもこのくらいならまだまともな方だと言うべきかもしれない。
- 主人公:
- 沈んだ気持ちになってしまいパネルの電源を切ろうとしていたら、
ある文書が俺の目を釘付けにした。 - <記録:女王の日々>ときたか…
- 主人公:
- アウローラの話の通り、相当自己主張の強い人物だったようだ。
- 主人公:
- 心の中で少し呆れながら文書を開こうとした時、ドアの外で鎖が
ジャラジャラと音をたてはじめた。 - ロイヤル・アーセナル:
ここにいたのか、司令官。
- おお…会えて嬉しいよ。キャノニアについて来たのか?体の調子はどうだ?
- ロイヤル・アーセナル:
問題ない。それよりも…
- 主人公:
- 部屋に入ってきたロイヤル・アーセナルは妙に渋い表情で床に鎖を置いた。
- ロイヤル・アーセナル:
これは……私の部隊員たちが総司令官であるそなたを監禁したのか…?
- ロイヤル・アーセナル:
信じられん…。本当にそうなら直ちに相応の処分を私が下す。
- んん?いや、その必要はない。
- 主人公:
- ロイヤル・アーセナルは「何故だ?」と問いただすように無言で俺を見つめる。
やはり指揮官級の圧は凄い…。 - ただの悪戯だよ。別に危険な状況になったわけでもないし…。
- 主人公:
- 確かに厳密に言えば、以前の軍法を適用すると、ただの懲戒などで
終わる話ではない。 - 主人公:
- しかし、俺がそんなことをひとつずつ責めたてて罰していたら、
オルカで気兼ねなく過ごせる隊員は二桁にもならないはずだ。 - 主人公:
- すべて俺への親しみの表れだと思っている、それにみんな任された任務は
確実にこなしてくれている。 - 主人公:
- 俺の話を静かに聞いていたロイヤル・アーセナルは首を縦に振った。
- ロイヤル・アーセナル:
ふむ…、司令官の考えがそうならば仕方ないな。
- ……
- 主人公:
- 最初の圧とは打って変わって大人しく納得する姿を見て俺は
この問答の意味がやっとわかった。 - ああ、それから…
- ロイヤル・アーセナル:
何だ?
- 俺が部隊員たちを処罰したりすることはない。心配するな。
- 主人公:
- かなり端折った言い方だったが、ロイヤル・アーセナルには言いたいことが
伝わったようで満足げに笑った。 - ロイヤル・アーセナル:
すまない。そなたを試すようなかたちになってしまった。
- いや、お前のことはわかっていたから。
- 主人公:
- だが、あらかじめ俺が記録で見ていたロイヤル・アーセナルの性格とは違った…。
- 主人公:
- だとすれば考えられる答えは二つしかない。復元過程で問題があったか…
- …俺があの子たちを怒る前に先手を打ったんだろう?
- ロイヤル・アーセナル:
そうかもしれないな。
- ロイヤル・アーセナル:
それから、ひとつ白状しよう。
あらかじめ相手を知っていたのはそなただけではない。 - …ハンターから聞いたのか?
- ロイヤル・アーセナル:
そうだ。ここに来る途中でそなたとエミリーの姿を目にし、気になったのでな……
色々と話を聞いた。 - はは…
- ロイヤル・アーセナル:
私の部隊員を信じていないわけではないが、それでも指揮官としては、
直接この目で確認はしなければいけないと思ってな。 - 主人公:
- ロイヤル・アーセナルはニカッと気持ちよく笑うと冗談っぽく言った。
- 主人公:
- やはり手強い相手だ…
- ロイヤル・アーセナル:
意図はどうであれ、無礼を働いてしまった。許してくれるか?
- 許すもなにも、これからキャノニアをよろしく頼むな。
- 主人公:
- 静かに頷いたロイヤル・アーセナルが部屋から出ていこうとしたが、
ふとドアのところで立ち止まった。 - ロイヤル・アーセナル:
ああ、最後にひとつだけ聞いても良いか?
- 何?
- ロイヤル・アーセナル:
そなたの指揮能力は相当なものだと聞いた。それから…
- ロイヤル・アーセナル:
夜はそれとは比べ物にならない程だと聞いたが…本当か?
- こほん…
- 主人公:
- 以前の俺ならわからなかったが、今の俺はこの程度で動揺などしない!
俺も場数を踏んできたのだよっ! - ハハハッ!もちろんだ!
- ロイヤル・アーセナル:
……
- ロイヤル・アーセナル:
はははははっ!これは本当に素晴らしい司令官に出会ったようだ。
これから楽しみにしているぞ。 - ロイヤル・アーセナル:
改めてこれからもよろしく頼む。戦場でもベッドでもな。
- ははっ!こちらこそ!
- 主人公:
- ロイヤル・アーセナルが部屋を出て行ったのを確認すると、
窓際のソファにドサッと座り込んだ。 - 主人公:
- 清純そうな外見で、あんなことを言うとは…
- ふぅぅ…
- 主人公:
- ため息をつくと、すぐに外から聞こえてきた金属音に窓の外を見た。
- ん?あれは…
- 主人公:
- あの小さい体格に大きな飛行装備、そして大剣を携える彼女を
見間違えるはずもない。 - ティアマト?どうしてここに?
- 主人公:
- 困惑して通信を接続しようとしたが、ティアマトが胸に抱えているものが見えた。
- チョコレート…?
- 主人公:
- 何回も失敗したのかカラフルな包装紙と使い物にならなくなった材料を
腕にたくさん抱えている。 - 主人公:
- ひとりでどうにかチョコレートを作ろうとしていたティアマトの姿が目に浮かぶ…。
- ティアマト…
- 主人公:
- オルカには惨たらしい過去を持つ隊員は少なくない、
しかし、ティアマトはその中でも特に傷が深い。 - 主人公:
- その傷を癒してあげることはできなくとも、出来る限り傷が開かないよう
神経を使ってきた…。もしかしたら、ついに… - あっ…!
- 主人公:
- 忙しなく周辺をキョロキョロしながら歩いていたティアマトが
何かのセンサーにでも触れてしまったのか、 周囲からカラフルなAGSが1機2機と姿を現した。 - 主人公:
- すぐに戦闘指揮を開始しようとしたが…やめた。
- いや…焦ったらダメだな…。
- 主人公:
- ティアマトの代わりに城内を見回っているアウローラに通信を接続した。