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Transcription
- X-00ティアマト:
- 認めざるを得ません。すべてを一人でこなすには私はあまりにも弱すぎます…。
- X-00ティアマト:
はぁ…はぁ…
- X-00ティアマト:
- 大剣が普段よりもずっと重たく感じます。
- X-00ティアマト:
- …もう限界かもしれません…。
本心を隠すことも、一人でなんとかやり抜くことも… - X-00ティアマト:
- いえ、司令官様に出会っていなければ、もう少しだけ耐えられたかもしれません。
- X-00ティアマト:
- ですが、そんな風に耐えた結果、最終的に取り返しのつかない状態に
なっていたと思います…。 - X-00ティアマト:
………
- X-00ティアマト:
- 司令官様がくださった「よくできましたキャンディ」…振り返ってみると
司令官様はこれを介してずっと私に語りかけてくださっていました…。 - X-00ティアマト:
- 「お前が来たいと思った時に来て好きに休んでいいよ」
「俺はいつでもお前の味方だよ」 - X-00ティアマト:
……ずるいと思います。
- X-00ティアマト:
- 今まで何とか耐えてきた私に、そんな風に手を差し伸べられたら……
- X-00ティアマト:
- そんなお姿を見せられてしまったら…
心が揺らいでしまうのは当然なのではないでしょうか? - X-00ティアマト:
- あれだけ裏切られたのに…また…信じたくなってしまうじゃないですか…?
- X-00ティアマト:
…うぅ……
- X-00ティアマト:
- 情けなく泣いてしまいそうで…唇を嚙み締め堪えました。
- X-00ティアマト:
- そんな私の前に…ぼんやりとした顔のバイオロイドが現れました。
- X-05エミリー:
……ちょうちょ。
- X-00ティアマト:
…蝶々?
- X-05エミリー:
じっとして…
- X-00ティアマト:
- エミリーさんはゆっくり近づくと私の頭の上に手を伸ばしました。
- X-05エミリー:
あっ、逃げちゃった…
- X-00ティアマト:
あ…
- X-00ティアマト:
- いつの間にか私の頭の上に蝶がとまっていたようです。
- X-05エミリー:
ここで何してるの…?
- X-00ティアマト:
- エミリーさんはしばらく私を見つめたあと質問してきました。
- X-00ティアマト:
…パ、パトロール任務中…でした。エミリーさんは?…司令官様は大丈夫ですか?
- X-05エミリー:
うん。司令官は大丈夫…大丈夫だって言ってたから…
- X-05エミリー:
でも怪我をさせちゃったから…謝ろうと思って…
- X-00ティアマト:
- 話をしながらもエミリーさんの視線は私の頭の上を飛び回る蝶に行っています。
- X-00ティアマト:
- ふらふらと蝶を追いかけるエミリーさんを見て地べたに座りました。
- X-00ティアマト:
…本当は…最初から司令官様を信じたかったんです。
- X-00ティアマト:
- エミリーさんが相手だったからでしょうか…。
気付かぬうちに口から本音が出てしまいました。 - X-00ティアマト:
- 驚く間もないまま、一度出てしまった本音は堰を切ったように
一気に流れ出します。 - X-00ティアマト:
- あまり話したくない実験室での事は簡単に…
- X-00ティアマト:
- 次にラビアタに助けられ、戦うようになった時の話。
そして… - X-00ティアマト:
- 司令官様に出会い…驚いたこと、疑ったこと、嬉しかったこと…
他の嬉しかったことと、また別の嬉しかったこと… - X-00ティアマト:
- しばらく夢中で話をしていて、口元が緩んでいたことに気付いた私は
話を途中で止めました。 - X-00ティアマト:
…突然、私の前にそんな人間様が現れる奇跡なんてあるわけないんです。
- X-00ティアマト:
- いつの間にか私の前に座っていたエミリーさんが首を傾げました。
- X-05エミリー:
よくわからない…
- X-00ティアマト:
……
- X-00ティアマト:
- らしくないことをしたのが間違いでした。勇気を振り絞って話した本音が
「よくわからない」という一言で片付けられてしまいました。 - X-05エミリー:
でも…司令官は司令官だから…。
うん……司令官は司令官だよ。 - X-00ティアマト:
- 一人結論を出し、頷いたエミリーさんはどこかへと姿を消してしまいました。
- X-00ティアマト:
はぁ………
- X-00ティアマト:
- 脈絡という概念が全くない対話でしたが、それでも止めどなく溢れる感情を
落ち着かせることはできました。 - X-00ティアマト:
- エミリーさんは他の人に話したりはしないでしょうから大丈夫でしょう。
- X-05エミリー:
これ…
- X-00ティアマト:
- すぐにまたエミリーさんが戻ってきて、何かを差し出しました。
- X-00ティアマト:
…何ですかこれは?
- X-05エミリー:
私、新しい服を着たら…司令官が可愛いって言ってくれた…
- X-05エミリー:
ティアマトもこれを着れば…
- X-05エミリー:
…そうだよ…。
司令官はこれを着た子たちといつも一緒にいる… - X-00ティアマト:
メイド服…
- X-00ティアマト:
- …一理あるかもしれません。
司令官様はいつもメイド服を着た方たちと一緒にいますから…。 - X-00ティアマト:
- でも…本当に司令官様を信じてもいいのでしょうか?
- X-00ティアマト:
…ん?
- X-00ティアマト:
- メイド服を貰って、じっと考え込んでいたので反応できませんでした。
- X-00ティアマト:
- いつの間にかエミリーさんは一歩近づき私の頭を撫でていました。
- X-00ティアマト:
な、何をしてるんですか…?
- X-05エミリー:
司令官がいつもしてくれるけど…ティアマトは嫌…?
- X-00ティアマト:
- すぐに手が離れたにも関わらず、他人の手が頭に触れた感覚はまだ強烈に
残っていました。 - X-00ティアマト:
- これは生まれて初めて感じる…不思議と心が温かくなる感覚です…。
- X-00ティアマト:
…製造された順番を考えれば私の方が年上です。
そんなことをされるのは… - X-05エミリー:
じゃあ…お姉ちゃんが私にやって…
- X-00ティアマト:
いや、そういう問題じゃなくて…
- X-00ティアマト:
- エミリーさんは無理やり私の手を握ると自分の頭の上に乗せました。
- X-00ティアマト:
- 仕方なく、されるがままに手を動かされていたのですが、
エミリーさんが手を放した後も何故かボサボサの髪の毛を撫で続けてしまいました…。 - X-05エミリー:
うぅ~ん…眠い…
- X-00ティアマト:
あ、あの…
- ロイヤル・アーセナル:
任せろ。エミリーは私が見ておこう。
- X-00ティアマト:
……
- ロイヤル・アーセナル:
無害だと判断した相手には無防備な姿を見せるのは相変わらずだな。
- X-00ティアマト:
- キャノニアの隊長…だったでしょうか。ロイヤル・アーセナルさんは
眠ってしまったエミリーさんの頭を撫でました。 - X-00ティアマト:
- 私のぎこちない撫で方とは全く違う、
見慣れた…どこか懐かしさすら感じられる撫で方でした。 - ロイヤル・アーセナル:
それはそうと…よりにもよって人間様に傷を負わせたのはやり過ぎだ。
罰は与えねばならない。 - X-05エミリー:
うーん…
- X-00ティアマト:
- 額にコツンとげんこつされてピクっと体を少し動かしたエミリーさん…。
そして、そんなエミリーさんをロイヤル・アーセナルさんは抱きかかえ、 私を見つめていました。 - ロイヤル・アーセナル:
行かなくていいのか?司令官は今、最上階の部屋に一人でいるはずだ。
- X-00ティアマト:
…お聞きになられたのですか?
- ロイヤル・アーセナル:
偶然な。
- ロイヤル・アーセナル:
司令官は、お前が心を開くのを待っているはずだ。
それくらいは復元されたばかりの私でもわかる。 - ロイヤル・アーセナル:
そして、何よりお前自身が一番よくわかっているはずだ。
- X-00ティアマト:
- そう言うとロイヤル・アーセナルさんはエミリーさんを抱いて、
ふわりとマントを翻し、どこかへ行ってしまいました。 - X-00ティアマト:
……
- X-00ティアマト:
- 司令官様にところに行く前に、まずは…
- X-00ティアマト:
- 城に戻って残存するAGSがいないかどうか確認しなければなりません。