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Transcription
- AO-2レイヴン:
じゃじゃーん!エミリーが作ったチョコレートよ。どう?
- ……
- 主人公:
- こ、これは…
- 主人公:
- 可愛いらしいチョコレートを期待していた俺はなぜか中庭に呼び出され、
想像を絶するものと対面した…。 - アウローラ。どうしてこうなった…?
- アウローラ:
…これでもかなり頑張ったのよ…。
- 主人公:
- エミリーが作りたかったのは…巨大なチョコレート…だったのか…
- X-05エミリー:
チョコレート…完成した…
- あ、うん…
- 主人公:
- これはチョコレート…というより、う~ん…
- チョコモンスター…?
- 主人公:
- どうやって手に入れたのか可愛らしいビニール包装に包まれた
超大型チョコレートは俺の腕の中でズッシリと存在感を誇示していた。 - アウローラ:
そんなに怖がらなくても大丈夫よ。味は保証するから……味は。
- 本当…?
- 主人公:
- 困惑している俺にアウローラが希望をくれた…。
- 主人公:
- さ、さすがはパティシエ。見た目は凄まじいが味は…
- アウローラ:
ビギナーズラックとでも言うのかしら…?まぁ、そういうのもあるから…あはは…
- ……
- 主人公:
- と、とりあえず味見はしてみないとな…。
キラキラと輝くエミリーの無垢な眼差しが痛くなってきた…。 - あぁ、そうだ。エミリー、これは大きすぎるから、また後で…
- X-05エミリー:
切ってあげる…
- 主人公:
- エミリーはどこからともなくナイフを取り出した。
- AO-2レイヴン:
あっ、エミリー!気をつけて!
- X-05エミリー:
うん…。
- 主人公:
- ぼんやりと答えながらビニール包装を一枚ずつ剥すとエミリーは
俺の腕の中にいるチョコモンスターをカリカリと削りはじめた。 - エミリー、危ないから下に置ろして…痛っ!?
- 主人公:
- 手に鋭い痛みが走った。
- 主人公:
- その弾みでチョコレートを下に落としてしまった。
そして、ビニール包装の上に血が雫となってポタポタと落ちる。 - X-05エミリー:
あ…
- AO-2レイヴン:
うわっ!?し、司令官!!大丈夫!?
- X-05エミリー:
…司令官…あ…あの…う…うあ…
- AT-4パニ:
司令官!
- 主人公:
- 隊員たちが駆け寄り俺の怪我を確認する。
- X-05エミリー:
ごめん…なさい…司令官……ごめんなさい…
- 主人公:
- どうしたらいいかのかわからなくなって少しパニックになってるエミリーに
怪我をしていない方の手を差し伸べた。 少し時を遡って、考え事をしながら城内を歩くティアマト
- X-00ティアマト:
- なかなか落ち着かない気持ちを静めて、中庭まで戻ってくると司令官様
を発見しました。 - X-00ティアマト:
司令官様…
- X-00ティアマト:
- そのまま司令官様のもとへ駆け寄りたい衝動を必死に抑えて、
近くに身を隠しました。 - X-00ティアマト:
- 手に持っているあれは…まさかチョコレート…でしょうか?
- X-00ティアマト:
- 私が作ったものよりかなり…変ですね……司令官様も困ったお顔をしています。
- X-00ティアマト:
- 大き過ぎるからか小さく切ろうとエミリーさんがナイフを取り出しました。
- X-00ティアマト:
あっ…!
- X-00ティアマト:
- 隠れて見ていたことも忘れ、思わず声を出してしまいました。
- X-00ティアマト:
- 司令官様が一瞬ビクリとされて、その弾みでチョコレートが落ちてしまいました。
一緒に落ちたビニールの上に血の雫が…… - X-00ティアマト:
- そして…慌てふためいているエミリーさんに向かって
司令官様が手を伸ばしました…。 - X-00ティアマト:
はぁ…
- X-00ティアマト:
- 私はとても見ていられず、思わず目を瞑ってしまいました。
- X-00ティアマト:
- しかし、時間が経っても予想していた悲鳴は聞こえてきませんでした。
- X-00ティアマト:
……?
- X-00ティアマト:
- 恐る恐る目を開けると司令官様がエミリーさんの頭に手を乗せていました。
- X-00ティアマト:
- 司令官様が笑いながら何かを言うとパニック状態で泣いていたエミリーさんが
ゆっくりと落ち着きを取り戻していきました。 - X-00ティアマト:
- すると凍り付いていた周りの方々もすぐに笑顔を取り戻して話しを始めました…
- X-00ティアマト:
- …全く理解できません。
- X-00ティアマト:
…嘘だ。
- X-00ティアマト:
- 私は…恐れている…のでしょうか…。
- X-00ティアマト:
- また騙されるかもしれない、裏切られるかもしれない…
こんな世界があるということを認めたくない…んだと思います…。 - 司令官様:
…ティアマト?
- X-00ティアマト:
- 私を見つけた司令官様は驚かれたのか、目を丸くされました。
- X-00ティアマト:
- ですが、すぐにその目は穏やかになり、いつも通りの優しい目に戻りました。
- 司令官様:
一緒に食べよう。見かけはあれだけど…美味しいよ。
- X-00ティアマト:
- 言われるがままに受け取ったチョコレートの欠片はゴツゴツしていて…
形が悪くて… - X-00ティアマト:
- そのままチョコレートを口に入れた私に司令官様は手を差し伸べられました。
ぼーっとしていたのか気がつきませんでした。 - X-00ティアマト:
アッ…
- X-00ティアマト:
- 私は思わず目を閉じてしまいましたが、不思議と胸の中が期待の気持ちで
一杯になりました。エミリーさんのように頭を撫でられるのを待ちながら、 ペチッという音とともに額に微かな痛みを感じました。 - X-00ティアマト:
……あ……?
- 司令官様:
一人で来て何かあったらどうするんだ?これからは一言言ってくれ。
いいな? - X-00ティアマト:
- 一見、咎めるような口調でしたがその言葉には司令官様の気遣いを感じました。
- X-00ティアマト:
- その温かいお声とこの額に感じる痛みは…じわじわと広がり、
ついには私の中の何かを崩してしまいそうです…。 これ以上、司令官様とお話ししたら… - X-00ティアマト:
うぅ…
て、偵察してきます…! - 司令官様:
ティアマト!?
- X-00ティアマト:
- 飛行し、城の外に向かおうとした途端、私に気付いた鉄虫が次々と
近寄ってきました。 - X-00ティアマト:
- …ちょうどよかったのかもしれません。戦闘中は無駄なことを考えませんから。