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Transcription
- 主人公:
- ちょっとしたアクシデントのあと、エミリーは「ちょうちょをあげる」という
よくわからない言葉を残して姿を消した。 - 主人公:
- パニとレイヴンとアウローラは滅茶苦茶になったキッチンを片付けに行った…
アウローラの言葉を借りれば凄惨な事故現場だとか…。 - 何をどうしたらチョコを作っただけでキッチンがそんな風になるんだ…
- 主人公:
- チョコ女王の部屋に戻り、執務用の椅子に座った。
- 主人公:
- 何気なくパネルに電源を入れると、さっき見た日記が目に入った。
- ……
- 主人公:
- 不意にこのチョコ女王という滅亡前の人間のことに興味が湧いた。
- 主人公:
- ただの製菓会社をこれほどまでの大企業に成長させ、
自分はデザート工場が併設された巨大な城で住んでいたことを考えれば… - 主人公:
- 普通の人間ではなかったことは明らかだ。
- 主人公:
- その上、巨大とはいえ一般企業の警備用にしては
異常なほどに強力なAGSまで。 - 確かにアウローラも…
- 主人公:
- アウローラの記録にはブラックリバーの技術を盗んで設計されたとの
説明があった。 - 主人公:
- そんなバイオロイドの供給を受けていたほどだ。
「そっち」とも何かしらの繋がりがあったのかもしれない。 - 主人公:
- あれこれと考えを巡らせながらチョコ女王の日記を開いた。
- …これはちょっと予想外かもな。
- 主人公:
- 文章には人格が現れる。それが他人に見せないつもりで書いた日記なら
なおさら書いている者の内面がそのまま現れるものだ。 - 主人公:
- 日記の中にいるチョコ女王は…悪人ではなかった。
- 主人公:
- 狂気にも近い純粋な創作への想い。
- 主人公:
- 日記のあらゆる部分で、その創作への想いを通して人を幸せにしたいという
情熱を感じた。 - さらにはバイオロイドにも…
- 主人公:
- 彼女にとってはバイオロイドも例外ではなかった。
- 主人公:
- 日記を少し読んだだけでもチョコ女王がバイオロイドを
大切にしていたことがわかった。 - 主人公:
- しかし…その方法はどうしようもないくらいに歪んでいた。
- はは…
- 主人公:
- 予想通り、チョコ女王は資産家の娘だった。
- 主人公:
- バイオロイドが誕生した後に生まれた彼女は、常に最高級のバイオロイドに
面倒を見てもらいながら育ってきた。 - 主人公:
- そしてその結果…チョコ女王は正しい人間性を備えて成長していったが、
外的な要因によりバイオロイドに対する態度が歪んでしまった。 - 主人公:
- さっき目にした「在庫」という単語が浮かぶ。
- 主人公:
- 俺の感覚からすると便利な道具を大切にしたり、
良くてペットを可愛がる程度の扱いだ。 - 主人公:
- しかし、それはチョコ女王の本心からの想いであり、バイオロイドたちも
そんなチョコ女王を心から慕っていた。 - 主人公:
- 親の七光りもあったが、自分が成功を収めることができたのは
バイオロイドたちの献身的なサポートのおかげだった…とチョコ女王は書いている。 - ………
- 主人公:
- 重い腰をあげて椅子から立ち上がる。
- 主人公:
- 俺はチョコ女王のことが全く理解できなかった。
- 主人公:
- バイオロイドを大切にしながらも、彼女たちを道具として扱ったチョコ女王を
理解することも、理解したいとも思わない。 - 主人公:
- しかし反対に…チョコ女王が俺を見たらどう思うだろうか?
- 主人公:
- 彼女も恐らく、俺を理解できないだろう。
「あなたのバイオロイドへの接し方はおかしい」 …という言葉が聞こえてくるようだ。 - 主人公:
- そして…もしチョコ女王が今の俺の立場だったなら…。
- 主人公:
- 最後の人間として目覚めたのが俺ではなく、
チョコ女王だったらどうなっていただろう? - 主人公:
- そこまで考えると、急に胸が締め付けられるような感覚を覚えた。
- 主人公:
- 多分…今の俺と大して変わらないだろう…。
彼女と俺が違うのは生きてきた環境だけだ。 - 主人公:
- すると一度も考えたことがなかった、ある疑問が急に浮かんできて
頭をいっぱいにした…。 - 主人公:
- …… バイオロイドたちは「俺」のことが好きなのだろうか?
それとも「最後の人間様」を好きなんだろうか? - はぁ…
- 主人公:
- 複雑な気持ちを落ち着かせようと階段を下り、城の回廊に向かった。
- 主人公:
- さっきとはどこか違って見える中庭を見ながら歩いていると、
意外な人物から声をかけられた。 - …ティアマト?
- X-00ティアマト:
司令官様…あの…
- X-00ティアマト:
敵AGSと遭遇しました。
- X-00ティアマト:
…指揮を…お願いしてもよろしいでしょうか?
- 主人公:
- ティアマトが戦闘指揮を頼んでくるなんて…今まで一度もなかったことだ。
- X-00ティアマト:
あの…、その…ダメでしょうか…?
- あぁ、いや。ちょっと驚いただけだ…もちろん…いいよ。
- X-00ティアマト:
…はい、司令官さ……あ……
- X-00ティアマト:
…司令官。
- 主人公:
- 変わったような変わっていないような呼び方から
ティアマトの気持ちが伝わってきた。 - X-00ティアマト:
それから…キャンディをいただけませんか?この前貰えなかった分も一緒にです。
- いくらでも!じゃあ始めるか?
- X-00ティアマト:
ふふっ、はい!