
シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- ソワン:
ふふふ…完璧ですわ。
- ソワン:
そしてついにこれを…
- ソワン:
……
- ソワン:
ふふっ…、いつの間にこんなに悩むようになったのでしょう…
これでは夢見る少女ですわ…。 - ソワン:
……やはり私のやり方でやるしかありませんわ…。
- アウローラ:
司令官。あ…あれ?
- ソワン:
……アウローラさん、どうしましたか?
- アウローラ:
あ…こんにちは。その、司令官にプレゼントしたいものがあって…
- ソワン:
チョコレートですか?バレンタインはもう終わりましたが…。
- アウローラ:
そ、それがですね…私があげようとするたびに何度も何度も事件が発生してぇ…
- ソワン:
そうでしたか…。ですが…
- ソワン:
ご主人様は私との先約がありますわ…、また今度お越しくださいですわ。
- アウローラ:
あ、はい…わかりました。いつ頃になったら終わるでしょうか?
- ソワン:
明日の朝…いえ、数日かかるかもしれませんわ。
- アウローラ:
はいぃ!?
- ソワン:
アウローラさん。そういえばご主人様は指の傷のことで何か仰ってましたか?
- アウローラ:
は、はい…料理長に言われた通り、料理中に怪我をしたと…言っておきました…
- アウローラ:
司令官に…嘘を吐くなんて…
- ソワン:
無理なお願いを聞いていただいて本当に感謝いたしますわ。
- アウローラ:
大丈夫です。あの時は急に包丁が出てきてびっくりしましたけど…、
それ以上に酷いことも経験してきましたから。 - アウローラ:
あはは、はははははは…
- アウローラ:
ううううううっ…
- アウローラ:
痛かったのには変わりないので…お聞きしていいですか?
…私の血を何に使われるのですか? - ソワン:
……
- ソワン:
…間もなくご主人様がお見えになりますわ。席を外していただけますか?
- ソワン:
そうです…何日もかからないとは思いますが、多少時間がかかると思いますので、
その間キッチンを頼みますわ。 - アウローラ:
え!?
- ソワン:
ふふふ、そんなに心配しなくても大丈夫ですわ。
- ソワン:
バニラさんとハチコさん…、オルカのメイドの皆さんはしっかりと自分の役割を
果たせますから。 - ソワン:
ですのでアウローラさんはキッチン全体の管理をしてください。
- アウローラ:
うぅ…私に出来るでしょうか…?
- ソワン:
十分出来ると思っていますわ。私の目を信じてくださいですわ。
その頃、ソワンのもとへ向かう司令官
- 主人公:
- 艦橋で溜まっていた業務を処理していたら、ソワンから呼び出された。
- 少々お時間いただけますでしょうか?か…
- 主人公:
- いつの間にか意気投合していたリリスとリーゼは戦闘が終わると、
どこかに行ってしまった。ソワンにとっては絶好のタイミングに違いない。 - 主人公:
- 今度はどんな悪だくみを企てているのか…。色々と考えているうちに
艦長室に到着した。 - ソワン、どうした…?
- 主人公:
- 俺が部屋の中に入ると、ソワンは手に持っていたものをそっと椅子の下に置いた。
- 主人公:
- 微妙に透明な瓶の中で正体不明の液体が揺れている…。
今日の悪だくみはアレか…。 - ソワン:
お待ちしてましたわ。
- 呼び出した理由は言わなくてもわかる。
- ソワン:
ふふふ、今までご主人様と二人きりでお話するなんてことありませんでしたわ…。
- ソワン:
質素ながらお食事も準備させていただきましたわ…。
- 主人公:
- 小さなテーブルには簡単な料理と…あれは恐らく酒だろう。
- 顔がちょっと赤いぞ?
- ソワン:
恐れ入りますわ…。待っている間に…少し…お先に失礼させていただきましたわ…。
- 主人公:
- その言葉の通りソワンは少し酔っているのか顔は赤く、
話し方もなんとなくフワフワしていた。 - ソワン:
一杯…いかがですか?
- 後で飲む。
- ソワン:
ふふふ…、そう仰ると思っていましたわ。
- ……
- 主人公:
- 意外にも大人しく引き下がるソワンの姿を見て少し違和感を感じた。
- 主人公:
- リリスとリーゼが不在の隙に何かしようとしているというのはわかっていたが、
酒を勧めるだけなのか…? - ソワン:
でしたら、私が丹精込めて作ったこのおつまみを一口お召しあがりになりませんか?
- 主人公:
- ソワンが箸でおつまみをひとつを摘まんだ。
- すまん、ここ数日チョコレートばかりでちょっと胃の調子が…
- ソワン:
うっ…
- 主人公:
- 何気なく言ってしまった言葉だったが、ソワンの反応を見てさらに違和感が増す。
- 主人公:
- それに、部屋に入った時にソワンが隠したあの瓶…
- ソワン:
ご、ご主人様のために私が本当に心を込めて作った料理でございますわ…。
- ソワン:
一口…味見だけでも…
- ソワン。
- ソワン:
……
- 主人公:
- 無言で視線を落とすソワンを見て俺は確信した。
- これに何か入ってるんだろ?
- ソワン:
ご主人様、そ…
- そこまでだ。
- 主人公:
- 口を噤んだソワンを見て自然とため息が出た。
- 主人公:
- 他の隊員たちからの評価も良かったし、最近やけに丸くなったと思ったらまた
振り出しに戻った…。 - ソワン:
ご主人様、誤解ですわ…。料理には何も入れていませんわ…。
- そうか?だったら食べてみてくれ。
- ソワン:
……
- 主人公:
- ソワンの瞳が揺れ動く…それを見て俺はさらに確信した。
そしておつまみをひとつ摘まみ上げた。 - 命令だ。口を開けろ、ソワン。
- 主人公:
- うな垂れていたソワンはゆっくりと顔を上げて、口を開けた。
- 飲み込め。
- 主人公:
- 口を閉じて、目をぎゅっと瞑ったソワンの喉元が動いた。
- 主人公:
- そのあとは簡単な話だ。
眠ってしまったソワンを部屋に連れて行った。 傍らで目覚めるのを待ちながら何か良さげなお仕置きを考えていた。 - ソワン:
あぁ…くっ…
- …ソワン?
- 主人公:
- すぐにまた眠りにつくか、どうせしばらく寝ぼけているだろうと思っていたが、
ソワンは苦しそうに肩を上下させて呼吸し始めた。 - ソワン:
ご、ご主人様…私は…
- 主人公:
- ソワンの顔はさらに赤くなり、息遣いもだんだんと荒くなっていく。
- おいおい…なんでそんなに…
- 主人公:
- ベッドに座ったまま危なっかしくよろけるソワンに手を貸そうとした瞬間、
ある可能性が脳裏に浮かんだ…。アウローラの傷… - 主人公:
- まさか…
- ソワン。あれには何を入れたんだ?
- ソワン:
……
- ソワン:
何も…入れてませんわ…。
- はぁ…
- 主人公:
- またそんな嘘をついて…
- 何でこんな方法ばかりなんだ?ただ…言えばいいだろう?
- ソワン:
私は…。
- 主人公:
- ソワンは弱々しくうなだれる。
- ソワン:
私はこんな方法しかできませんわ…。
- ……
- ソワン:
信じてもらえないと思いますが…
- 主人公:
- ソワンは胸の前で手をぎゅっと握りしめ、苦しそうに言葉を続けた。
- ソワン:
私…ご主人様に出会い…変わろうと努力してきましたわ。
ですが…いくら考えてもこの方法以外…ご主人様の寵愛を得る方法が… どうしても思い浮かびませんでしたわ… - ソワン:
ご主人様…この世で一番…愛してますわ…
- ソワン:
私の本気の気持ちを……うぅっ、わかって…いただけますでしょうか…?
- ソワン:
どんな罰でも甘んじてお受けしますわ…ですから…、どうか今この時だけは…
- …分かった…分かったから。
- ソワン:
え…?ご主人様…?
- これでもう二回目だ。三回目はもう許さないからな…。
- 主人公:
- ソワンは平気そうなフリをしてニッコリと笑っているが、
かなり苦しそうに息をしている。 - ソワン:
ふふ…ご主人様が私の…本当の気持ち…わかってくださるの…なら…
これからはもう二度とこんな真似は…いたしませんわ。 - …ああ。
- 主人公:
- 酒で酔っているせいもあるのか、ソワンの瞳にいつもの鋭さはない。
- 主人公:
- その代わりか、喜びと期待、愛…そして独占欲…が見えるようだった。
- うーん…
- 主人公:
- やはり…ソワンの「これ」はちょっと……危険かもしれない…
- ソワン:
ご主人様が心配されていること…すべてわかっておりますわ。
- ソワン:
私がこんな風に生まれた以上…ご主人様を私のものにしたいという考え方を
完全に切り離すことはできませんわ…。 - ソワン:
ですが…
- 主人公:
- ソワンが震える指を伸ばし、俺の唇にそっと触れた。
- ソワン:
私もご主人様の期待に応えたくて……なんとか我慢できるように…なりましたわ…。
- ソワン:
ですから私と…一緒にいるこの時だけは…
私だけのご主人様になってくださいませ…。 - その言葉、忘れないからな。
- ソワン:
はい、ご主人様…
その日の夜
- 主人公:
- 軽くシャワーを浴びた後、艦長室に戻ってきた。
- ちょっと片付けないとな…
- 主人公:
- 乱れてしまったベッドのシーツを整え、換気装置を稼働させていると
艦長室の扉が開いた。 - アウローラ:
司令官…?今度はいるかしら…?食事の準備ができたよ。
- 入っていいぞ。最近よく会うな?
- アウローラ:
う、うん…あはは…そ、そうね?
- 主人公:
- もじもじしながら艦長室に入ってきたアウローラの視線が
艦長室の片隅に向かった。 - アウローラ:
わぁ、これ…
- 主人公:
- そこにはまだ片付けていなかったソワンのおつまみが残っていた。
- アウローラ:
このクオリティは…一目で料理長が作ったものだってわかるわ…美味しそう。
- ま、待て、アウローラ!
- 主人公:
- アウローラは俺が止める隙も無く、それを口に入れた。
- アウローラ:
あ……
- はぁ………
- 主人公:
- 案の定アウローラは俺を見るとぼんやりとした顔している。
アウローラもあんな風になっちゃうのか…?さて…どうしよう… - アウローラ:
し、司令官…これって…
- …仕方ない…。アウローラ、ちょっとこっちに…
- アウローラ:
すっごく美味しいんだけど!やっぱり料理長はすごいわ!
- あ…あれ?だ、大丈夫なの…か?
- アウローラ:
うん!冷めたのにまだ…美味しい…わよ?
- ぼーっとするとか、体が熱くなるとかそんなことはない?
- アウローラ:
…?
- 主人公:
- 頭の上に疑問符を浮かべるアウローラ…。念のためもう一回聞いた。
- 何か我慢できないとか…、抱かれたいとか…そんな感じは…
- アウローラ:
そそそそれってどういうこと!?
- 主人公:
- 俺の言葉にひどく慌てているアウローラはひとまず置いておいて俺も
一口食べてみた。 - …何とも…ない?
- 主人公:
- 普通の…いや、美味しいおつまみだった。
- アウローラ:
でっ!で、出会ってまだ日は浅いけどぉ…!
- アウローラ:
し、司令官は…おかしな人間様だけど、どこか惹かれるところもあって…、
あっでも、まだそういうのは…!で、でも…司令官がそんなに… - 誤解させてすまない。別の話なんだ。忘れてくれるか?
- アウローラ:
あれ…?
- アウローラ:
あ…うん…あはは、はは…ご、誤解なのね…そうなのね…
- アウローラ:
はぁぁ…
- 主人公:
- もう一度ソワンが作ったおつまみを食べてみたがやはり何ともない。
ということは… - これは…してやられた…のか…?
- 主人公:
- 「嘘はついておりませんわ」というソワンの声がドアの向こうから
聞こえてくるようだった。 その頃、楽しそうなソワン
- ソワン:
♬~♬♬~♬
- ソワン:
ふふふ…早く一人なれる場所へ行って…この喜びを…
- 城壁のハチコ:
ソワン?今鼻歌を…
- ソワン:
……気のせいですわ。
- 城壁のハチコ:
ええ…確かに聞こえた気がするけど…
- ソワン:
それよりハチコさん。何の用ですか?
- 城壁のハチコ:
あっ…はい!お城にある調理道具をオルカのキッチンに運ぼうと
思ったんですが、まだ稼働中のAGSがいました! - 城壁のハチコ:
それでご主人様に報告しようと思って…
- 城壁のハチコ:
あれ…?ソワンからご主人様の匂いがします。
- ソワン:
先ほどご主人様にお会いしてきたからでしょう。
- 城壁のハチコ:
そう…ですか?
- ソワン:
ふふふ…、それはそうと嬉しいですわ。
いつの間にか自分でそんなことまで考えられるようになって… - 城壁のハチコ:
わぁ~…!ソワンに撫でてもらいました!
- ソワン:
これからもたくさん撫でてあげますわ。
- 城壁のハチコ:
えへへ…
- 城壁のハチコ:
うーん…?でも…撫でてもらうのは嬉しいですけど…今日のソワン、
何だか変な気がします… - ソワン:
私もお城に行きますわ。ご主人様にも私が報告しておきましょう。
- ソワン:
一緒にAGSを処理して、そこから使えそうな道具と設備も
一緒に選んだ方が良いでしょう。 - 城壁のハチコ:
はい!
- 城壁のハチコ:
そうだ、だったらポルティーヤとバニラも一緒に行っていいですか!
- ソワン:
もちろんですわ。皆さんのいい勉強になりそうですわ。
- ソワン:
あぁ、その前に…
- 城壁のハチコ:
わぁ~、綺麗な瓶ですね!
- 城壁のハチコ:
あれ?捨てちゃうんですか…?
- 城壁のハチコ:
甘い香りがします…何ですかそれ?
- ソワン:
……
- ソワン:
ふふふ…、これはもう必要のないものですわ。
- ソワン:
行きましょう。
- 城壁のハチコ:
う~ん…やっぱり今日のソワンはおかしいです…
- ソワン:
気のせいでしょう。