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Transcription
- オベロニア・レア:
申し訳ありません…、ご主人様…
- 主人公:
- 俺が資料を確認してる間、レアを呼んでくれとダフネに頼んだ。
- 主人公:
- そして到着したレアから事の成り行きを聞いた。
- オベロニア・レア:
フェアリーがせっかく功績を立てられる絶好の機会だったのに、
コンパニオンの方々に先を越されそうになって焦って…… - オベロニア・レア:
それでつい…
- うーん…
- 主人公:
- そういうことだったのか…
- オベロニア・レア:
ご主人様に私と妹たちをもっと評価していただきたくて…。
- フェアリーを?
- オベロニア・レア:
はい…。ご主人様。
- オベロニア・レア:
ダフネはしっかりしているので一人でもうまくやれていますが、
他の妹たちはそうもいきません。 - ダフネ:
お、お姉さま…
- オベロニア・レア:
アクアはリーゼの機嫌をうかがうので必死ですし…
- オベロニア・レア:
リーゼは…
- 心配するな。いつも気にかけている。
- ダフネ:
そうです。
ご主人様は以前とは比べ物にならないくらい、上手くなられましたから…。 - オベロニア・レア:
…あら…まぁ。
- ダフネ:
……?
- はは…
- ダフネ:
…あ、違います!そ、そういうことではなくてですね…!
- ダフネ:
その…そういうことではなくて…その…
- ダフネ:
…リーゼお姉さまやリリスさん、ソワンさんのようなお方のお相手する時の
扱いのことです… - 俺たちは何も言ってないぞ?
- ダフネ:
うっ…
- ダフネ:
ご、ご主人様。私は先に失礼します…!
- 主人公:
- 俺の冗談っぽく言うとダフネは顔を赤くし、慌ててその場を去った。
- オベロニア・レア:
ふふふ…。ダフネの言う通り、お上手になられたと思います。
- オベロニア・レア:
そんなご冗談も言えるようになられて…
- まぁ…色々あったからな。それはそうと…
- オベロニア・レア:
はい…。ご主人様。
- あとで絶対に謝るんだぞ。褒められるような行動ではない。
- オベロニア・レア:
……
- オベロニア・レア:
はい。私が間違っていました…
- オベロニア・レア:
妹たちのためとはいえ、さすがにやりすぎだったと思います…。
- オベロニア・レア:
ですが、ペロさんにこれからもあの呼び方をするのはやめてほしいと
お伝えいただけますか…? - あっ…、ペロがレアのことをおばさんって呼んでい…たの…は…
- オベロニア・レア:
……
- え…
- 主人公:
- あ…ダメだ…これはヤバい…。
- 主人公:
- レアが俺に危害を加えることはないとわかっているにもかかわらず、
本能的に尋常ではない雰囲気を感じ「今すぐここから逃げろ!」と脳が警告する。 - お、俺はペロと話をしてくる!
しばらくして
- 主人公:
- 逃げるようにレアから離れ、艦長室に戻ったあと偵察を終えて帰ってきたペロを
呼び出した。 - 主人公:
- するとすぐにノックの音が聞こえ艦長室のドアが開いた。
- 主人公:
- 挨拶もそこそこにサササ…と部屋に入って来たペロは机の上にドカッと腰かけた。
- 主人公:
- そして、しばらくああだこうだと文句を言い出した。色々と溜まっていたようだ。
- CSペロ:
ご主人様もご主人様です。だいたいご主人様が…
- おい、ペロ…
- CSペロ:
なんでしょうか。
- とりあえず…降りない?
- CSペロ:
……嫌です。そうしたらご主人様は仕事が忙しいと言って私の話なんか
聞いてくれないに決まってます。 - それはほら、業務時間中だし…
- 主人公:
- 俺が論理的反論に対してもペロは決して怯むことはなかった。
- CSペロ:
……普段は業務時間中でも他の方たちと当たり前のように遊んでいらっしゃる
じゃないですかっ。 - ……
- 主人公:
- さっきまではどういうことなのかさっぱりわからなかったが、ダフネたちから
事件の経緯を聞いて、今はどうしてペロの機嫌が悪いのかわかっている。 - 聞いた。レアに騙されたって?
- CSペロ:
……
- 主人公:
- あからさまに「私拗ねてます!」という態度を見て思わず笑ってしまった。
- コンパニオンが頑張ったことも聞いてる。だからもうそんなに拗ねるな。
- 主人公:
- レアがあとで謝りに来ると伝えるも、まだ頬を膨らますペロを慰める。
- 主人公:
- 次第に表情は和らいできたものの、まだまだツンとした態度をとっているペロを
見ているとなんだかおかしくなってきてしまい、必死に笑いを堪えた。 - 久しぶりにここに座るか?
- CSペロ:
アッ…
- CSペロ:
………ご主人様がそこまで仰るのなら?まぁ、仕方ありませんね?
- 主人公:
- ペロが慎重に「私は言われたから仕方なく座るんですよ」という演技をしつつ
俺の膝の上に座ろうとした瞬間、艦長室のドアが勢いよく開いた。 - フェンリル:
ご主人様、ご主人様!この前はごめんなさい!
- フェンリル:
だから今度はもっと美味しいお肉を食べさせてあげるから。一緒に行こうよ!ね?
- 城壁のハチコ:
ご主人様!ハチコも一緒に行っちゃだめですか?
- 城壁のハチコ:
あれ?ペロもいたんだ!
- フェンリル:
一人だけでご主人様と遊んでたの!?
- 主人公:
- 2人が部屋に入った勢いのまま俺の両脚に飛びついてきて、
ペロは座る場所を失くして立ち尽くしていた。 - CSペロ:
はぁ………
- ペロもおいで。
- CSペロ:
わ、私は大丈夫です。
- CSペロ:
その…今は大丈夫です…。
- 城壁のハチコ:
ああ!そう!思い出した!
- 城壁のハチコ:
ご主人様、この前ペロが「いっぱい撫でてくれたらいいのに」って言っていました!
- CSペロ:
ハ、ハチコ!
- フェンリル:
うんうん、私もそれ聞いた。
- フェンリル:
ほっぺたと顎をこうやって欲しいって言ってたよね。
- 主人公:
- そう言いながら実演してみせるフェンリルを見てそっとペロに視線を移した。
- だそうだけど?
- CSペロ:
……
- 主人公:
- 顔を真っ赤にしてしばらく躊躇していたペロは、
意を決したのかフェンリルとハチコの間にちょこんと正座した。 - 主人公:
- 紅潮したほっぺに手を当て軽く撫でてあげた。
- CSペロ:
…んにゃ~ん…にゃぁん…
- ……
- 主人公:
- 気持ち良さそうにそっと目を閉じたペロの口から予想外に可愛い声が漏れた。
- CSペロ:
はっ!
- CSペロ:
こ、これは私もつい…その…
- 城壁のハチコ:
ご主人様!ハチコも撫でてください!
- フェンリル:
私も!私も…!
- CSペロ:
わ、私も…あぁ…あ……あぁ……
- CSペロ:
…んにゃ、にゃあ~ん…
- 主人公:
- 結局体をぴったりと密着させて離れようとしない三人を夜が更けるまで
順番に撫でてあげた……。 - 主人公:
- 撫ですぎて俺の手の感覚がなくなりかけた頃、
三人はボサボサになったお互いの髪を見て笑いながら部屋を出ていったのだった。 - 主人公:
- …うぅぅ…