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Transcription
- ダフネ: はぁ…ご主人様?聞こえますか? 
- 主人公: - ダフネから通信…珍しいな。確かリリスのチョコレート作りを手伝いに行くと 言っていたはず… - どうした?
 
- ダフネ: あの、ご主人様…食糧倉庫のお砂糖を少し使ってもよろしいでしょうか? 私が入手したということにして… - 砂糖が見つからなかったのか?今どこにいるんだ?
 
- ダフネ: その…今はリーゼお姉さまが向かった海軍基地の食糧倉庫の方にいます…。 
- 主人公: - どういうことだ…?チョコレートを探しに行ったリーゼが何で 海軍基地なんかにいるんだ? 
- 主人公: - しかもダフネの位置はフェンリルと共に海軍基地の肉類倉庫と表示されている。 まさか…ダフネ…フェンリルと一緒に行ったのか…?だとしたら砂糖が手に入らない経緯も 何となくわかる。 
- ダフネ: とりあえず…リリスさん、リーゼお姉さまの近くにいれば…何かあった時に 安全じゃないかなと思いまして…。そう思っていたら…お砂糖を探せませんでした… - フェンリルの説得は大変だもんな…
 
- ダフネ: はい…。 え…?あっいえ、違います。そういうことではなくて… 
- 主人公: - ダフネはどうやらフェンリルを庇いたいみたいだな。 とにかく砂糖を手配してあげなければ…。 - リリスとリーゼには秘密だぞ?
 
- ダフネ: はい…。さすが…ご主人様はすべてお見通しですね。 
- 主人公: - 当然だろ?と言いかけたが、あとで恥ずかしくなりそうだと思い、 ただ軽く笑ってみせるだけに止めた。 
- 主人公: - そういえば…海軍基地ならちょうどいいかもしれない… - あぁ…ダフネ。俺の頼みを聞いてくれないか?
 
- ダフネ: え…?はい。どんなことでも仰ってください。 - 海軍基地のデータベースが生きていたらデータを取ってきてくれ。
 
- ダフネ: あっ…、もしかして、以前ウンディーネさんが話していた…「封印された艦隊」 に関する資料をお探しでしょうか? - 頼む…。
 
- しばらく経過。 
- 主人公: - ダフネから通信が入る。 
- ダフネ: ご主人様、聞こえますか? - 何か見つかったか?
 
- ダフネ: はい。ご主人様、ここのデータベースを発見、データを取得いたしました。 それからちょっと調べてみたところ… 
- ダフネ: その中に少し変わった備忘録がありまして…いくつか重要そうな内容があります。 - そうか…読んでみてくれ。
 
- ダフネ: はい。わかりました! では今からお読みします。 
- ダフネ: 2082年6月4日 ブラックリバー海軍大将オリバー・フィリップスが記録する。 ついに今日、無敵の龍を地球海軍の総司令官に任命した。 
- ダフネ: 滑稽な話だ。人間でもないバイオロイドなんかに全艦隊を任せるなんて 
- ダフネ: あの馬鹿な女は何を考えているんだ? いや、おかしなことばかり考えている無能な人間を総統に選ぶ ロックハーバーの人間たちの考えなど理解できない。 
- ダフネ: まぁそんなことどうでもいい。どうせアンヘル総帥は姿を消してしまったのだ。 一人で逃げたのだろう。 
- ダフネ: クソ。アンヘル総帥がなにかと自慢していた通り、 あの無敵の龍というバイオロイドがそれほど優秀なら 島であるここはさぞ安全なんだろうな。 
- ダフネ: それに最近はよく眠れる…どうやら幸先は良いらしい。 
- ダフネ: 2082年6月15日 悪夢を見る回数が増えてきた。おかしい。何故こんなに眠るようになったんだろう? それはともかく無敵の龍というバイオロイドは今日も勝利を伝える報告を送ってきた。 
- ダフネ: 確かに優秀だが、バイオロイドはそんなこと当たり前に出来なければ価値などない。 そういえば総帥からは未だに連絡がない。だが、ここはしばらく安全そうだ。 眠りすぎないように努力しなければ。 
- ダフネ: 2082年6月30日 今日は眠らないように努力した。悪夢を見ないせいか気分が少しいい。 朝まではそうだった。 
- ダフネ: 午後になるとアミーナ・ジョーンズ、あの馬鹿な女が海軍の高官たちを集めて おかしな計画を発表した。 
- ダフネ: 無敵の龍と一部の艦隊を封印するという話だった。 未来の為だと何やら馬鹿なことを説明をしていた。 
- ダフネ: 誰かが発した「我々の安全は誰が守るのか」という質問に対し 「鉄虫は海であれば上であろうが中であろうが絶対に来ることない、海が壁になる」 と答えた。 
- ダフネ: 本当に馬鹿馬鹿しい話だ。 奴らが何故海を渡って来ないのかはわからないが、ただの気まぐれに過ぎない。 そんな気まぐれがいつまでも続くと思っているなんて… 
- ダフネ: 頭の悪い話を聞いたせいでひどく眠い。 今日はかなり我慢したから少しは寝なければ。 どうか悪夢を見ないことを願う。 
- ダフネ: …ここまでです。ご主人様、見えるでしょうか? 
- 主人公: - さすがは勘のいいダフネだ。彼女がこれを何故俺に話したのかわかった。 
- 主人公: - 無敵の龍…。聞いたことがある。 確か…ラビアタと双璧を成すバイオロイドだったか? 
- 主人公: - これはひょっとすると…その無敵の龍に関する手がかりが見つかるかもしれない。 ラビアタも長い間それを見つけようと探してきたが最後まで見つけられなかったそうだ… 
- ダフネ: …ご主人様? 
- 主人公: - そんなにじっと考え込んでいたのだろうか?気がつくと、 ダフネが心配そうな顔で俺を見ていた。 
- 主人公: - 今はまだ行動に移すには手がかりが不足している…。 その海軍基地にまだ別の手がかりがあるかもしれないな…。 - ダフネ、その基地をもう少し調査してくれるか?
 
- ダフネ: …このような資料がもう少し必要ということですね?ご主人様。 無敵の龍… 
- 主人公: - 勘のいいダフネさんは俺の考えをよくわかっているようだ。 - うん。そうだ。無敵の龍に関する話なら何でもいい。
 
- 主人公: - 俺の言葉にダフネは頷く。そして何故か急に顔を赤らめた。 
- ダフネ: はい。それと…あの…ご主人様…お願いがあるのですが… - うん?
 
- ダフネ: 今のように…重要な資料を見つけたら…私が直接お読みしてもよろしいでしょうか? あの…… 
- 主人公: - どうしてわざわざ…と思ったが すぐにどういうことかわかった。 
- 主人公: - こうしたデータはただ転送するだけでいい。あえて読み聞かせる必要などない… なるほど… 
- ダフネ: ご主人様はとてもお忙しいので…その…通信でもいいのでお話を…あ、いえ… 何でもありません!これで通信を終了します! 
- 主人公: - 俺の答えを聞く前に通信を切ってしまう恥ずかしがり屋のダフネさんだった…。 
- 主人公: - たまにこういうことがあるのだが、そのたびにもう少し上手くできなかったのか? と反省する俺だった…。