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P-22ハルピュイア
着いた!

Transcription

  1. P-22ハルピュイア:

    着いた!

  2. P-22ハルピュイア:

    じゃあ、司令官が来るまで…え~っと…

  3. P-22ハルピュイア:

    そうだ!これでも読みながら待ってようかな?

  4. P-22ハルピュイア:

    きゃっ…!いきなりすごいエッチ…

  5. P-22ハルピュイア:

    ふぅ…ちょっと、気持ちを落ち着かせないと…あら?

  6. P-22ハルピュイア:

    あれって…エルブンとダークエルブン…それからランバージェーン?

  7. ランバージェーン:

    あ~!もう!ほんっとうに、ぶつぶつうるさいわね。

  8. ランバージェーン:

    森の木全部切るわけじゃないのよ?必要な数本切るだけなのに何がダメなの?こんなにたくさんあるじゃない。

  9. ランバージェーン:

    それに今、木の所有者もクソもないじゃない?

  10. エルブン・フォレストメーカー:

    何言ってるの?司令官が所有者だよ?

  11. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    そうよ。この世界に残ったものは全部あいつのものなんだから

  12. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    …わ、私たちもそうだし…

  13. エルブン・フォレストメーカー:

    ……

  14. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    か、勘違いしないで!深い意味はないからっ!

  15. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    とにかく!勝手に木を切るなんて認めない!

  16. エルブン・フォレストメーカー:

    そーだ、そーだ!私の放水銃に吹き飛ばされて星になりたくなかったら、司令官からちゃんと許可もらってきてよね~。

  17. ランバージェーン:

    はい、これ。

  18. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    な、何よ…?

  19. エルブン・フォレストメーカー:

    どれどれぇ…?

  20. エルブン・フォレストメーカー:

    オルカの隊員の快適な休息のため、家具製作を目的とする伐採を制限的に許可する。

  21. ランバージェーン:

    そう来ると思って先に許可をもらっておいたわ。ふふん。これでも文句あるのかしら~?

  22. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    う、うそ…

  23. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    あいつ~!ほんとどういうつもり~!?

  24. エルブン・フォレストメーカー:

    ちゃんとサインもある…う~ん。ダークエルブン、これじゃ仕方ないわね?

  25. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    木を守るのは自分の仕事じゃないからって、そんな他人事みたいに言わないでよ!

  26. エルブン・フォレストメーカー:

    でもほら、もう環境を破壊する人間もいないことだし、いいじゃないの~?ちゃんと許可ももらってることだしさ。

  27. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    でも…。

  28. エルブン・フォレストメーカー:

    はぁ…もう。そんなに気にするんだったら伐採された分の二倍の木をその近くに植えてあげるから。それならいいでしょ?

  29. エルブン・フォレストメーカー:

    それではどうぞ思う存分作業しちゃってくださ~い。

  30. ランバージェーン:

    なんだ、思ってたより話が通じるじゃない?

  31. エルブン・フォレストメーカー:

    司令官の許可も貰ってるんなら、これ以上何も言えないしね。

  32. エルブン・フォレストメーカー:

    ただし、制限的っていう表現を勝手に解釈して必要以上に木を切った時は…ダークエルブンが連れてるあの…えっと…

  33. エルブン・フォレストメーカー:

    あの子、何て名前だったっけ…?まぁとにかく、あの鳥があなたの頭に穴を開けるって思ってて!

  34. ランバージェーン:

    ははは!それはないから。私が木を切るのが大好きで切ってると思ってた?命令だから切るだけよ。

  35. ランバージェーン:

    必要な分だけ切ったら、すぐにやめるつもりだから、変なちょっかいなんかやめて、あんたたちもやることやってなさいよ。

  36. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    うぅ、悔しい…。

  37. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    今ですらこんな感じなのに、昔の私たちはすごいストレスだっただろうな…。

  38. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    毎日あんな連中とやり合ってたみたいだから…

  39. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    …やっぱ我慢できない。あいつ…司令官に抗議してやる。

  40. エルブン・フォレストメーカー:

    司令官に会いたいのはわかるけど、ちょっと待ちなって~

  41. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    はぁ!?ち、違うわよ!?

  42. エルブン・フォレストメーカー:

    昔だったら許可だろうが何だろうが、否応なしに妨害命令が出たはずよ?

  43. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    そうだろうね。

  44. エルブン・フォレストメーカー:

    さらに後のことは考えず、とにかく無条件に攻撃しろって命令も出たはずよね?

  45. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    まぁ…そうね。

  46. エルブン・フォレストメーカー:

    う~ん…そうよね…。

  47. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    え?あ、ちょっと、どこ行くの!?

  48. エルブン・フォレストメーカー:

    やっぱ撃っちゃおうかなって。

  49. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    今さら?さっきあんたが見逃しといて!?

  50. エルブン・フォレストメーカー:

    よく考えてたら急に頭に来て…

  51. エルブン・フォレストメーカー:

    あっ、でも私の装備を使うのはちょっとやめといたほうがいいわね。

  52. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    当然でしょ!もし怪我でもさせたらあいつに大目玉食らうわよ。

  53. エルブン・フォレストメーカー:

    だからと言ってダークエルブンのショットガンを使う訳にもいかないし…。

  54. エルブン・フォレストメーカー:

    あ、そうか。

  55. エルブン・フォレストメーカー:

    要は怪我をさせない程度に撃てばいいってことよね?

  56. P-22ハルピュイア:

    なるほどなるほど、面白いことになってるわね。

  57. P-22ハルピュイア:

    何をするのかしら?本を読もうと思ってたのに、ついついこっちが気になっちゃう~

  58. (しばらくして)

  59. ランバージェーン:

    よ~し!完成!

  60. ランバージェーン:

    あとは手頃なヤシの葉でも見つけてきて挿せば完璧だわ。

  61. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    すごい…これを作ったの…?

  62. ランバージェーン:

    あ…うん、まあね。あんたも試してみる?

  63. ランバージェーン:

    切った木がすっごく太くて大きめに作ってみたのよ。そうね…

  64. ランバージェーン:

    4人くらいなら余裕で横になれそうだけど?

  65. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    よ、4人…

  66. ランバージェーン:

    どうしたの?顔が真っ赤だけど?

  67. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    なななななな!何でもない!

  68. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    …あ、あのさ…

  69. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    …あ、あそこに、ちょうどいい、場所が、ある。けど、そこに、置くのは、どう、かな?私、も運ぶの、手伝う。ヨ。

  70. ランバージェーン:

    何なの…その喋り方…

  71. ランバージェーン:

    まぁ、手伝ってもらえるのは私も助かるからいいんだけど。じゃあ私はこっちを持つからあなたはそっちを持って。

  72. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    わ、わかった。

  73. ランバージェーン:

    はい、それじゃ…。

  74. ランバージェーン:

    いち、にっ!

  75. ランバージェーン:

    ひゅー…、あなたの言う通り、ここ最高の場所じゃない。

  76. ランバージェーン:

    ありがとう。お礼にビールあげるわ。

  77. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    う、うん…。

  78. ランバージェーン:

    じゃあ、水着に着替えようかな~!

  79. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    え、エルブン…やっぱり考え直した方が…

  80. ランバージェーン:

    え?何?何か言った?

  81. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    いや、ううん。何でもない。

  82. ランバージェーン:

    あぁ…いいわ~

  83. ランバージェーン:

    ほら、あんたも座って一杯やりましょうよ。

  84. ランバージェーン:

    クーラーボックスにたくさん入れておいたから好きなだけ飲んでいいわよ。

  85. ランバージェーン:

    おつまみもあるから。

  86. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    わ、私…お酒は弱くて…

  87. ランバージェーン:

    大丈夫。私も強くはないけど雰囲気が好きなのよ。

  88. ランバージェーン:

    そういえばあんたも体力で勝負するタイプでしょ?がっつり働いた後に飲むキンッキンッに冷えたビールの味と言ったら…くぅーっ!悪魔的よ!

  89. ランバージェーン:

    私は一缶ですぐに酔い潰れてしまうけどね。

  90. ランバージェーン:

    ところであんた、本当に飲まないの?だったらちょうだい。私が一人で飲ん―うわっ!!!?

  91. ランバージェーン:

    冷たっ!?何よ、水…?誰よ…!こんなことすんのはー!!?

  92. エルブン・フォレストメーカー:

    あはははは!あなたの先代に苦しめられたエルブンたちの仇よ!

  93. エルブン・フォレストメーカー:

    ダークエルブン!早く逃げるのよ!

  94. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    あ…うっ…

  95. ダークエルブンフォレストレンジャー:

    えっと…はい、これ、ここにタオル置いとくから!その…ビールありがとう!

  96. ランバージェーン:

    くそっ…

  97. ランバージェーン:

    ちゃっかりタオルを置いとくところがまた憎いわ…何?私をおちょくってるの?

  98. P-22ハルピュイア:

    追いかけなくていいの?

  99. ランバージェーン:

    うん?もういいわよ、相手するのも疲れた。

  100. P-22ハルピュイア:

    ふ~ん…。

  101. ランバージェーン:

    ところで、あんたも休みに来たの?ビール、一杯どう?

  102. P-22ハルピュイア:

    うん。貰っちゃおっかな?

  103. P-22ハルピュイア:

    隣に座ってもいい?

  104. ランバージェーン:

    もちろん。その辺の濡れてないところ探して座って

  105. ランバージェーン:

    ほら、ビール。

  106. P-22ハルピュイア:

    わぁ、ありがとう。

  107. ランバージェーン:

    んじゃ、乾杯でもしましょ

  108. P-22ハルピュイア:

    うん。乾杯~

  109. P-22ハルピュイア:

    …わっ、美味しい!

  110. ランバージェーン:

    なんだ、もしかして初めて飲むの?

  111. P-22ハルピュイア:

    うん。気にはなってたんだけど、なかなか機会がなくて飲んだことがなかったんだ。

  112. ランバージェーン:

    今まで何してきたのよ~。こんないいものを知らなかったなんてもったいないわよ。

  113. ランバージェーン:

    おっと、ゆっくり飲みなさいよ。ビールだからって甘く見たら大変な目に遭うわよ~?

  114. P-22ハルピュイア:

    えへへっ、は~い、わかった。

  115. P-22ハルピュイア:

    そういえば…あなたもすごいゆっくり飲むのね?

  116. ランバージェーン:

    私、お酒は弱いのよ。

  117. ランバージェーン:

    美味しいから飲んでるのに、酔いつぶれちゃったら何の意味も―

  118. ランバージェーン:

    も、もう一缶空けちゃったの?

  119. P-22ハルピュイア:

    うん、思ったより口に合うみたい。

  120. P-22ハルピュイア:

    悪いんだけど…もう一本もらえるかしら…?

  121. ランバージェーン:

    う、うん…たくさんあるからいくらでも飲んでいいけど…。

  122. ランバージェーン:

    ほ、本当に大丈夫?

  123. P-22ハルピュイア:

    あ~、美味しい。

  124. ランバージェーン:

    ……。