シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- 主人公:
- 星の落とし子と無敵の龍に関する一連の事件が一段落し、俺たちは
グアムの港にいた。 一時的な駐屯のつもりだったがもう少し滞在することにしたのだ。 - 主人公:
- 無敵の龍が率いる艦隊は未来のためのインフラ構築の使命を受け、ここを去った。
- 主人公:
- 定期報告の内容を確認する限りでは、順調に進んでいるようだ。
- 主人公:
- そして、俺たちは何をしているのかというと…
- フォーチュン:
グレムリン!もっと真剣に取り組んでよね?
- T-9グレムリン:
はいぃぃぃ……
- 主人公:
- オルカ号は今、大々的なオーバーホールが行われている。
- 主人公:
- 星の落とし子から受けたダメージはほとんどなかったが、あの巨大な触手に
絡まれただけに、何か問題がないか確認をしておく必要がある。 - T-9グレムリン:
はぁ…久しぶりにゆっくり休めると思ったのに…
- 主人公:
- …グレムリンは何やら不満があるようだ。
- フォーチュン:
ふぅ…お姉さんも悪いと思ってるのよ?
でも、こういう作業は技術兵にしかできないでしょ…? - T-9グレムリン:
非番だったのにぃ…連勝中だったのにぃ…
- フォーチュン:
またあのスチールラインオンライン?っていうのやってたの?
この前、ユミとサーバー復旧するんだって大騒ぎしてたわよね… - T-9グレムリン:
えへへへ!苦労した甲斐がありましたよ~!
- T-9グレムリン:
滅亡前の最新バージョンをそっくりそのまま復元しましたからね!
新しくアップデートなんかはできないですけど、 今あるコンテンツだけでも数十年は楽しめるはずですし! - フォーチュン:
数十年もゲームするつもりなの!?
- T-9グレムリン:
う~ん…できることなら?
- フォーチュン:
……
- ……。
- 主人公:
- 許可してあげたが…、果たしてよかったのだろうか…?
- 主人公:
- ユミがこれでもかという程に目を輝かせて、ゲームサーバーの復旧と
情報交換のためのコミュニティ開発に関する提案書を 提出してきた時のことを思い出した…。 - フォーチュン:
はぁ…そういうことなら、チャッチャと終わらせてやりたいこと
思う存分やった方がいいでしょ? - フォーチュン:
非番なのに働いてくれてたってお姉さんが司令官にちゃんと伝えておくから。
- うん。よ~くわかった。
- フォーチュン:
あら。
- T-9グレムリン:
司令官…!
- 主人公:
- 俺の姿を見るなり、グレムリンは光の速さで俺のところまで駆け寄ってきた。
- T-9グレムリン:
司令かぁ~ん、私、今日非番なんですよぉ…
- T-9グレムリン:
私の部屋で一緒にゲーム!しません?
しましょうよ!ゲーム! - 俺ゲームとかしないから…
- 俺の方がランク、高いと思うけど?
- 仕事が終わってからな
- T-9グレムリン:
ふふふ、心配いりませんよ。私が手厚く、丁寧に~
- T-9グレムリン:
一から十、AからZまで手取り足取り、教えてあげますからぁ~
- T-9グレムリン:
ですから早く行きましょ!?早く早く!どうか~!
- T-9グレムリン:
えっ…
- T-9グレムリン:
ま、まさか…
- T-9グレムリン:
あの正体不明の高ランクプレイヤーって…?
- さぁね?
- T-9グレムリン:
うぅ…
- T-9グレムリン:
お、終わったら…えっと…スケジュールを確認…
うぅ… - フォーチュン:
司令官はとりあえずちゃんと休んだ方がいいわね?
- フォーチュン:
現場はお姉さんがちゃんと管理するから。
- 心配するな、ちょっと見に来ただけだよ。
- 主人公:
- 仕事に取り掛かる前に、とりあえずグレムリンに
やる気を出させないといけないな。 - グレムリン、ちょっと待ってくれるか
- この前、砲助のアップグレードキットが手に入った気がするんだよなぁ…
- 主人公:
- グレムリンとフォーチュンにしばらく待ってもらい、足早にその場を去った。
- 主人公:
- 今から呼びに行く隊員たちは、他の仕事中だろうけど少しくらいなら
抜けられるだろう。 (しばらくして)
- フォーチュン:
司令官、一体どこに行ってた―
- フォーチュン:
まぁ、ふふ。
- T-9グレムリン:
……。
- トミーウォーカー:
トミーウォーカー、最高命令権者からの業務変更命令を受ける。
- トミーウォーカー:
現時刻より生活施設メンテナンスからオルカ号オーバーホール作業へと業務を変更。
- T-9グレムリン:
し、司令官…ずるい…
- T-9グレムリン:
くぅっ…、私、屈しないんだから…
- T-9グレムリン:
ど、どんなにウェザリングされたイカついボディが…私を誘惑しようとも…!
…くぅ! - S12シェード:
…非生産的な任務に対する再考を要請します。
- T-9グレムリン:
…!
- T-9グレムリン:
一生懸命やります!いえ!やらせてください!
- S12シェード:
本機は暗殺に特化しております。
本機が要請された任務に投入された場合、予想される効率性は37%程度であり― - T-9グレムリン:
あっはは~!トミー!あそこにある資材をちょっと持ってきて!
- T-9グレムリン:
シェードはこっちに来て!このパネルを持ってて!
- トミーウォーカー:
一時的な命令権の移譲を確認。
- トミーウォーカー:
トミーウォーカー、業務を遂行。
- S12シェード:
……。
- お前がいるおかげでグレムリンは300%の力を出せるだろうな。
- S12シェード:
…命令を遂行します。
- 主人公:
- シェードに感情モジュールはないはずだが、今ため息をついたように見えたのは
気のせいだろうか…。 - T-9グレムリン:
ほ、本当ですか!?
- そうだ。しかもスチオンエディションだ。
- T-9グレムリン:
信じられない!
- 主人公:
- 以前の物資探索報告書の中にあったのを覚えておいてよかった。
- 主人公:
- グレムリンは目を輝かせながら俺に体を密着させた。
- T-9グレムリン:
私、それ絶対欲しいんですけどぉ…!
- T-9グレムリン:
ど・ん・な事をしても…欲しい!です!!
- そうか…だったら…
- 主人公:
- ニヤニヤしていたグレムリンだったが、俺も負けじと体を押し付けると、
我に返ってあわあわと目を泳がせ始めた。 - T-9グレムリン:
あ、そのぉ…えっと…ですから…ど、どんな事を…とは言いましたけど…
- T-9グレムリン:
きゃっ!?
- 主人公:
- 逃げ腰になったグレムリンを逃がすまいと、
彼女の手をギュッと掴むと、肩がびくっと震えた。 - T-9グレムリン:
い、嫌じゃないけど…あああ…
そそそ、そういうことはここじゃなくて私の部屋― - T-9グレムリン:
……ん?
- 主人公:
- グレムリンは俺に握らされたドライバーをぼうっと見つめた。
- フォーチュンを手伝ってくれるか?
- T-9グレムリン:
……え?えっと…
- キットは部屋に送っておくから
- T-9グレムリン:
あ、わかりまし…た…?
- 主人公:
- 「得したのかな…?」と首をひねりながら独り言を言って、
グレムリンは仕事に戻っていった。 - フォーチュン:
ふふふ、見事に解決しちゃったわね?
- まあな。
- 主人公:
- それでも、目に見える破損を修理するのとは違って、
どこにあるのかわからない問題を見つけ出す作業だから、 いつもより大変だと思うけど…。 - フォーチュン:
難しい顔してるわね~?大丈夫、残りはフォーチュンお姉さんに任せてちょうだい。
- うん、よろしく頼む。一段落したら十分休ませてあげてくれ
- フォーチュン:
心配ご無用よ~
- 主人公:
- 格納庫を後にし、外に出る。
- 主人公:
- 港に本格的に駐屯するための作業をする人員を除き、戦闘人員を二チームに分けて
一つは休息、もう一つは島の掌握に当たらせた。 - 主人公:
- 今非番となっている部隊はアーマードメイデンとホライゾン、
それからスカイナイツの一部だ。 - P-22ハルピュイア:
あ、司令官!
- よお。今から休みに行くところか?
- P-22ハルピュイア:
うん。東の方にいい感じのビーチを見つけたの。
- 主人公:
- ハルピュイアは水着姿ではあるが、両手いっぱいに本を抱えているのを見るに、
これから読書に没頭するつもりのようだ。 - P-22ハルピュイア:
あっ、そうだ…用事がないんだったら司令官も一緒に行く?
- ふむ…。
- 主人公:
- 確認することも大体終わったし…ある程度片付いたら俺もちょっと休もうかな。
- 主人公:
- それになるべく隊員たちの目につく所で休んだ方が
「ちゃんと休んでる?」と心配されることもないだろう。 - 今やってる仕事が終わったら俺も行くよ。
- P-22ハルピュイア:
ほ、本当?
- P-22ハルピュイア:
えへへっ、じゃあ先に行って待ってるね。
- あ、ちょっと待った。
- P-22ハルピュイア:
何?
- そっちのビーチって、まだ掌握出来てないんじゃ?
- 主人公:
- 数日前、無敵の龍の艦隊を迎えるため、島の安全確保をある程度
終わらせておいたのだが…時間がなくて、 砲撃を加えただけで島の隅々まで掃討し切れずに終わっていた。 - 主人公:
- そのため、島にはまだ鉄虫と未確認エリアが残っている。
ハルピュイアが行こうとしているビーチもその一部だったことを思い出した。 - P-22ハルピュイア:
大丈夫。言われなくても掃除も兼ねて行こうとしていたから。
- P-22ハルピュイア:
偵察情報によれば大した数でもないみたいだし、
それにその辺ならちょうどスチールラインとヴァルハラが作戦行動中のはずよ。 - なら俺が指示を出そう。
- P-22ハルピュイア:
え?本当?べ、別に大丈夫なのに…
- 今はそこまで忙しくもないし、ハルピュイアの戦い方は見ていて楽しいんだ。
- P-22ハルピュイア:
……。
- P-22ハルピュイア:
わ、わかったわ。先に行って司令官が来るまで上空で待機してるわね。
- 主人公:
- ハルピュイアは顔を真っ赤にして、あっという間に空に飛んで行った。
- 主人公:
- あのスピードならすぐに到着するだろう…俺も急ごう。