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Transcription
- Mr.アルフレッド:
わたひほほおはほほっどにははひへほんなはのひみははふほひふほへほうは…?
- バニラA1:
一体何と言っているんですか?
- Mr.アルフレッド:
ほへはひふへひひはひは。
- Mr.アルフレッド:
ああ。
- Mr.アルフレッド:
これは失礼。何度も殴られたせいで音声機能にエラーが発生していたようです。
- Mr.アルフレッド:
ふむふむ。では改めて。
- Mr.アルフレッド:
私のようなロボットに果たしてどんな楽しみがあるというのでしょうか…?
- Mr.アルフレッド:
ただ毎日を生き……みしみしと音を立てる体を引きずりながら鉄くずを拾っていたら…
- Mr.アルフレッド:
見つけてしまったのです…!生命の美しさを!私の生きる理由を!
- バニラA1:
また故障したいみたいですね。
- Mr.アルフレッド:
ス、ストッ~プ!最後まで聞いてください!
- Mr.アルフレッド:
こうして人間の真似事をしておりますが…ご覧の通りスクラップの塊に過ぎません。
- バニラA1:
意外と自己の把握はできているみたいですね。
- Mr.アルフレッド:
そうです。私はただの空き缶で作ったロボット…!
- Mr.アルフレッド:
そんな私が生命の美しさというものを知ってしまった…!くっ、なのに!
なのにどうして私は生命に触れることができない体になってしまったのでしょうか…! 私は悲しい…! - Mr.アルフレッド:
そう言うことで、金蘭のお嬢さん。
- 金蘭S7:
はい…?
- Mr.アルフレッド:
お嬢さんの塩基配列を少々調べさせてもらっても―くほぉっ!
- Mr.アルフレッド:
また撃ちましたね!?私の美しいボディに穴が空いてしまったじゃないですか!?
- Mr.アルフレッド:
くぅっ…またちょうど良さげな鉄くずを集めないといけないじゃないですか…
- バニラA1:
ふん。思ったより動きますね…
- バニラA1:
確かにコアの中心を狙ったはずなのに…
- 金蘭S7:
バ、バニラさん…
- バニラA1:
ごめんなさい。イラっときてしまいました…あなたへの配慮が欠けていましたね。
- バニラA1:
では、遠くに離れていた方がいいでしょう。しばらく銃声でうるさいでしょうから。
- Mr.アルフレッド:
えっ!?えぇ…!?あと何発撃つつもりですか!?
- Mr.アルフレッド:
そんなものに当たってしまったら私は―ああ!
- Mr.アルフレッド:
素晴らしいタクティカルリロード!新しい美に目覚めてしまいそうです!
- バニラA1:
はぁ…まったく…
- バニラA1:
こんな気分は生まれて初めてです。
- バニラA1:
お会いして間もない頃のご主人様のもたつく姿を見た時でも
ここまでの気分にはなりませんでした…。 - 金蘭S7:
あっ…、それは拙が復元される前の話でございますね?
- 金蘭S7:
拙は主様が巧みに指揮されるお姿しか見ていないので…
- バニラA1:
あの頃は本当に大変でした。
- バニラA1:
できることと言えば指揮しかありませんでしたから…。
それ以外は手の施しようがありませんでした。 - 金蘭S7:
聞くところによれば…料理大会というのが…
- バニラA1:
……あの時はもう…
- バニラA1:
あれだけで終わっていればまだよかったんです。
- バニラA1:
ただでさえ不十分だったインフラ状態で全隊員の生活環境を改善すると言い出して、
指揮官全員を招集した挙句、大恥をかくわ…。 - バニラA1:
食事について文句を言うわ…本当に言い出したらキリがありません。
- 金蘭S7:
ふふ…
- バニラA1:
どうしましたか?
- 金蘭S7:
口ではそう言っておられますが、お顔は笑っていますよ。
- バニラA1:
……。
- バニラA1:
…まぁ、あなたのように合流して間もない方は、
完璧無敵超人のようなご主人様の姿しか知らないでしょうが…、 とにかく、そんな大変な時期もあったということです。 - バニラA1:
ですからあなたも、体質のせいでご主人様にまともに奉仕ができないと
自分を責めたりしないでください。 - 金蘭S7:
バニラさん…
- バニラA1:
こほん。
- バニラA1:
それに、まだご主人様にもおぼつかない部分は残っています。
- Mr.アルフレッド:
……
- 金蘭S7:
どんなところでございますか?
- バニラA1:
あなたもすぐに目にすることになりますよ。
- バニラA1:
朝のお世話をしに部屋に入ると、頭には鳥の巣があり、あくびをしながら挨拶したり…
- バニラA1:
なのにその状態で食堂に行く姿を見ていると、もうもどかしくて…
- 金蘭S7:
あ…、それは他の方からも聞いたことがございます。
- 金蘭S7:
この上なく可愛らしい姿だと…
- バニラA1:
ふん。あれが可愛いだなんてナイトチックもさぞかし可愛らしく
見えていることでしょうね。 - 金蘭S7:
バニラさん、また口元がほころんでございます…
- バニラA1:
……とにかく。
- バニラA1:
ご主人様の話はまた今度ゆっくりと話すことにしましょう。
- バニラA1:
あなたも、いつまでもご主人様のご配慮に甘えるわけにもいかないでしょうし…
…は? - 金蘭S7:
(パン!)
- Mr.アルフレッド:
ふひぃぃっ!?
- バニラA1:
残念でしたね。もう少しで逃げられるところでしたのに。
- Mr.アルフレッド:
はは、はは…に、逃げるだなんて!とんでもありません!
- バニラA1:
そうですか。虫のように地を這う姿を見て勘違いしてしまいました。
- バニラA1:
では十分休みましたので、そろそろ出発しましょうか。
- Mr.アルフレッド:
ど、どこに行くのかお聞きしてもよろしいでしょうか…?
- バニラA1:
ご主人様の所に行ってあなたを分解しゴミ箱を作る許可をもらいに行く予定です。
- Mr.アルフレッド:
ひぃっ…!
- Mr.アルフレッド:
…ところで。
- Mr.アルフレッド:
ご主人様というのは…、他のバイオロイドですか?
- 金蘭S7:
主様は―
- バニラA1:
知る必要などありません。
- バニラA1:
さっさとその鉄クズ製の足を動かしてください。
- Mr.アルフレッド:
うああっ!
- Mr.アルフレッド:
あっ、ああっ!足で蹴るのはやめてぇ…!
- 金蘭S7:
……。
- 金蘭S7:
バ、バニラさん…拙のせいで…。
- バニラA1:
すべてを喋ったわけではないので問題ありません。
- 金蘭S7:
……
- バニラA1:
さっきも話した通りです。ご主人様でさえ最初は不器用でした。
- バニラA1:
取り返しのつかない失敗を犯したわけでもないのですから、
気を取り直して任務を… - バニラA1:
……。
- バニラA1:
…すっかり忘れていました。
- 金蘭S7:
拙たちは、物資の確保をしようとしていたんですよね…。
- バニラA1:
う~ん…
- バニラA1:
いい考えが浮かびました。
- バニラA1:
ひとまず移動しましょう。途中で鉄虫に遭遇したら、あれを盾に活用しましょう。