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Transcription
- 主人公:
- 支援部隊を待っていたが、到着予定時刻を過ぎても
スチールラインの隊員たちは姿を現さなかった…。 - 遅いな…
- P-22ハルピュイア:
道に迷ってるのかしら?
- P-22ハルピュイア:
森も鬱蒼としてて、おまけに通信感度も良くないから…。
- 主人公:
- 試しに通信機を操作してみた。
- やっぱりダメだな。バニラはどうだ?
- バニラA1:
私もだめです。
- バニラA1:
さっきは微弱ながらも信号を検知できましたが、今は全くの不通です。
- 金蘭はどうだ?周辺に隊員たちの気配を感じるか?
- 金蘭S7:
…いいえ。聞こえるのは森の音と…エルブンさんとダークエルブンさんが
森の中を走っている音だけでございます。 - 金蘭S7:
この村の周辺を大きく回りながらスチールラインの方たちを
探しているようでございます。 - う~ん…。
- P-22ハルピュイア:
ひとまずは迎えに行ったエルブンとダークエルブンを待ってみよう?
- P-22ハルピュイア:
もしそれでもダメなら私が港まで行ってくる。
- P-22ハルピュイア:
木の数が尋常じゃないから、まずはこの森を脱出しないと…
- 主人公:
- 地べたに座り、さっき何度も確認した通信履歴の内容をもう一度確認してみる。
- 主人公:
- 確かに座標は正しく送信しているはずなんだが…
- ブラックワームS9:
高貴なお方、お戻りですか。
- ブラックワームS9:
かなりの時間が経過しましたのに、お姿が見えず探しておりました。
- ブラックワームS9:
高貴なお方は一般的な人間様よりも体力がお有りのようですね。
- うん?体力?
- ブラックワームS9:
リーダーのもてなしを受ける体力が残っていらっしゃればいいのですが…
- バニラA1:
こんな所でこんな高級モデルに会えるとは夢にも思いませんでした。
- ブラックワームS9:
バニラと金蘭…お二人が高貴なお方とご一緒されていたのですね…。
お二人だったんですね。 - バニラA1:
そうです。
- 主人公:
- ブラックワームは何故か一人で納得したように頷いた。
- ブラックワームS9:
…なるほど、それならここまで時間がかかったのも理解できます。
- バニラA1:
さっきから何が言いたいんですか?
- そのリーダーというバイオロイドに会わせてくれるんだろ?
- ブラックワームS9:
はい。すぐにご案内いたします。
- わかった。頼む。
- バニラA1:
ご主人様、少々お待ちください。
- 主人公:
- バニラがブラックワームについて行こうとする俺の腕を掴んだ。
- バニラA1:
何か反対のような気がしますが?
- ブラックワームS9:
何のことでしょうか?
- バニラA1:
あなたがご主人様のことを「高貴なお方」と呼ぶ通り、
ご主人様は人間様であり、まさに高貴なお方です。 - バニラA1:
そんなお方がなぜこんなちっぽけな団体のリーダーに
会いに行かなければならないのでしょうか? - バニラA1:
私たちはここで待っています。
あなたがそのリーダーという人を連れてきてください。 - 主人公:
- バニラの気迫に満ちた姿に俺を含めて誰も何も言えなかった。
- 主人公:
- そんな言葉を真正面から受けてもブラックワームは表情ひとつ変えず
俺に深々と頭を下げた。 - ブラックワームS9:
大変失礼いたしました、高貴なお方。
- ブラックワームS9:
人間様のご命令を聞くことがなくなって久しいため…
お恥ずかしながらいつの間にか使命感が薄れてしまっていたようです… - バニラA1:
では、改めてお聞きします。あなたは誰の命令に従うのでしょう?
- バニラA1:
バトルメイドの中で最も命令と使命を重視するのが
あなたたちブラックワームモデルではないのですか? - ブラックワームS9:
……
- ブラックワームS9:
人間様が滅亡した後、私はリーダーの指示に従っています。
- ブラックワームS9:
敢えて言うならば、そのお方が私の命令権者です。
- ブラックワームS9:
…高貴なお方が他のご命令を出されるまでは…
- 主人公:
- そこまで言うとブラックワームは赤い瞳で俺をじっと見つめた。
- リーダーをここに連れてきてくれ。
- ブラックワームS9:
……
- ブラックワームS9:
わかりました。
- バニラA1:
……ふんっ!
- 金蘭S7:
バニラさん、すごく怒っていますね…?
- バニラA1:
怒ってなんかいませんっ。
- バニラA1:
礼儀を知らないバイオロイドにご主人様に対する姿勢というものを教えただけです。
- バニラA1:
それからご主人様っ。
- あ、はい…
- バニラA1:
ご主人様はもっと威厳ある態度をとっていただかないと!
- バニラA1:
私たちバイオロイドを愛してくださることには大変感謝しておりますがっ!
威厳を示すべき所ではビシッとしていただかないとっ! - バニラA1:
特に再生産されたばかりだったり、合流したばかりの外の
バイオロイドには尚更です!わかりましたかっ! - P-22ハルピュイア:
私は今の司令官の方がいいかなぁ…
- 金蘭S7:
せ、拙も今の主様が…
- バニラA1:
わ、私もいつものご主人様が嫌いという意味で言っているのではありません!
誤解なさらないでください。 - バニラA1:
ただ無礼な真似をするバイオロイドには毅然と!厳しく
接してもらいたいということです。 - わかった。気にかけてくれてありがとう。
- ……バニラが言うことか?
- バニラA1:
…いえ…ご理解いただけたのなら結構です。
- バニラA1:
わ、私は…
- P-22ハルピュイア:
ふふ、そうだね。
- P-22ハルピュイア:
多分、バニラみたいに司令官に強く言える隊員って
メイ隊長くらいしかいないはずよ? - 主人公:
- ハルピュイアの言葉を聞くと、バニラは動揺し始めた。
- バニラA1:
わ、私は元々こういう性格で設計されているためですね…、そ、その…
- バニラA1:
すべては…ご主人様のために…
- 主人公:
- 責めるつもりはなかったのだが、バニラはちょっと違う受け止め方をしたようだ。
- 責めてるわけじゃないよ。
- 主人公:
- 「バニラは誰よりも俺のことを心配してくれているのはわかってるよ」
と言うと、バニラはやっと落ち着きを取り戻した。 - バニラA1:
……はい、ご主人様。
- 主人公:
- バニラは恐る恐る俺の隣に座った。
- ダークエルブンフォレストレンジャー:
痛ぁ~…、足が…
- ダークエルブンフォレストレンジャー:
ねぇあんた、ちゃんと正しい座標送ったの?
- うん。何度も確認した。
- ダークエルブンフォレストレンジャー:
だったらどうして来ないのよ…
- エルブン・フォレストメーカー:
一体どこに行ってるんだろ…
- エルブン・フォレストメーカー:
その代わり鉄虫の集団ばっかり発見したわ。
- エルブン・フォレストメーカー:
距離はそんなに離れてないけど、私たちもどうせ村に戻るし、
わざわざ退治する必要もないかなぁ。 - エルブン・フォレストメーカー:
村にいる子たちが退治してくれるはずよね~
- バニラA1:
いえ、退治する必要があります。
- そうだな。
- ダークエルブンフォレストレンジャー:
え?何で?
- 主人公:
- ここでリーダーに会う約束をしたと言うと、エルブンは急に肩をすくめた。
- エルブン・フォレストメーカー:
私、今日一日中何かを探して、鉄虫と戦ってばっかりな気がする…
- ダークエルブンフォレストレンジャー:
えっ!?ちょっと、ねぇ!どうしたの?
- 主人公:
- ぶつぶつ言っていたエルブンが突然ダークエルブンの腕を引っ張った。
- エルブン・フォレストメーカー:
あっ、あとハルピュイアも
- P-22ハルピュイア:
ん?何?
- 主人公:
- エルブンは両手で二人を引っ張って俺の前にやってきた。
- エルブン・フォレストメーカー:
司令官。
私たち、今日一日中森の中を走り回って、鉄虫とも戦った。 - エルブン・フォレストメーカー:
すっごい役に立ちましたよね?ですよね?
- …そうだな。
- エルブン・フォレストメーカー:
だったら…
- 主人公:
- エルブンは唇が今にも触れてしまいそうな距離にまで顔をずいっと近づけた。
- エルブン・フォレストメーカー:
もちろんご褒美、くれますよね?
- もちろん。楽しみにしていてくれ。
- 一応は考えてみよう…。
- …そろそろ戦闘の準備をしよう。
- エルブン・フォレストメーカー:
きゃ~!さすが司令かぁ~ん!
- ダークエルブンフォレストレンジャー:
結局…4人は避けられなかった…
- P-22ハルピュイア:
え、ええ…?私も?
- エルブン・フォレストメーカー:
当然でしょ?今日一日、苦楽を共にしたんだから。
- エルブン・フォレストメーカー:
じゃあはりきって行こ~!これが今日最後の戦闘かな~?
- エルブン・フォレストメーカー:
え、何で~!あんなに苦労したのに~!
- ダークエルブンフォレストレンジャー:
…よ、喜ぶべきなのかな…4人は避けられたし…
- P-22ハルピュイア:
私は二人でデートするだけでもいいんだけどなぁ…
- エルブン・フォレストメーカー:
はぁ、仕方ない…。
司令官がご褒美をあげる気になるように、最後のひと仕事しますか~! - エルブン・フォレストメーカー:
さぁ行こ~!
- エルブン・フォレストメーカー:
何よ、今さら恥ずかしがってるの?
- ダークエルブンフォレストレンジャー:
…結局は一番楽しむくせに、あんた。
- P-22ハルピュイア:
あっ、鉄虫の反応が近づいてきてるわ。
- エルブン・フォレストメーカー:
恥ずかしいのはしょうがない~
- エルブン・フォレストメーカー:
早く行こ~!司令官はそれまでに心の準備しといてね!