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Transcription
- 主人公:
- 周辺にいた捜索部隊を処理した後、もう一度サニーのホログラムを利用して、
敵をおびき寄せる餌を仕掛けておいた。 - 主人公:
- 一度引っかかったことにもう一度引っかかってくれるかは未知数だったが、
やらないよりはマシなはずだ。 - P-22ハルピュイア:
むしろいい不意打ちになってるかもしれないわ。
- P-22ハルピュイア:
包囲されてる弱い相手が味方の方向に逃げるわけでもなく、
自分たちの本陣に向かって移動してるなんて、誰も想像できないだろうから。 - 主人公:
- 他の捜索部隊も上手く撃退し、俺たちは北に向かって移動する。
- 主人公:
- ハルピュイアの言う通り、幾重にも包囲網が築かれている港方向とは違い、
こちらはノーマークだった。 - スノーフェザー:
少々お待ちください。ここで落ち合うことになっているんですが…。
- 主人公:
- そして、俺たちは現在、旧市街地周辺で例のアルフレッドという
ロボットを待っているところだ。 - バニラA1:
はぁ…。
- バニラA1:
子供たちが待っているという話がまさか本当だとは思いもしませんでした。
- 金蘭S7:
拙もです…ただの言い逃れだとばかり思っていました。
- そのアルフレッドってロボットはそんなに変なのか?
- バニラA1:
…実際に見れば一瞬でお分かりになると思います。
- 主人公:
- ぐぬぬ…と苦虫を嚙みつぶしたような顔をするバニラを見て少し不安になった。
- まさか撃ったりしてないだろうな?
- バニラA1:
……。
- バニラA1:
5発程度、胴体に…。
- ……。
- バニラらしいな。
- バニラA1:
そ、それはどういう意味でしょうか!?
- 主人公:
- どれくらい時間が経っただろうか、ついにそのロボットが姿を現した。
- Mr.アルフレッド:
レディーの皆様!本日は、お日柄もよく。
- Mr.アルフレッド:
おっと、珍しい!紳士の方もいらっしゃいましたか!
初めまして、私はMr.アルフレッドと― - Mr.アルフレッド:
ひぃぃっ…!
- バニラA1:
……。
- Mr.アルフレッド:
は、はは…お元気でしたか?またお会いできましたね…?
- バニラA1:
上手にお逃げになりましたね。新たな鉄クズボディ、とても素敵です。
- Mr.アルフレッド:
くふふ、私の本体はこのコアですので!代わりとなる体はいくらでもあります!
- スノーフェザー:
おじさん!
- Mr.アルフレッド:
おお、スノーフェザーさん!ご無事で何よりです!
- Mr.アルフレッド:
先ほど、サニーさんから話は聞きました。計画が予定通り進んだようで?
- スノーフェザー:
はい。イヤリングも手に入れましたし、イヤリングを失った方も無事のようです。
- スノーフェザー:
そして、捕らわれの身だった私を…この人間様が救ってくださいました。
- Mr.アルフレッド:
なんと、本当ですか?
- 主人公:
- アルフレッドは慌てて俺の方に顔を向けた。
- やあ。
- Mr.アルフレッド:
ほほう…バニラさんが仰っていたご主人様という方ですね!
- Mr.アルフレッド:
スノーフェザーさんを助けていただき、本当に感謝申し上げます!
- 主人公:
- 俺にオーバーなポーズで頭を下げたアルフレッドがさっと手を差し出した。
握手かな? - Mr.アルフレッド:
失礼でなければ、髪の毛を1本だけ頂戴しても―
- バニラA1:
……。
- Mr.アルフレッド:
ふ、ふふふ。何でもありません。
- 髪の毛?
- スノーフェザー:
あ…、おじさんは生物の遺伝子にすごく関心があるみたいで…。
- 遺伝子…。
- 主人公:
- 俺とバニラが疑いの目で見るとアルフレッドはぴょいと飛び跳ねた。
- Mr.アルフレッド:
違います!誤解です!
- バニラA1:
まだ何も言っていませんけど。
- Mr.アルフレッド:
そのくらい雰囲気でわかります!
きっと私があの狂ったA.I.の仲間じゃないかって疑われていますよね…!? - スノーフェザー:
に、人間様…。
- スノーフェザーはアルフレッドを信じているんだよな?
- Mr.アルフレッド:
おぉ!これは言える!Mr.を付けてください!
- Mr.アルフレッド:
このデコ助や―くほぉっ!!!
- バニラA1:
ご主人様のお話を邪魔しないでください。
- スノーフェザー:
あ、あの…
- スノーフェザー:
はい。私たちはおじさんを信じます。
- スノーフェザー:
おじさんがいなかったら私たちは今ここにいないでしょう。
- Mr.アルフレッド:
聞きましたよね?どうか私を信じてください!
- スノーフェザーから聞いたが、ロバートをハッキングするつもりなのか?
- Mr.アルフレッド:
その通りです!
- 主人公:
- 一瞬で調子を取り戻したアルフレッドはすぐに説明を始めた。
- Mr.アルフレッド:
どこまで話を聞かれたのかはわかりませんが、
私はあの狂ったA.I.ロバートの実験作です。 そう!一種のプロトタイプとでも言いましょうか! - バニラA1:
前は失敗作とか言ってませんでしたか?
- Mr.アルフレッド:
くうっ、物は言いようと言うではありませんか!
失敗作と認めてしまったら私の大切な自我に相当な衝撃が…! - 続けてくれ。
- …バニラ、アルフレッドにも俺の命令は通じると思うか?
- バニラA1:
試してみる価値はあると思いますが…
- バニラA1:
あえてご主人様が手を下される必要なんてありません。
- Mr.アルフレッド:
ひぃぃっ…!私の美しいボディに手を触れないでください!
- Mr.アルフレッド:
こ、こほん…とにかく、ロバートと私は同系統のA.I.であるため、
パスさえ確保できれば問題なくハッキングが可能です! - Mr.アルフレッド:
そして、そのパスはスノーフェザーさんとサニーさんが確保してくれました!
- Mr.アルフレッド:
あとは私がコードを書き込み、ロバートの本体に挿し込みさえすれば
計画は完了です! - その本体がある場所の警備状況はわかるか?
- 主人公:
- 俺が言うと、今まで不安そうに俺とアルフレッドとの会話を聞いていた
サニーが、恐る恐る答えた。 - アクロバティック・サニー:
研究所の内部に侵入することはできませんでしたけど、
近くには常駐してるAGSたちがいました。 - 今俺たちを追跡してきてる連中か?
- アクロバティック・サニー:
はい。それからそのタイラントというAGSは…人間様を追いかけていた個体を
除いても、少なくとももう1機は存在するはずです。 - もう1機いるのか…
- Mr.アルフレッド:
そのことならそんなに心配する必要ございません!
- Mr.アルフレッド:
現在、ロバートが操っているタイラントは滅亡前のそれとは比べ物にならないほど
弱いですので! - 弱い?
- Mr.アルフレッド:
くふふ、そうです。
- Mr.アルフレッド:
もちろん機体自体の強さはそのままですが、中身が問題です。
- 主人公:
- アルフレッドは機械の手で自分のコアを自慢げにコンコンと叩いた。
- Mr.アルフレッド:
いくらハードウェアの性能が良くてもソフトウェアが悪ければ
使い物になりませんでしょう? - Mr.アルフレッド:
制御権限を持っているロバートの気が狂ったせいで何か問題が起こったのか、
ここのタイラントは見た目通りの獣同然です。 - Mr.アルフレッド:
単純な仕掛けにも簡単に引っかかることでしょう!
- Mr.アルフレッド:
サニーさん、そうでしょう?
- アクロバティック・サニー:
あっ、はい!怪しむこともなく私のホログラムを追いかけていました。
- Mr.アルフレッド:
それにロバート自体もそう大したことはありません!
- Mr.アルフレッド:
巨大なコアに量産型機の腕がついているだけです。私がハッキングをする間、
配下のAGSたちの妨害を阻止してくだされば、何の問題もありません! - ハッキングに成功すればロバートは破壊できるのか?
- Mr.アルフレッド:
残念ながらそういう話ではありません。
- Mr.アルフレッド:
この私でもコードをいくつか入力するだけであんな強力なA.I.を
無力化させるなんてことは不可能です。ただし! - Mr.アルフレッド:
住民の皆さんの洗脳は必ず解くことができると断言いたします。
- Mr.アルフレッド:
さすれば!スノーフェザーさんとサニーさんのお仲間も応援に来るでしょうし、
その後は無駄に頑丈なあのコアをゆっくりと解体していけばいいだけです! - Mr.アルフレッド:
さぁ!それでは早速出発しましょうか!人間様のお力添えも得たことですし!
くふふ…もはや成功しかありえません! - スノーフェザー:
あの、おじさん!ちょっと待ってください!
- アクロバティック・サニー:
まだ全然準備できてないよ…!
- 金蘭S7:
主様、どうなさいますか…?
- バニラA1:
私はそこまでの危険を冒してまで、ご主人様に戦ってもらいたくはありません。
- バニラA1:
ですが…。
- 主人公:
- 俺たちが本体に向かっているとわかれば、
ロバートは当然、兵力を俺たちに回すはずだ。 - 主人公:
- そうなれば今交戦しているはずのオルカの兵力に余裕が生まれる。
- 主人公:
- 通信が繋がらない状況ではあるけれど、敵の動きから俺たちの位置を
把握することもできる…。 - 今はこれしかない。
- バニラA1:
…わかりました。
- バニラA1:
金蘭。ご主人様の傍を離れないでください。
- 金蘭S7:
はい、わかりました。