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Transcription
- アクロバティック・サニー:
この辺だと思うけど…。
- アクロバティック・サニー:
フェザー、何か見える?
- スノーフェザー:
いいえ、何も…。
- アクロバティック・サニー:
まさかあの変なロボット…私たちを騙したの…?
- アクロバティック・サニー:
髪の毛なんかあげなきゃよかった…なんか萎える…。
- スノーフェザー:
ふふ、サニーがそんなこと言うなんて意外ね。
- アクロバティック・サニー:
せっかく市街地じゃなくて森の中を探索できると思ったのに…。
- アクロバティック・サニー:
ポジティブエネルギーはもうすっからかんよ…。
- スノーフェザー:
もう少し探してみようよ。
- アクロバティック・サニー:
そうだね…頑張ろう…。
- アクロバティック・サニー:
あれ?誰だろう?
- レモネードオメガ:
あら、こんな所でバイオロイドに会うなんて。
- スノーフェザー:
こんにちは。
- スノーフェザー:
初めてお見掛けしますが、もしかして…。
- レモネードオメガ:
そうです。私、島の外から参りました。ちょっと探し物をしていまして…。
- レモネードオメガ:
あなたたちは…もしやあの有名な妖精の村…の方たちですか?
- アクロバティック・サニー:
え?私たちのことを知ってるんですか?
- レモネードオメガ:
もちろんです。生き残っているバイオロイドの間ではとても有名ですから。
- レモネードオメガ:
その村のリーダーであるセレスティア様は特に有名ですわ。
- スノーフェザー:
わぁ…本当ですか?
- スノーフェザー:
やっぱりリーダーはすごい方だったんだ…!
- スノーフェザー:
あの、もしよろしければ私たちの村に立ち寄られませんか?リーダーも紹介します。
- レモネードオメガ:
まぁ、それは光栄ですわ。
ですが、その前に探し物を見つけないといけないのです…。 - レモネードオメガ:
お聞きしますが、この島でAGSを見かけたことはありませんか?
- スノーフェザー:
あっ、はい!それなら島の北にいますよ。
- スノーフェザー:
私たちがこの島に来た時からいたそうです。
- スノーフェザー:
何か大きな扉を守っているようなんですが…私も詳しいことはわかりません。
- レモネードオメガ:
…ふふ。ついに見つけたわ。
- スノーフェザー:
はい?
- レモネードオメガ:
いえ、気になさらないでください。
長い間探していたものが見つかったかもしれないので、つい嬉しくなってしまって…。 - レモネードオメガ:
本当にありがとうございます。とても助かりました。
- スノーフェザー:
本当ですか?
- スノーフェザー:
何なら私がご案内いたします。そこまで遠くありませんし。
- レモネードオメガ:
そこまでしてもらっては申し訳ありませんから…。
- レモネードオメガ:
…あぁ、その代わり、妖精の村の位置だけ教えていただけますか?
- レモネードオメガ:
用事が済んだら、後ほど訪問させてもらいます。
- レモネードオメガ:
本当に大変お世話になりました。では、私はこの辺で失礼します。
- レモネードオメガ:
……………はぁ。
- アクロバティック・サニー:
え…?
- スノーフェザー:
どうしたの?
- アクロバティック・サニー:
いや…あの人、別れ際、すごく冷たい顔してた…。
- アクロバティック・サニー:
別人じゃないかって勘違いするくらいに…
- スノーフェザー:
目の錯覚じゃないの?あんなに礼儀正しい方なのに。
- スノーフェザー:
サニーは私みたいに夜目がきかないでしょ?
- アクロバティック・サニー:
う~ん…そうだね…、まぁ、ただの思い違いかな?
- アクロバティック・サニー:
じゃ、早く倉庫を探しに行こ!ポジティブエネルギーのチャージも出来たし!
- アクロバティック・サニー:
うぅ、疲れた…。
- アクロバティック・サニー:
でもすごい達成感。
- スノーフェザー:
うん。あの倉庫にあんなに物資があったなんて。
- アクロバティック・サニー:
数の確認しかやってないのにもうこんな時間…。
- アクロバティック・サニー:
リーダー、心配してないかな?
- アクロバティック・サニー:
でも、倉庫のこと知ったらきっと………え?
- アクロバティック・サニー:
あそこ見て。誰か倒れてる…?
- スノーフェザー:
……!
- スノーフェザー:
村の人だわ!
- スノーフェザー:
大丈夫ですか!?
- 村人:
……。
- アクロバティック・サニー:
息はしてるみたい!い、一体何が…!?
- スノーフェザー:
わ、私はリーダーに報告してくる!
- スノーフェザー:
サニーは他のみんなの状況を確認して!
- アクロバティック・サニー:
わかった!
- スノーフェザー:
リーダー!大変で―
- スノーフェザー:
リーダー…!
- 生命のセレスティア:
あぁ…、フェザー…おかえりなさい。
- 生命のセレスティア:
ふふ…戻るのが遅くなっても大丈夫と言っておいてよかったです…。
- 生命のセレスティア:
うっ…!
- スノーフェザー:
リーダー!どうしたんですか…!
- ブラックワームS9:
襲撃を…受けました。
- スノーフェザー:
ブラックワーム様…!
- ブラックワームS9:
情けなく…一瞬で…くっ…!制圧されてしまいました…。
- ブラックワームS9:
それに…
- スノーフェザー:
そのイヤリングは…。
- ブラックワームS9:
洗脳モジュールのようです…。
- ブラックワームS9:
何とか…抵抗はしていますが…それももう限界がきそうです…。
- スノーフェザー:
わ、私が今取ってあげますから!
- 生命のセレスティア:
ダメです!
- スノーフェザー:
リーダー…。
- 生命のセレスティア:
既にモジュールまで侵食されています…。イヤリングを外したとしても
その場しのぎにしかなりません…。 - 生命のセレスティア:
それにフェザーがこれを外してしまったら…まだ洗脳されていない誰かがいる…
という事実が知られることになります。 - スノーフェザー:
で、では…私はどうしたら…
- 生命のセレスティア:
逃げなさい…。
- 生命のセレスティア:
私たちが…この島に来た時に使った港…覚えてますね?
- 生命のセレスティア:
そこに行けば船があります…。それで…
- スノーフェザー:
嫌です…!だって…!
- 生命のセレスティア:
フェザー…
- スノーフェザー:
リーダーとみんなを置いて逃げるなんて…絶対に!できません…!
- 生命のセレスティア:
……。
- 生命のセレスティア:
ふふ…頑固な子ですね。誰に似たんでしょう…
- スノーフェザー:
リーダー…
- 生命のセレスティア:
わかりました。では…
- 生命のセレスティア:
フェザー…今度は…私たちを助けてください…ね。
- 主人公:
- 主人公:
- スノーフェザー:
あとのことは…前にお話しした通りです。
- ……。
- 主人公:
- 森の中を歩きながら、まるで他人事のように淡々と話すスノーフェザー。
その姿を見ていると、俺は何も言えなかった。 - スノーフェザー:
本当、馬鹿ですよね?何も考えずに…初めて会った人を信じてしまうなんて…。
- スノーフェザー:
私を救ってくれた方たちを…私はあんな風にしてしまったんです。
- 君のせいじゃない。
- 君が話さなかったとしても、その結果は避けられなかったはずだ。
- スノーフェザー:
…おじさんもそう言ってくれました。でも…
- スノーフェザー:
でも…。
- 主人公:
- 唇を噛み締め涙を堪えるスノーフェザー…。
しばらく見守っていると、前を見据えて口を開いた。 - スノーフェザー:
でも泣いてなんかいられません…。
人間様のおかげで、やっとリーダーとみんなを救えるんですから。 - …そうだな。
- スノーフェザー:
…もうすぐ到着です。周辺を確認してきます。
- 主人公:
- 歩く速度を上げて森の中へ分け入っていくスノーフェザー。
すると、近くの木々の間から帽子がひょっこり出ているのが見えた。 - 心配なのか?
- Mr.アルフレッド:
見つかってしまいましたか…。
- Mr.アルフレッド:
当然ですよ。今までずっと見守ってきましたからね。
- Mr.アルフレッド:
ですが今回はいい予感がします!えぇ!
- Mr.アルフレッド:
私が分析した結果、人間様のおかげで成功確率は既に300%を突破いたしました!
- A-1ブラッディパンサー:
司令官。あそこを見ていただけますか。
- 主人公:
- ブラッディパンサーが指差す先を見ると、生い茂る木々の向こうに
巨大な鉄門が見えた。