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アクロバティック・サニー
この辺だと思うけど…。

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  1. アクロバティック・サニー:

    この辺だと思うけど…。

  2. アクロバティック・サニー:

    フェザー、何か見える?

  3. スノーフェザー:

    いいえ、何も…。

  4. アクロバティック・サニー:

    まさかあの変なロボット…私たちを騙したの…?

  5. アクロバティック・サニー:

    髪の毛なんかあげなきゃよかった…なんか萎える…。

  6. スノーフェザー:

    ふふ、サニーがそんなこと言うなんて意外ね。

  7. アクロバティック・サニー:

    せっかく市街地じゃなくて森の中を探索できると思ったのに…。

  8. アクロバティック・サニー:

    ポジティブエネルギーはもうすっからかんよ…。

  9. スノーフェザー:

    もう少し探してみようよ。

  10. アクロバティック・サニー:

    そうだね…頑張ろう…。

  11. アクロバティック・サニー:

    あれ?誰だろう?

  12. レモネードオメガ:

    あら、こんな所でバイオロイドに会うなんて。

  13. スノーフェザー:

    こんにちは。

  14. スノーフェザー:

    初めてお見掛けしますが、もしかして…。

  15. レモネードオメガ:

    そうです。私、島の外から参りました。ちょっと探し物をしていまして…。

  16. レモネードオメガ:

    あなたたちは…もしやあの有名な妖精の村…の方たちですか?

  17. アクロバティック・サニー:

    え?私たちのことを知ってるんですか?

  18. レモネードオメガ:

    もちろんです。生き残っているバイオロイドの間ではとても有名ですから。

  19. レモネードオメガ:

    その村のリーダーであるセレスティア様は特に有名ですわ。

  20. スノーフェザー:

    わぁ…本当ですか?

  21. スノーフェザー:

    やっぱりリーダーはすごい方だったんだ…!

  22. スノーフェザー:

    あの、もしよろしければ私たちの村に立ち寄られませんか?リーダーも紹介します。

  23. レモネードオメガ:

    まぁ、それは光栄ですわ。ですが、その前に探し物を見つけないといけないのです…。

  24. レモネードオメガ:

    お聞きしますが、この島でAGSを見かけたことはありませんか?

  25. スノーフェザー:

    あっ、はい!それなら島の北にいますよ。

  26. スノーフェザー:

    私たちがこの島に来た時からいたそうです。

  27. スノーフェザー:

    何か大きな扉を守っているようなんですが…私も詳しいことはわかりません。

  28. レモネードオメガ:

    …ふふ。ついに見つけたわ。

  29. スノーフェザー:

    はい?

  30. レモネードオメガ:

    いえ、気になさらないでください。長い間探していたものが見つかったかもしれないので、つい嬉しくなってしまって…。

  31. レモネードオメガ:

    本当にありがとうございます。とても助かりました。

  32. スノーフェザー:

    本当ですか?

  33. スノーフェザー:

    何なら私がご案内いたします。そこまで遠くありませんし。

  34. レモネードオメガ:

    そこまでしてもらっては申し訳ありませんから…。

  35. レモネードオメガ:

    …あぁ、その代わり、妖精の村の位置だけ教えていただけますか?

  36. レモネードオメガ:

    用事が済んだら、後ほど訪問させてもらいます。

  37. レモネードオメガ:

    本当に大変お世話になりました。では、私はこの辺で失礼します。

  38. レモネードオメガ:

    ……………はぁ。

  39. アクロバティック・サニー:

    え…?

  40. スノーフェザー:

    どうしたの?

  41. アクロバティック・サニー:

    いや…あの人、別れ際、すごく冷たい顔してた…。

  42. アクロバティック・サニー:

    別人じゃないかって勘違いするくらいに…

  43. スノーフェザー:

    目の錯覚じゃないの?あんなに礼儀正しい方なのに。

  44. スノーフェザー:

    サニーは私みたいに夜目がきかないでしょ?

  45. アクロバティック・サニー:

    う~ん…そうだね…、まぁ、ただの思い違いかな?

  46. アクロバティック・サニー:

    じゃ、早く倉庫を探しに行こ!ポジティブエネルギーのチャージも出来たし!

  47. アクロバティック・サニー:

    うぅ、疲れた…。

  48. アクロバティック・サニー:

    でもすごい達成感。

  49. スノーフェザー:

    うん。あの倉庫にあんなに物資があったなんて。

  50. アクロバティック・サニー:

    数の確認しかやってないのにもうこんな時間…。

  51. アクロバティック・サニー:

    リーダー、心配してないかな?

  52. アクロバティック・サニー:

    でも、倉庫のこと知ったらきっと………え?

  53. アクロバティック・サニー:

    あそこ見て。誰か倒れてる…?

  54. スノーフェザー:

    ……!

  55. スノーフェザー:

    村の人だわ!

  56. スノーフェザー:

    大丈夫ですか!?

  57. 村人:

    ……。

  58. アクロバティック・サニー:

    息はしてるみたい!い、一体何が…!?

  59. スノーフェザー:

    わ、私はリーダーに報告してくる!

  60. スノーフェザー:

    サニーは他のみんなの状況を確認して!

  61. アクロバティック・サニー:

    わかった!

  62. スノーフェザー:

    リーダー!大変で―

  63. スノーフェザー:

    リーダー…!

  64. 生命のセレスティア:

    あぁ…、フェザー…おかえりなさい。

  65. 生命のセレスティア:

    ふふ…戻るのが遅くなっても大丈夫と言っておいてよかったです…。

  66. 生命のセレスティア:

    うっ…!

  67. スノーフェザー:

    リーダー!どうしたんですか…!

  68. ブラックワームS9:

    襲撃を…受けました。

  69. スノーフェザー:

    ブラックワーム様…!

  70. ブラックワームS9:

    情けなく…一瞬で…くっ…!制圧されてしまいました…。

  71. ブラックワームS9:

    それに…

  72. スノーフェザー:

    そのイヤリングは…。

  73. ブラックワームS9:

    洗脳モジュールのようです…。

  74. ブラックワームS9:

    何とか…抵抗はしていますが…それももう限界がきそうです…。

  75. スノーフェザー:

    わ、私が今取ってあげますから!

  76. 生命のセレスティア:

    ダメです!

  77. スノーフェザー:

    リーダー…。

  78. 生命のセレスティア:

    既にモジュールまで侵食されています…。イヤリングを外したとしてもその場しのぎにしかなりません…。

  79. 生命のセレスティア:

    それにフェザーがこれを外してしまったら…まだ洗脳されていない誰かがいる…という事実が知られることになります。

  80. スノーフェザー:

    で、では…私はどうしたら…

  81. 生命のセレスティア:

    逃げなさい…。

  82. 生命のセレスティア:

    私たちが…この島に来た時に使った港…覚えてますね?

  83. 生命のセレスティア:

    そこに行けば船があります…。それで…

  84. スノーフェザー:

    嫌です…!だって…!

  85. 生命のセレスティア:

    フェザー…

  86. スノーフェザー:

    リーダーとみんなを置いて逃げるなんて…絶対に!できません…!

  87. 生命のセレスティア:

    ……。

  88. 生命のセレスティア:

    ふふ…頑固な子ですね。誰に似たんでしょう…

  89. スノーフェザー:

    リーダー…

  90. 生命のセレスティア:

    わかりました。では…

  91. 生命のセレスティア:

    フェザー…今度は…私たちを助けてください…ね。

  92. 主人公:

  93. 主人公:

  94. スノーフェザー:

    あとのことは…前にお話しした通りです。

    1. ……。
  95. 主人公:

    - 森の中を歩きながら、まるで他人事のように淡々と話すスノーフェザー。その姿を見ていると、俺は何も言えなかった。

  96. スノーフェザー:

    本当、馬鹿ですよね?何も考えずに…初めて会った人を信じてしまうなんて…。

  97. スノーフェザー:

    私を救ってくれた方たちを…私はあんな風にしてしまったんです。

    1. 君のせいじゃない。
    2. 君が話さなかったとしても、その結果は避けられなかったはずだ。
  98. スノーフェザー:

    …おじさんもそう言ってくれました。でも…

  99. スノーフェザー:

    でも…。

  100. 主人公:

    - 唇を噛み締め涙を堪えるスノーフェザー…。しばらく見守っていると、前を見据えて口を開いた。

  101. スノーフェザー:

    でも泣いてなんかいられません…。人間様のおかげで、やっとリーダーとみんなを救えるんですから。

    1. …そうだな。
  102. スノーフェザー:

    …もうすぐ到着です。周辺を確認してきます。

  103. 主人公:

    - 歩く速度を上げて森の中へ分け入っていくスノーフェザー。すると、近くの木々の間から帽子がひょっこり出ているのが見えた。

    1. 心配なのか?
  104. Mr.アルフレッド:

    見つかってしまいましたか…。

  105. Mr.アルフレッド:

    当然ですよ。今までずっと見守ってきましたからね。

  106. Mr.アルフレッド:

    ですが今回はいい予感がします!えぇ!

  107. Mr.アルフレッド:

    私が分析した結果、人間様のおかげで成功確率は既に300%を突破いたしました!

  108. A-1ブラッディパンサー:

    司令官。あそこを見ていただけますか。

  109. 主人公:

    - ブラッディパンサーが指差す先を見ると、生い茂る木々の向こうに巨大な鉄門が見えた。