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Transcription
- 金蘭S7:
ここです。
- P-22ハルピュイア:
司令官の考えであってるみたいね。ここを見て。
- 主人公:
- 大きく開かれた研究所の扉の前には、できたばかりだと思われる
足跡が残っていた。 - 入ろう。
- 主人公:
- その足跡をたどって研究所内部を進む。
- P-22ハルピュイア:
え、ええ…?
- 金蘭S7:
これは…。
- 元々はこんな風じゃなかったのか?
- P-22ハルピュイア:
う、うん…ただの薄暗い研究所だったんだけど…。
- 主人公:
- 研究所の内部はまるで植物園のように緑が生い茂っていた。
- 金蘭S7:
お探しの方たちは奥の方にいらっしゃるようでございます。
- 主人公:
- 金蘭の案内に従い、研究所の奥に向かった。
- 主人公:
- 遮断扉をいくつか通り過ぎると、通路を歩いていたセレスティアを見つけた。
- ここにいると思ったよ。
- 生命のセレスティア:
まぁ、いらっしゃいましたか~?
- 生命のセレスティア:
ちょっと待ってくださいね。これが最後です。
- 主人公:
- そう言うと、セレスティアは固く閉ざされたコンテナの前に跪いた。
- 主人公:
- 彼女がゆっくりと手をかざすと魔法のように小さなが花が咲いた。
- 生命のセレスティア:
……。
- 主人公:
- 何も言わず、その花を見つめるセレスティアの横に立った。
- 主人公:
- まだ電力が供給されているのか、コンテナに付属しているパネルには
電源が入っていた。 - 主人公:
- そこにはバイオロイドの顔が映し出されていて、
それを…不要だと言わんばかりに顔の上から描かれたバツ印を じっと見ていたセレスティアが口を開いた。 - 生命のセレスティア:
すべて…私のせいです。
- 生命のセレスティア:
私の力が及ばなかったせいで…、愚かだったせいで…
私を信じてついてきてくれた方たちがこんなことに… - ……。
- 主人公:
- 規模は違っても…彼女も一つの勢力を率いていた。
その肩には多くの命がかかっていたのだろう…。 - 主人公:
- 今、彼女が感じている感情は…俺がそれだけは避けたいと足掻いている
その感情と同じなのかもしれない。 - 俺と同じような立場だな。
- 生命のセレスティア:
…ふふ、そうですね。
- 生命のセレスティア:
人間様…いえ司令官様に比べたら、私の責任など大したこと
ではないのかもしれません。 - 生命のセレスティア:
ですが…
- 主人公:
- セレスティアが腕を伸ばし、俺の頭を引き寄せて胸に抱いた。
- 生命のセレスティア:
私の経験が司令官様のお役に立つことでしょう…。
- 生命のセレスティア:
こんな悲しみを…味わわないように…です。
- 主人公:
- 優しく頭を撫でる感触がとても心地いい。
- 生命のセレスティア:
司令官様が感じている苦痛と責任がどれほど重たいのか…私はわかりますから…。
- 生命のセレスティア:
辛いことや悩みがある時は、いつでも私にお話しくださいね。
- ブラックワームS9:
私もお支えいたします…。
- 主人公:
- 通路の奥からブラックワームが歩いてきた。
- 生命のセレスティア:
フェザーとサニーはどんな様子ですか?
- ブラックワームS9:
大分、落ち着きました。もう少しいるとのことです。
- 生命のセレスティア:
そう…。
- 生命のセレスティア:
あぁ、副作用の方はどうですか?
- ブラックワームS9:
今のところは特に問題ありません。
- 副作用?
- 生命のセレスティア:
さっき…洗脳モジュールに無理に反抗しましたから…
- 生命のセレスティア:
感情制御モジュールに少々問題が発生したかもしれない気がしまして…
私が応急処置を施しておきました。 - ブラックワームS9:
どうやら…感情制御モジュールの制御が弱まったか消滅した模様です。
- 主人公:
- その言葉の通り、ブラックワームの笑顔は以前のそれよりも
ずっと自然な感じがした。 - ドクターにちょっと見てもらおう。
- ブラックワームS9:
ありがとうございます。
- 生命のセレスティア:
あの子たちは気持ちを整理する時間がもう少し必要でしょうし…
私たちは先に戻ることにします。 - 生命のセレスティア:
司令官様、それでもよろしいでしょうか?
- わかった。あとで優しくしてやってくれ
- 生命のセレスティア:
ふふ、私よりも…司令官様がしてあげた方がもっといいでしょう?
- 生命のセレスティア:
フェザーにとって初めての人間のご主人様ですから…。
サニーにとってもそれは同じです。 - 合流するからって早速俺に丸投げしてない?
- 生命のセレスティア:
もう~そんなつもりじゃありませんのに~
- 主人公:
- セレスティアは俺の冗談に軽く返すと立ち上がった。
- 生命のセレスティア:
本格的に司令官様の下で活動するに当たり、姉妹たちと一緒に準備した
プレゼントがあります。 - プレゼント?
- 生命のセレスティア:
ふふ、はい。きっと気に入ってくれると思いますよ。