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金蘭S7
ここです。

Transcription

  1. 金蘭S7:

    ここです。

  2. P-22ハルピュイア:

    司令官の考えであってるみたいね。ここを見て。

  3. 主人公:

    - 大きく開かれた研究所の扉の前には、できたばかりだと思われる足跡が残っていた。

    1. 入ろう。
  4. 主人公:

    - その足跡をたどって研究所内部を進む。

  5. P-22ハルピュイア:

    え、ええ…?

  6. 金蘭S7:

    これは…。

    1. 元々はこんな風じゃなかったのか?
  7. P-22ハルピュイア:

    う、うん…ただの薄暗い研究所だったんだけど…。

  8. 主人公:

    - 研究所の内部はまるで植物園のように緑が生い茂っていた。

  9. 金蘭S7:

    お探しの方たちは奥の方にいらっしゃるようでございます。

  10. 主人公:

    - 金蘭の案内に従い、研究所の奥に向かった。

  11. 主人公:

    - 遮断扉をいくつか通り過ぎると、通路を歩いていたセレスティアを見つけた。

    1. ここにいると思ったよ。
  12. 生命のセレスティア:

    まぁ、いらっしゃいましたか~?

  13. 生命のセレスティア:

    ちょっと待ってくださいね。これが最後です。

  14. 主人公:

    - そう言うと、セレスティアは固く閉ざされたコンテナの前に跪いた。

  15. 主人公:

    - 彼女がゆっくりと手をかざすと魔法のように小さなが花が咲いた。

  16. 生命のセレスティア:

    ……。

  17. 主人公:

    - 何も言わず、その花を見つめるセレスティアの横に立った。

  18. 主人公:

    - まだ電力が供給されているのか、コンテナに付属しているパネルには電源が入っていた。

  19. 主人公:

    - そこにはバイオロイドの顔が映し出されていて、それを…不要だと言わんばかりに顔の上から描かれたバツ印をじっと見ていたセレスティアが口を開いた。

  20. 生命のセレスティア:

    すべて…私のせいです。

  21. 生命のセレスティア:

    私の力が及ばなかったせいで…、愚かだったせいで…私を信じてついてきてくれた方たちがこんなことに…

    1. ……。
  22. 主人公:

    - 規模は違っても…彼女も一つの勢力を率いていた。その肩には多くの命がかかっていたのだろう…。

  23. 主人公:

    - 今、彼女が感じている感情は…俺がそれだけは避けたいと足掻いているその感情と同じなのかもしれない。

    1. 俺と同じような立場だな。
  24. 生命のセレスティア:

    …ふふ、そうですね。

  25. 生命のセレスティア:

    人間様…いえ司令官様に比べたら、私の責任など大したことではないのかもしれません。

  26. 生命のセレスティア:

    ですが…

  27. 主人公:

    - セレスティアが腕を伸ばし、俺の頭を引き寄せて胸に抱いた。

  28. 生命のセレスティア:

    私の経験が司令官様のお役に立つことでしょう…。

  29. 生命のセレスティア:

    こんな悲しみを…味わわないように…です。

  30. 主人公:

    - 優しく頭を撫でる感触がとても心地いい。

  31. 生命のセレスティア:

    司令官様が感じている苦痛と責任がどれほど重たいのか…私はわかりますから…。

  32. 生命のセレスティア:

    辛いことや悩みがある時は、いつでも私にお話しくださいね。

  33. ブラックワームS9:

    私もお支えいたします…。

  34. 主人公:

    - 通路の奥からブラックワームが歩いてきた。

  35. 生命のセレスティア:

    フェザーとサニーはどんな様子ですか?

  36. ブラックワームS9:

    大分、落ち着きました。もう少しいるとのことです。

  37. 生命のセレスティア:

    そう…。

  38. 生命のセレスティア:

    あぁ、副作用の方はどうですか?

  39. ブラックワームS9:

    今のところは特に問題ありません。

    1. 副作用?
  40. 生命のセレスティア:

    さっき…洗脳モジュールに無理に反抗しましたから…

  41. 生命のセレスティア:

    感情制御モジュールに少々問題が発生したかもしれない気がしまして…私が応急処置を施しておきました。

  42. ブラックワームS9:

    どうやら…感情制御モジュールの制御が弱まったか消滅した模様です。

  43. 主人公:

    - その言葉の通り、ブラックワームの笑顔は以前のそれよりもずっと自然な感じがした。

    1. ドクターにちょっと見てもらおう。
  44. ブラックワームS9:

    ありがとうございます。

  45. 生命のセレスティア:

    あの子たちは気持ちを整理する時間がもう少し必要でしょうし…私たちは先に戻ることにします。

  46. 生命のセレスティア:

    司令官様、それでもよろしいでしょうか?

    1. わかった。あとで優しくしてやってくれ
  47. 生命のセレスティア:

    ふふ、私よりも…司令官様がしてあげた方がもっといいでしょう?

  48. 生命のセレスティア:

    フェザーにとって初めての人間のご主人様ですから…。サニーにとってもそれは同じです。

    1. 合流するからって早速俺に丸投げしてない?
  49. 生命のセレスティア:

    もう~そんなつもりじゃありませんのに~

  50. 主人公:

    - セレスティアは俺の冗談に軽く返すと立ち上がった。

  51. 生命のセレスティア:

    本格的に司令官様の下で活動するに当たり、姉妹たちと一緒に準備したプレゼントがあります。

    1. プレゼント?
  52. 生命のセレスティア:

    ふふ、はい。きっと気に入ってくれると思いますよ。