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Transcription
- 主人公:
- 龍の助太刀のおかげで、俺たちは無事に警備AGSを振り切り、逃げることができた。
- 奇跡のトモ:
トモ…疲れたぁぁ…
- ここまで来たらもう大丈夫だろう。少し休もう…。
- 奇跡のトモ:
うん…
- 主人公:
- トモが地面に倒れこむと同時にポケットから振動を感じた。
- シャーロック・キムラ:
ワトソン、順調か?
- まぁね…色々とあったよ…どうした?
- シャーロック・キムラ:
ハトモリ議員とたった今連絡が取れたんだ。
今すぐタマ市ウミヒキザワ221番地に来てくれ。 - 奇跡のトモ:
うわぁ!国会議員のお家に行くの?
- 主人公:
- 一瞬で復活したトモと一緒にキムラが教えてくれた住所に向かう。
- 主人公:
- ウミヒキザワ221番地…。
そこにはカサハネ組のそれに匹敵する大きさの伝統邸宅があった。 キムラはその前で俺たちのことを待っていた。 - 奇跡のトモ:
シャーロック、元気だった~?
- シャーロック・キムラ:
まあな。どうだった?手がかりは見つかったか?
- 聖書の紋章はコウヘイ教団のものだった。
- シャーロック・キムラ:
コウヘイ教団?どこかで聞いたような…写真は撮ったのか?
- それが…
- 奇跡のトモ:
えへへ!ワトソンが写真を撮ってたら、トモと一緒に追い出されちゃった!
- シャーロック・キムラ:
はぁ…でも怪我をしなくてよかった。写真があまりないのは残念だが、
どんな教会なのか突き止めただけでも大きな収穫だ。 - シャーロック・キムラ:
私はハトモリ議員から、どうしても直接渡したい書類があると返事をもらってな。
- 書類って内容は?
- シャーロック・キムラ:
いや、わからない。…とにかく見てみないと始まらない…。私がいくら記者だから
といっても、こんなすぐに書類を提供してくるだなんて悪い予感がする。 - 俺たちを呼んだ理由ってまさか…
- シャーロック・キムラ:
や、やめてくれ。今更怖くなってくるだろ…。
- 奇跡のトモ:
シャーロックは怖がり屋~
- シャーロック・キムラ:
その言葉は小学生の頃から言われ慣れてるから何とも思わん。さぁ行くぞ。
- 主人公:
- キムラは正面玄関のベルを鳴らした。
- シャーロック・キムラ:
こんにちは。ご連絡差し上げましたBHKのキムラと申します。
- 主人公:
- しばらく待っていると着物を着た女性が俺たちを出迎えた。
- ナデシコ:
ようこそいらっしゃいました、キムラ様。私は、ナデシコと申します。
- ナデシコ:
ハトモリは部屋でお待ちしております。
- 主人公:
- ナデシコに案内されカサハネ組と似たような伝統家屋の中へと入った。
- 主人公:
- ここも壁のあちこちに絵が掛けられていた。
ハトの絵や、カサハネ組で見たカササギとハトが一緒にいる絵も目につく。 - ナデシコ:
こちらです。
- 主人公:
- わざわざ廊下に正座して、ナデシコがゆっくり戸を開けてくれた。
そして、丁寧に床に手をついて頭を下げる。この国の作法なのだろうか…? そんなことを思いながら部屋の中へと入る。 - シャーロック・キムラ:
失礼いたします、ハトモリ衆議い―え…?
- シャーロック・キムラ:
ハトモリさん…?
- 主人公:
- 草色の畳が敷かれ、整然とした部屋。真っ白な壁には大胆なタッチで
書かれた文字とハトが一緒に描かれている絵が掛けられていた。 - 主人公:
- 俺たちを待っていたかのように部屋の真ん中にある座卓には、
湯飲みが2つ置かれていて、そして、その横には… - ナデシコ:
きゃあああ!!!
- 主人公:
- 座卓の横にはハトモリ議員と思われる人物が倒れていて、
畳が血を吸って赤く染まっている。 - 主人公:
- すでに顔から生気が抜けきり、唇も青くなってしまっているハトモリ議員に
キムラは駆け寄った。 - シャーロック・キムラ:
ハトモリさん!
- 主人公:
- キムラは指でハトモリの脈を確認したが、
すぐに重たい表情で首を横に振った。 - シャーロック・キムラ:
つ、ついさっきまで私と通話していたっていうのに…?
- ナデシコ:
さ、さっきまでここでお茶を飲んでいらっしゃいました…!
わ、私もそれ以外何もわかりません! - シャーロック・キムラ:
みんな落ち着いてくれ…!ど、どうしたものか…一体…何で…そうだ。
通報を…こういう時は何を呼べばいいんだっけか…?えーっと… - まずは君が落ち着け。
- 主人公:
- パニックになりかけていたキムラだったが、なんとか落ち着きを取り戻した。
- シャーロック・キムラ:
だ、大丈夫…。大丈夫だ…とりあえず状況を把握しよう…
- シャーロック・キムラ:
今の時刻は16時10分…私がハトモリ議員と通話したのは約1時間前だ。
- シャーロック・キムラ:
通話記録は…15時20分頃だ。そして、君たちを呼び出し合流、この屋敷に
入ったのが確か16時頃… - ナデシコ:
は、ハトモリはあなたと通話した後、10分程してから私に客をもてなす準備をしろ
とおしゃいました。わ、私は… - ナデシコ:
まさか…あ…
- シャーロック・キムラ:
まさか?
- ナデシコ:
あっ、何でもありません。ですが私は違います!お願いです、信じてください…!
- シャーロック・キムラ:
とにかく落ち着いてください。まずは…警察に連絡してください。
- ナデシコ:
は、はい…!
- シャーロック・キムラ:
部屋の中にはこれといった痕跡がないところを見ると…犯人は私が来るまでの
短時間でハトモリ議員を殺害し… - 主人公:
- キムラは何か言おうとしたが、躊躇うように口を閉じる。
- シャーロック・キムラ:
…………そして痕跡を抹消したのか。
- 奇跡のトモ:
うぅぅぅーん…
- 主人公:
- 腕組みをして目を閉じていたトモがおかしな声を出し始めた。
- どうした?
- シャーロック・キムラ:
ワトソン、ちょっと待て。バイオロイドは生体コンピューターみたいなものだよな?
- シャーロック・キムラ:
今トモはおそらく全神経を推理に使っているんだ…!
- 奇跡のトモ:
犯人は…赤いアリーナ殺人事件と同じ犯人だよ!
- シャーロック・キムラ:
…その根拠は?
- 奇跡のトモ:
この傷を見て!まず最初に右側の肺を深く刺してる。
- 奇跡のトモ:
抵抗の痕跡がないことを見ると、一撃でここを突いたに違いないよ。
- シャーロック・キムラ:
…ヤマザキトオルを殺害した手口と同じだな。
- 奇跡のトモ:
でしょでしょ?そして左側の肺も刺して、そこに血が溜まった。
その後で犯人はハトモリ議員をこうやって右に寝かせた。 - 奇跡のトモ:
その結果反対側の肺にも血が溜まって、声を出すこともできなかった。
- シャーロック・キムラ:
おぞましいな…
- 奇跡のトモ:
でも、この前の事件とは違って個人的な感情はなかったみたいに見えるかな。
- シャーロック・キムラ:
それはどうしてだ?
- 奇跡のトモ:
私の直感なんだけど…この前の被害者は血を吐けないように無理やり口を塞いだ
痕跡があったでしょ?両側の肺に血を溜めるために横にもさせなかったし。 多分そのせいで相当苦しみながら死んだと思うの。 - 奇跡のトモ:
でも、今回は違う。両側の肺が血でいっぱいになって、血液と酸素不足で気を失う
までそう長くはかからなかったはず…。他に危害を加えた痕跡もない。 - じゃあ…犯人は誰なんだ?
- 奇跡のトモ:
へへっ!トモにもそこまではわからない!
- シャーロック・キムラ:
赤いアリーナとハトモリ議員…
- キリシマ法か。
- シャーロック・キムラ:
だな…。すべてキリシマ法と関連している。
- 奇跡のトモ:
ねえ!シャーロック!犯人はまだこの近くにいるかもしれないよ!
- シャーロック・キムラ:
何だって!?
- 奇跡のトモ:
ここ、ここ!隅っこに足跡がある!おバカな犯人が土足で入ってきたみたい!
- 奇跡のトモ:
それに天井の板が一つ開いてる!
キャハハッ!ここからジャンプしたのかな!早く追いかけよ! - 主人公:
- 天井の上に姿を消したトモに続いて、俺たちも壁を上手く使って天井裏に
上がった。 - 奇跡のトモ:
これ見て。足跡が続いてるよ。
- 主人公:
- 天井と屋根の間の空間をトモは足跡を追って奥の方に進んでいった。
- 奇跡のトモ:
あれれー?おかしーぞー?ここで足跡がなくなっちゃった…。
- シャーロック・キムラ:
そこは天井のど真ん中じゃないか。屋根に穴でも開いてるのか?
- 奇跡のトモ:
いやいや?きゃはっ!急になくなってる!
- シャーロック・キムラ:
くそっ、犯人は幽霊ってか?
- 奇跡のトモ:
それと、ここに変な紙が落ちてるけど、なんだろこれ!
- シャーロック・キムラ:
そっちを先に言えよ…
- シャーロック・キムラ:
とりあえずその紙を拾って、下に降りて周辺を捜索してみよう。
- 奇跡のトモ:
うんうん!
- 主人公:
- 天井から降りたトモとキムラは辺りを捜索し始めた。俺も二人に
ついて行こうとしたが、天井から銀色の髪の毛が落ちてくるのが見えた。 - 主人公:
- 慌てて髪の毛を拾って隠した後、トモとキムラの気配がなくなるのを待った。
おそらく天井には… - レイス?
- ALレイス:
み、見つかるところだった。
- まさか…レイスが犯人……?
- どういうことだ?
- ALレイス:
そ、そんなわけがない!いくら仮想現実とはいえ、どうして人間を…
- 冗談だよ。どういうことか説明してくれ。
- ALレイス:
そ、それが…えっと…
- ALレイス:
司令官と一緒に部屋に入ったのだが、天井の上から何者かが司令官を見ていた。
それで急いで天井の上に登った… - ALレイス:
だが、その…ブーツに土が付いているのを―
- ALレイス:
…わ、忘れていた。面目ない、司令官…
- いいよ。大した問題にはならないと思う。それで、犯人の顔は見たか?
- ALレイス:
それが覆面を被っていて…スラリとして鍛えられた体つきの男ということしか
わからなかった。追いかけようとしたが…トモが登ってきたせいで― - ALレイス:
…じょ、状況を窺っていたら逃してしまった…。
- ……
- 主人公:
- 一生懸命言い訳している姿に少し呆れたが…冷や汗をダラダラ流して慌てるのを
目にしたら、あまり強く言う気にもならなかった - ALレイス:
この失態の罰は甘んじて受ける…
- そうだな。あとでお仕置きだな。
- まぁいいさ…。さっきも言ったが、そう影響もないだろうし。
- ALレイス:
うぅ…りょ、了解。
- ALレイス:
……すまない、司令官。二度とこんなことはないようにする。
- 主人公:
- 若干反則のような気もするが、ここで一発で解決できたかもしれなかったから
残念だ。 - いや、そもそも隊員に手伝ってもらってること自体が反則かな…?
- ALレイス:
そんなことない。司令官の傍に我々がいるのは当然のことだ。
- ALレイス:
誰も反則とは思わない。
- では…今後容疑者を特定した時にシルエットを確認してくれ。
- ALレイス:
了解。確実に記憶しているから問題ない。
- うん。次は頼んだぞ。
- そろそろ姿を消して。トモとキムラの所に行くから。
- ALレイス:
わかった。い、命を懸けて…!
- 命まで懸けなくていいから…
- ALレイス:
あっ…
- 主人公:
- レイスの頭を軽く撫で、庭にいるトモとキムラの所へ向かった。
- ALレイス:
わかった。
- 主人公:
- 姿を消すレイスを後にして、庭にいるトモとキムラの所へ向かった。
- 主人公:
- 到着すると、何かを見つけたのかトモが突然大声を上げた。
- 奇跡のトモ:
わああっ!見つけた~!犯人はこの辺で塀を乗り越えて、足に土が付いたみたい!
- 奇跡のトモ:
足跡の大きさと歩幅を見て…身長は180cm程度かな?でも足跡の深さが浅いから…
体重はものすごく軽いか身のこなしが凄いみたいだね! - 奇跡のトモ:
これは…バイオロイドの足跡かも!
- ……
- 主人公:
- レイスの痕跡を見つけてしまったか…
- 主人公:
- さーて…この難題をどう突破しようものかと考えていると、
サイレンの音と共に警察が到着した。 - SD3Mポップヘッド:
通報を受け出動してまいりました!善良な市民、バイオロイドのために
警察サービスを提供するシティーガードです! - シャーロック・キムラ:
やっと来たか…。こちらです!
- SD3Mポップヘッド:
はい!あなた!シャーロック・キムラをハトモリ衆議院議員殺害の容疑で
緊急逮捕する! - シャーロック・キムラ:
はい!?
- 奇跡のトモ:
きゃはは!シャーロック、ついに捕まる!
- シャーロック・キムラ:
誤解を招く発言をするな!
- シャーロック・キムラ:
私は何も―
- SD3Mポップヘッド:
詳しい話は署で話そう!
- ちょ、ちょっと待て!
- 主人公:
- キムラは犯人ではない。なぜなら未来から来たも同然の俺が知っているから…
- 主人公:
- だが、こんな話、信じてくれるはずがない。誤解を解く方法を考えていると
警察は俺を取り囲んだ。 - SD3Mポップヘッド:
ほうほう!君!君たちも容疑者だ!
- …え、俺?
- 奇跡のトモ:
うわぁ!トモ、逮捕されるの初めて!
- ………
- 主人公:
- はは…偶然だな、俺も捕まるのは生まれて初めてだよ…