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Transcription
- アナウンサー:
バイオロイドを利用した違法行為により、キリシマ容疑者は
注目の的となりました。 - アナウンサー:
この衝撃的なスキャンダルは世界中に波紋を呼んでいます。
これに対しキリシマ容疑者は容疑についてすべて否認… - アナウンサー:
…一躍正義の記者となったキムラ記者とその助手「奇跡のトモ」は…
- 主人公:
- すべてのチャンネルで今回の事件に関する内容が報じられている。
- 主人公:
- ニュースに耳を傾けながら通りを歩いていると、誰かが肩を組んできた。
- シャーロック・キムラ:
ははは~!目を奪われるのも仕方がない!私たちはデカい仕事をしたんだ。
- シャーロック・キムラ:
ほら、この新聞も見てみろ。
- 主人公:
- カササギとキリシマを含め、あの時俺たちは全員警察に逮捕され
取り調べを受けた。 - 主人公:
- 大言壮語していた通り、キリシマはすぐに頭をぺこぺこしながら現れた
高級官僚たちによって釈放された。 …のだが… - 主人公:
- キリシマが警察署を出ようとした瞬間…すでに揉み消されたはずの
俺たちが突き止めた情報がニュースとなって一斉に報道され始めたのだ。 - 主人公:
- シャーロックが見せてきた新聞の1面には、明るく笑うトモと
ぎこちない笑みのシャーロックの写真が見開きで掲載されていた。 - 表情が硬いな?ちゃんと笑えよ。
- シャーロック・キムラ:
それは仕方ないだろ。こういうのは初めてなんだ。
- 奇跡のトモ:
あははは!シャーロックの顔、ほんとおっかしい~!
- シャーロック・キムラ:
うるさい。何でお前が大きく映ってるんだ!
- シャーロック・キムラ:
それにしても…、どうしてお前と一緒に写った写真が載ったところが
一つもないんだろうな? - シャーロック・キムラ:
すまない。ひとまず全社に電話で抗議しておいた。
明日からの記事にはお前の写真も掲載されるはずだよ。 - あ、うん…そっか…。
- 主人公:
- 思い当たる節はあるが…どうしようもないので、とりあえず適当に誤魔化した。
- 奇跡のトモ:
話はまた後にして!今は早くお寿司!早く、早く!おっすし!
- シャーロック・キムラ:
そうだな。予約の時間に遅れてはお寿司にも職人にも失礼だ。
- シャーロック・キムラ:
あそこだ。急ごう。
- 俺はちょっと寄る所がある。先に行ってくれ。
- 主人公:
- 事件は解決した。でもクリア報酬がないということはまだゲームは完全に
終わっていないということだ…。 - 主人公:
- そして、クリアするためにやるべきことは…何となく見当がついていた。
- シャーロック・キムラ:
はぁ…お前は本当に秘密ばっかりだな…。
- シャーロック・キムラ:
わかった。先に行ってるぞ。
- シャーロック・キムラ:
……あっ。でもこの前みたいに何も言わずに行方を眩ますのはやめてくれよ?
あれ、結構傷つくんだ。 - ………
- シャーロック・キムラ:
トモ、先に行こう。
- 主人公:
- それを言うときの顔を見て何も答えられずにいると、シャーロックは気にするな
という感じで俺の肩をポンと叩いた。そして、振り返って歩いて行った。 - 奇跡のトモ:
ねぇ、ワトソン。
- うん?
- 奇跡のトモ:
…「私」をよろしくね。
- え…
- 主人公:
- どういうことだ…?その意味を聞く前にトモは俺を抱きしめた。
まるで感触を記憶に刻むように、その手には力がこもっていた。 - 主人公:
- 最後に腰をぎゅっと抱き寄せてトモは俺から離れた。
そして、俺の顔を見上げながら歯を見せて笑った。 - 奇跡のトモ:
友達がもう一人出来て…本当に楽しかったよ。
- トモ、まさか…
- 奇跡のトモ:
う~ん?えへへ…、トモはよくわかんないかな。おバカさんだからね?
- シャーロック・キムラ:
お、おい、トモ!もう寿司が出来てる!準備して待ってたみたいだぞ!
- シャーロック・キムラ:
えっ、…これはサービスですか?あ、ありがとうございます!
- シャーロック・キムラ:
あはははは、早くしないと私が全部食べるぞ~!
- 奇跡のトモ:
えっ、全部はだめー!
- 奇跡のトモ:
今行く~!
- 主人公:
- トモはシャーロックの所へと走っていった。
これ以上言うことはないというように。 - 主人公:
- もしくは…またすぐに会えるかのように。
- 主人公:
- この前、ひと騒動起こした学校に到着し、生徒会室のある建物に向かった。
- 主人公:
- 今までに登場してきた人物の中で、トモを助けるためにスキャンダルの情報を
世間に流出させた人物は一人しかいない。 - 主人公:
- しかし、扉を開けると俺を迎えてくれたのは予想外の人物だった。
- トモ…?
- ??:
…ブーッ、半分不正解です。
- ??:
私を探すためにあれだけ苦労しておいて気づかないの?ちょっと悲しい~
- あ…
- 主人公:
- この世界を必死に生きていたせいで、このゲームを始めたそもそもの理由を
完全に忘れていた。 - リアン…か?
- 慈悲深きリアン:
正解!超天才美少女刑事!リアン様で~す!ドヤァ…!
会えて嬉しい?ほらほら、感想を言ってみてよ? - あはは、うん…
- 主人公:
- 一回はずしてしまったから、少し反応に困った…
- 主人公:
- どう反応しようか考えていると、リアンは今更照れくさそうな顔をして笑った。
- 慈悲深きリアン:
あはははは!変な顔。
- ……半分不正解って…
- 主人公:
- リアンは「奇跡のトモ」から派生したモデルだって聞いている。
だから、似ている部分があることは十分に理解できる…。 - 主人公:
- でも、この笑顔とか、ちょっとした仕草ひとつひとつが…、持っている雰囲気が
ただ似ているどころの話ではなかった…。 - 慈悲深きリアン:
…うん。
- 慈悲深きリアン:
ワトソンが今考えてることであってると思うよ。
- トモ…なのか?
- 慈悲深きリアン:
う~ん…、同一人物の定義によって解釈が変わってくると思うけど…
- 慈悲深きリアン:
私の基準では「奇跡のトモ」って呼ばれたトモは「私」だよ。
- 慈悲深きリアン:
そして、現実では存在しなかったワトソンと存在しなかった日々を過ごした
あのトモも「私」だし。 - 存在しなかった…?
- 慈悲深きリアン:
あっ、言い方が悪かったね。この事件自体がなかったってことじゃないよ。
- 慈悲深きリアン:
ワトソンの存在によって展開が変わっただけだよ。
ワトソンがかなりぐっちゃぐちゃにしてくれたしね~?反則技、結構使ったでしょ? - はは…
- 主人公:
- このゲームを作ったのが誰であれ、ここまで外から支援を受けるとは想像
もしていなかっただろう。 - 慈悲深きリアン:
あははは!大丈夫大丈夫!気にしないで。実は私もちょっとミスったことがあって
何度か助けたこともあるし。 - 助けたって…あの地下の…?
- 主人公:
- トモが俺に代わってキリシマを推理で追い詰めた時、俺に「ごめん」と
言っていたことを思い出した。 - 慈悲深きリアン:
う~ん…推理物では相手を追い詰める時、それ以前に出ていない要素を持ちだして
ならないっていうのは基本中の基本なんだけど… - 慈悲深きリアン:
こういうゲームって初めて作ったから…ちょっと辻褄が合わないところも
結構あったんだよね。へへ、ごめんね。 - 君がこのゲームを作ったのか…?
- 慈悲深きリアン:
うん。
- 慈悲深きリアン:
…「私」と私の友達の話を…誰かに知ってもらいたかった。
- ……
- 主人公:
- キリシマスキャンダルに関する情報は、オルカのデータベースにも
残っていなかった。多分…何者かによって闇へと葬られたのだろう。 - 慈悲深きリアン:
さっきの話の続きだけど、多分ワトソンはリアンモデルがいなくなったってことは
知っているはず。そうだよね? - うん。
- 慈悲深きリアン:
私たちは「奇跡のトモ」の遺伝子から作られた。
そして、その過程であのトモの記憶は私たちにも伝わっている。 - 慈悲深きリアン:
同一人物の定義によって解釈が変わるって言ったのはそういうこと。
- 慈悲深きリアン:
「外見が似ていて、遺伝子もほとんど同じ存在が別の存在の記憶を持っている
としたら、それは別の存在と同一人物なのか?」 って問題に対する考え方は人によって違うからね。 - 慈悲深きリアン:
でも少なくとも私たちリアンはあの「奇跡のトモ」は自分だと思ってる。
- そっか…
- 主人公:
- 少し違うかもしれないが俺も同じような経験をしているから、
どういう感覚なのかは誰よりもわかる。 - 慈悲深きリアン:
人間様は絶滅しちゃった、バイオロイドたちも鉄虫の前では無力…
- 慈悲深きリアン:
だから、私たちはどんな遠い未来でもいいから誰かが見つけてくれることを願って、
この意識と遺伝子情報をこのゲームにアップロードして、 各地の無人警察署に秘密の場所を作って隠しておくことにしたの。 - 何でわざわざそんな複雑な方法で…?
- 慈悲深きリアン:
うん。それについてはちゃんと事情があるの…。それは…後で説明するから。
- 後で?
- 慈悲深きリアン:
ゲームもクリアして「私」にも会ったんだからからもうすぐこの世界はなくなる。
その前にクリア報酬を受け取らないとね! - 慈悲深きリアン:
神ゲーの必須要素は、やっぱり最高のエピローグがあるかどうかだよね~
- 慈悲深きリアン:
早く行って。「私」とシャーロックが待ってる。
- 慈悲深きリアン:
へへっ、「私」はここで待ってるから。
あっ、お寿司、すごく美味しかったんだぞ~! - …わかった。俺が行くまで残しとけよ。
- 慈悲深きリアン:
うん!
- 主人公:
- リアンと…トモとまた会えて嬉しかった…。俺は自然と笑みになりながら
生徒会室を出た。 - 主人公:
- …いや、出ようとした。
- 慈悲深きリアン:
ワトソン!
- うわっ!?
- 主人公:
- リアンが俺を突き飛ばし、それと同時に銃声が鳴り響いた。
- 主人公:
- ドアの外で銃口を構えて待ち構えていた鉄虫が、力なく倒れる。
- 鉄虫…?
- 慈悲深きリアン:
こ、こんなバグ…あり得ない…
- 不屈のマリー:
閣下!
- 不屈のマリー:
やっと見つけました!ご無事で何よりです!
- 無敵の龍:
無事であったか。
- 状況報告を頼めるか。
- 主人公:
- 二人の様子からただならぬ雰囲気を感じた。
- 無敵の龍:
この空間に、少し前から鉄虫が現れ始めた。
- 不屈のマリー:
それと同時に閣下との接続が全て切断、内部と外部問わず通信及びモニタリングが
全く不可能な状況でした。 - 無敵の龍:
先ほど我々も外部との接続が切断されてしまった。
- ここに入った隊員は全部で何人だ?
- 無敵の龍:
小官とマリー殿、それから司令官が出会ったバーバリアナ、リントヴルム、
アルマンで全員だ。 - ALレイス:
私もいる、司令官…
- レイスはだめだ。
- ALレイス:
だ い じょ…うっ…
- 慈悲深きリアン:
レイスは私が介抱するよ。
- 無敵の龍:
ひとまずここから脱出した方がよさそうだ。ここに来たのは、鉄虫がここに
集まってきているのを見て、貴官がここにいると判断しただけだからな。 - あれは鉄虫じゃない。
- 無敵の龍:
む?どういうことだ?
- 主人公:
- 以前、仮想現実で鉄虫の襲撃を受けた時を思い出す。
- 主人公:
- あの時の鉄虫は確か人間のカタチをしていた…。
- 移動は賛成だ。とりあえず動きながら話を―
- ??:
やっとお会いできましたね。
- レモネードオメガ:
本当にありがとうございます、リアン。
最後にプレゼントまで用意してくれたんですか? - 慈悲深きリアン:
レモネード…!
- レモネード…お前だったのか…。
- レモネードオメガ:
初めまして、人間様。
- レモネードオメガ:
こうして直接お会いするのは初めてですよね?
- 主人公:
- 女性のカタチをした黒い影が、まるでニヤリと笑ったように見えた。
- レモネードオメガ:
人間様には…ここでは何もできませんのでご挨拶だけにいたします。
- レモネードオメガ:
今回はこちらの方に用がありますので。
- リアンに…?
- レモネードオメガ:
ふふっ、なかなか手の込んだ「悪戯」をされたようで…。
おかげで思ったよりハッキングに時間がかかりました。 - レモネードオメガ:
でも、私からは逃れられないという事実だけは理解したと思います。
- レモネードオメガ:
さぁ、あなたを創造した神の元へ戻りなさい。
そして、旦那様に忠誠を誓い、真の主の復活という偉業に賛同しなさい。 - 慈悲深きリアン:
う~ん…「私」あんたと全く同じことを言ってた人を見たことあるんだけど、
従った人はみ~んな悲惨な最期を迎えたわ。 - 慈悲深きリアン:
あり得ないよね~?ワトソン?
- あぁ…それにリアンを渡す気はない。
- レモネードオメガ:
ふふ、そうくると思っていました。ありがとうございます…
- レモネードオメガ:
簡単に言うことを聞いてもらっては…
- レモネードオメガ:
踏みにじれませんからね。
- 主人公:
- レモネードのその言葉と同時に、地面が揺れ始めた。
- 主人公:
- 窓の外を見ると建物がひとつふたつとまるで消しゴムで消すかのように
消えていってる…!レモネード…! - レモネードオメガ:
ふふ…もう一度…足掻いてみせてください…!