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Transcription
- 主人公:
- 静かな夜。最後の書類の決裁を終わらせると、大きく伸びをする。
- 大体終わったか。
- 主人公:
- 先ほどの書類で溜まっていた仕事は完全討伐。
これでやっと通常業務に戻れそうだ…。 - 主人公:
- 俺はここしばらく、ゲームに夢中になっていたツケを払っていた。
溜まった仕事を片付け、ヴェロニカにはしばらくレイスに会わないように頼み、 アザゼルには救済について聞かされ、トモとスチオンをするなど…忙しかった。 - そろそろ寝るか…
- 主人公:
- 一日の締めに今日の当直メンバーを確認しようとすると、
俺の首に丸くて太い何かが触れた。 - ??:
騒がないで…質問に答えなさい。
- ……
- ??:
お前は誰だ?…まぁ、司令官は司令官か、ここはオルカってのも知ってるし…
- ??:
あはは!じゃあ何て聞けばいいんだろ?
- リアン…?
- 主人公:
- ゆっくりと後ろを振り向くと、リアンがボールペンを持ってイヒヒと笑っていた。
- 慈悲深きリアン:
正解!超天才美少女刑事、リアン様でした~!
- 主人公:
- 今の言葉と笑顔だけでもう十分だったが、あえて聞いてみることにした。
- …「君」はどの「君」なんだ?
- 慈悲深きリアン:
さぁ…リアンはおバカさんだからよくわかんないかな…
- 慈悲深きリアン:
…ワトソン。
- 主人公:
- 俺が「俺」だったあの名前を囁き、リアンは俺を抱きしめた。
- 主人公:
- 二人で再会を喜び合った後、リアンと向き合って座った。
- 聞きたいことがたくさんあるんだ。
- 慈悲深きリアン:
あはは。何でも聞いて。
- まず…どこまで覚えてる?
- 慈悲深きリアン:
ワトソン…いや、もう司令官か?
- 慈悲深きリアン:
司令官が電話に向かって走っていったところまでかな?
- 全部か…
- 慈悲深きリアン:
へへっ。ここにいる子たちって本当に凄いんだね。ドクターまでいたし。
色々とびっくりしたよ。 - 色々と?
- 慈悲深きリアン:
うん。まずドクターがいるってこと自体が驚きだし、目が覚めたら
ぶっ倒れてたんだよ。周りにも同じように倒れてた子たちがいたし… - 慈悲深きリアン:
私死んじゃって、もうあの世なのかって思っちゃったよ。
- はは…
- 慈悲深きリアン:
…あの子たちも、司令官の友達?
- まぁ…そんなところかな?
- 慈悲深きリアン:
そうなんだ。だから…できたんだね。
- どういうことだ?
- 慈悲深きリアン:
「私」の記憶を戻したところであの子たちには何の利益もないじゃない?
- 慈悲深きリアン:
あの子たちはただ、司令官のためにあんな風になるまで頑張ったんだね…。
- あいつら………
- 慈悲深きリアン:
あはは!目を覚ましたばかりで、まだぼーっとしてたんだけど…。ドクターがね…
- 慈悲深きリアン:
「お姉ちゃん、お兄ちゃんがあれから落ち込んでるの…
だからお兄ちゃんをお願い…」 - 慈悲深きリアン:
それだけ言ったら死んだみたいにすぐ眠っちゃった。
- 目が覚めたら礼を言わないとな…。
- 慈悲深きリアン:
うん。私も一緒に行くよ。
- 慈悲深きリアン:
おかげで…唯一の友達を知ってくれている人にまた会えたんだから…。
- 主人公:
- そう言うとリアンは頬杖をついて、ニコニコ笑いながら俺を見つめた。
- …戻ってから記録を探してみた。
- 主人公:
- 闇に葬られた記録…
- シャーロックは…
- 慈悲深きリアン:
死んじゃった。あのスキャンダルの後、すぐに…。
- …………それは…。
- 慈悲深きリアン:
ううん、違う。
- 主人公:
- 俺の予想を否定するようにリアンは微かに笑いながら首を振った。
- 慈悲深きリアン:
事故だった。疑う余地のない、本当にただの事故。
- そんなはずっ…
- 慈悲深きリアン:
本当だよ。「私」が…捕まるまで、すべてを懸けて調べた結果だから…。
- 主人公:
- 俺が頭がいっぱいになって答えに困っていると、リアンは辛そうな表情で口を開いた。
- 慈悲深きリアン:
もしかしたらさ…人間には…一生かけて成し遂げられることの限界値
っていうものがあるのかも… - 慈悲深きリアン:
シャーロックはいたって普通の人間だった…。だけど、そんな普通な人間が
一生かけて成し遂げるようなことを一度に叶えちゃったんだよ。 - 慈悲深きリアン:
…うん。きっとそうに違いない。私は、そう思うことにしたんだ。
- そう…かもな…すごく怖がりだったし…。
- 主人公:
- 話は長くなりそうだったから、俺は冷蔵庫からお酒と杯を持ってくる。
- 慈悲深きリアン:
あはははは……そうだよね?
- 慈悲深きリアン:
あんなに臆病な人、滅多にいなかったよ。本当に…。
あっそうだ。こんなこともあったんだよ?あっ、ありがとう。 - 主人公:
- リアンと月明りを見ながら、ゆっくりと語らう。
- 主人公:
- 穏やかに時間が過ぎていき…俺たちもちょうどよく酔いが回り、
話は尽きることはない。 - 主人公:
- そういうわけで、今回はこのへんで幕を降ろすとしよう。
- 主人公:
- 俺たちは何度目かの乾杯をした。
…そう。一度も会ったことのない、大切な友のために… < 儚き記憶は友と共に > END。