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Transcription
- 主人公:
- 俺は少女を追いかけて、途中にあった森を通り抜け、裏通りを走っていた。
- 主人公:
- しかし、いくら探しても少女の姿はおろか、その痕跡すら見当たらなかった…。
- 見失ったか…
- 主人公:
- その時、誰かが俺の背中を叩いた。
- メリー:
えへへ…やっと見つけました!
- メリー:
お兄様がこの世界の最後の人間様なんですよね?
この都市にはお兄様と似た顔の方がたくさんいて大変でしたが、 こうして会えました!本当によかったです…。 - え?
- メリー:
本当にいたんですねぇ……お会いできてとても嬉しいです。
私の名前はメリーと言います。 - 主人公:
- 「メリー」と名乗ったその少女は、ころころと笑いながら俺を見ていた。
- ナイトエンジェルの買い物袋を返してくれ。
- 指名手配犯だろ!捕まえたぞ!
- メリー:
はい?買い物袋…あっ、これのことですか?
- メリー:
逃げるのに夢中で私の画材にひっかかっていたのに気づきませんでした。
本当にごめんなさい。 - メリー:
う~ん…ところで…こんなに小さなサイズの下着があるんですね…初めて見ました。
- 主人公:
- 小さなサイズ?
- メリー:
えっ!?ちょっ、ちょっと待ってください!
- メリー:
私は確かに指名手配されていますが、犯罪は犯していません!
- メリー:
お兄様、論理的に考えてみてください。
こんなに小さな女の子が指名手配犯なわけないじゃないですか? - …そう言われてみれば…そうかなぁ…?
- 主人公:
- 少し怪しいとは思ったが、特に危険そうな点も見当たらなかったため、
掴んでいた手首を離してやった。 - メリー:
ふぅ…、びっくりしました…。ありがとうございます、お兄様。
- 主人公:
- そしてしばらく俺の目をじっと覗き込んでいたメリーは、
何かを思い出したように手を叩くと、小さな口で何やらぽそりと呟いた。 - メリー:
そうだったわ…、お兄様はこの世界に迷い込んで
ずっと彷徨ってたんだった… - メリー:
いいでしょう。お兄様はまだちゃんと目が覚めていないようなので、
私がひとつひとつ説明してあげます。 - メリー:
お兄様はこんなことを考えてみたことはありませんか?
この世界が現実ではなく実はコンピューターの中なんじゃないかって。 - …え?
- 主人公:
- メリーが投げかけた突拍子もない質問に、何故か全身の力が抜けていく気がした。
- メリー:
よく思い出してみてください。この都市で暮らしていて、
何かおかしな所はありませんでしたか? - メリー:
この世界が現実ではなく、全てが作られた仮想の世界なんじゃないかって、
一度くらい考えてみたことはありませんか? - 主人公:
- 作られた仮想の世界…?俺は…
- 考えたことなら…ある。
- そんなこと、一度も考えたことはない。
- メリー:
本当に!?そうなんですね、それなら話が早いです!
- メリー:
そうですか?でも…
- メリー:
今までお兄様にはこの世界がどんな風に見えていたのかはわかりませんが…
- メリー:
お兄様が知っているここは現実ではなく、マキナが作った仮想世界です。
- マキナ?仮想世界?
- メリー:
はい、私とマキナはビスマルクで作られたバイオロイドです。
私たちは幻想を見せる能力で、皆さんを幸せにするために生まれました。 - メリー:
ところがある日…世界は滅亡し…すべての人間様が消滅した世界に
残されたマキナは、行き場を失い彷徨うバイオロイドたちを見て胸を痛め、 悩み始めました。 - メリー:
マキナは悩みに悩んだ末、人々の「欲望」を満たす「楽園」を作ることで
皆さんを救うと決意しました。 - メリー:
その楽園が…まさにここなのです。
- メリー:
お兄様は今まで違和感を感じたことはありませんでしたか?
どうして自分がここにいるのか…とか、 見慣れているようで初めて見るような風景だとか…。 - メリー:
それは全てこの世界が各自の「欲望」を基にして作られた「虚像」だからです。
- 虚像?
- メリー:
はい。例えばこの「小さな下着」とかもそうです。
- 主人公:
- メリーが指差した買い物袋が一瞬、波打つように揺らめいた。
- うわっ…!?
- メリー:
あの…、お兄様。お願いです。
- メリー:
ここにいる皆さんとマキナを…助けてください!