

シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- メリー:
ここ…!ここまで来ればもう追いかけてこないはずです。
- 待て待て!待ってくれ…
- メリー:
はい?どうしましたか?
- 主人公:
- さっきまでの出来事が全て夢だったかのように、
少しずつ記憶が曖昧になり始めた。 - 俺は何をしていたんだ?
- メリー:
……
- まるで俺が…
- メリー:
お兄様、記憶が戻ってきたばかりで辛いでしょうけど、ここで立ち止まっている
わけにはいきません。急ぎましょう。 私について来てください。 - 主人公:
- メリーは混乱する俺の手を握ると再び走り出した。
- おい。どこに行くんだ?
- メリー:
今から地下に降ります。ちょっと大変ですが、我慢してくださいね。
- 主人公:
- メリーはマンホールの蓋を開け、地下に入った。それに俺も続く。
- 主人公:
- すると、不思議なことにしつこく追いかけて来たAGSたちは、
マンホールのすぐ上まで来て止まり、その場をうろうろし始めた。 - 追いかけてこないぞ?
- メリー:
はい、ここは楽園の「余剰空間」ですから。
- 余剰空間?
- メリー:
はい、わかりやすく言えばキャンバスの余白の部分みたいなものです。
マキナがまだ手をつけていない空間のことです。 - メリー:
だから警察ロボットたちもここまでは入ってこれないというわけです。
- 主人公:
- 地下に入ってこれず、やきもきしているように見えるドローン。
ぼんやりとそれを見ているとメリーが再び俺の手を引いた。 - メリー:
さぁ、こっちです。お兄様にぜひ会わせたい人がいるんです。
- 主人公:
- メリーの柔らかい手を握ってしばらく歩いて行くと、
そこには威風堂々とした女が俺たちを待っていた。 - ロイヤル・アーセナル:
やっとレジスタンスのリーダーのご登場か。ずっと待っていた、司令官。
- アーセナル!
- ロイヤル・アーセナル:
見たところ、私がメリーに教えた方法は成功したようだな。
- 主人公:
- アーセナルは俺を見ながら妙な笑い方をしていた。
メリーに教えた方法…?まさか… - …キスのことか?
- ロイヤル・アーセナル:
ふふっ。司令官のことだ。きっと「アレ」も入れただろう?
- メリー:
きゃああっ!!何言ってるんですか!
- ロイヤル・アーセナル:
ははは!それでこそ!この男がまさしく我らがオルカの司令官だっ!!
- それはそのくらいにして、もっと話すことがあるだろ。
- メリー:
と、とにかく!私に最後の人間様…ですから、お兄様がいるってことを
教えてくれたのがアーセナルさんでした。 - アーセナルもメリーが目覚めさせたのか?
- メリー:
いえ、違います。アーセナルさんは最初からこの世界の影響を受けずにいたんです!
- メリー:
私がお兄様を目覚めさせることができたのは、まだマキナがお兄様に関する資料を
十分に持っていなかったからだと思います。 - メリー:
この世界で私が目覚めさせることができた人は、お兄様が最初で最後だと思います。
- ロイヤル・アーセナル:
言っただろう、メリー。ここは普段心の奥に秘めていた欲望が実現する場所…
つまり…! - つまり…?
- ロイヤル・アーセナル:
普段から欲望を我慢することなくッ!常に発散していればどうということはないッ!
- …そういうことなの…?
- メリー:
えへへ。本当に不思議ですよね?
私もアーセナルさんのようなバイオロイドは初めて見ました。 - ロイヤル・アーセナル:
ふふ。それはそうと、司令官?
- ロイヤル・アーセナル:
司令官もこの都市にいる隊員たちの姿は見たか?
- うん。
- ロイヤル・アーセナル:
皆が心に秘めていた欲望を思う存分に解放させている姿を目の当たりにした時、
正直…私もどうしたらいいかわからなかった。 - ロイヤル・アーセナル:
性格のせいもある、環境のせいもあるだろう。
皆、少なからず自分の心の内に欲望を抱きながら生きている…。 - ロイヤル・アーセナル:
私が言うのもなんだが、欲望に飲まれた彼女たちの姿を見た時…、
他人が無理矢理に欲望を満たすのは…正しくない…と思った。 - ロイヤル・アーセナル:
私は何の実体もない夢を見せられるだけならお断りだ。
この世界で仮に司令官と添い遂げたとしてもそれは「作られたそなた」だ。 「今目の前で話しているそなた」ではない。私は、そなたがいい。 - ロイヤル・アーセナル:
誰にも予想できないことが起きるからこそ、人生というのは
さらに幸せになれるかもしれないし、楽しいのだと私は思う。 司令官、そなたの考えが聞きたい。 - 俺もそう思う。
- ロイヤル・アーセナル:
ふっ…。そなたが司令官で本当によかった。
- まずは作戦を立てよう。
- ロイヤル・アーセナル:
何から始める?
- オルカはどうなった?
- 他に戦力は?
- 隊員たちを起こしに行こう。
- ロイヤル・アーセナル:
さぁ…外との通信はおろか、同じ部隊員同士の通信も切れていて
何もわかっていない。 - ロイヤル・アーセナル:
何度も通信を試みたのだが、全て失敗に終わった。
この世界には通信を阻害する何かがあるに違いない。 - メリー:
ここは、全てマキナの影響を受けます。もちろん電波も妨害しているため、
距離が少し離れるだけで通信が不可能になると思います。 - 主人公:
- 通信か…優先して助けないといけない人物が頭の中に何人か浮かんだ。
- 主人公:
- どうかみんなが無事でありますように…。
- ロイヤル・アーセナル:
見ての通り、ここにはメリーと私しかいない。
- ロイヤル・アーセナル:
エージェントに寄り付かれた場合の振り払う方法が現状なかった。
そのため、私たちは司令官と合流するまで下手に動けなかった。 - ロイヤル・アーセナル:
何より、司令官が無事でよかった。
- ロイヤル・アーセナル:
確かに、そうしていけば自然とマキナに対抗できる戦力を集めることができる。
- メリー:
ちょっといいですか?他の方たちを目覚めさせるつもりなら、私に考えがあります。
- メリー:
私たちにバイオロイドたちを目覚めさせる方法は、ほとんどないと言っても
過言ではありません。 - メリー:
それに目覚めたとしても、この世界のエージェントたちに見つかって、
連れて行かれてしまうのがオチです。 - だったら、どうしたらいいんだ?
- メリー:
方法が一つだけあります。マキナが持っているマスターキーを盗むことです。
- ロイヤル・アーセナル:
マスターキー?
- メリー:
はい、この世界でマキナだけが持っているマスターキーです。
ここでそれを使っている姿を見ました。 - メリー:
それさえあれば皆さんを一人一人起こす必要などなく、
同時に現実世界に戻ることができます。 それに… - メリー:
そのキーを使えば、マキナも助けることができるはずです。
いえ、私が助けるって約束しました… - メリー:
ですから、マスターキーがあれば、みんなを助けることができるというわけです。
問題は…それを手に入れられるかどうか…ですが… - ロイヤル・アーセナル:
心配するな、メリー。ここには百戦百勝の司令官がいる。
- うん。マキナを倒してキーを手に入れよう。
- メリー:
えっ、ちょっと待ってください!マキナを倒すのはダメです!
- ロイヤル・アーセナル:
ん?何故だ?
- メリー:
マキナはただ…皆の幸せを願ってこんな空間を作り出しただけなんです。
- メリー:
だから、誰かがマキナの心を救ってあげることさえできれば…
- ロイヤル・アーセナル:
お前は毎日のようにドローンに追われ、地下に逃げ込みながらもマキナを庇うのか?
- ロイヤル・アーセナル:
それに、どんな理由があったとしても、私の最も大切な人が危険な状況に
なるところだった。いやもうなっている。私はそれだけは許せない。 - メリー:
で、でも…
- とりあえず出発しよう。
- ロイヤル・アーセナル:
司令官?
- 主人公:
- いずれにせよ、マキナとは正面から向き合わないといけない。
- まずは調査から始めるか?他の話はその後にしよう。
- ロイヤル・アーセナル:
ふむ…。司令官がそう言うのならば仕方ない。
- 主人公:
- アーセナルはライフルを担ぎ、黙って俺の後に続いた。