Transcription

1. EB-48Gフレースヴェルグ:

   うぅ……？一体…何が…

2. フォーチュン:

   フレースヴェルグ！目が覚めたのね！

3. エキドナ:

   へぇ、あなたも目が覚めたのね。

4. EB-48Gフレースヴェルグ:

   フォーチュンさん、エキドナさん、何が起こったのですか？

5. フォーチュン:

   オルカ号がこの都市に入った途端、突然みんな眠ってしまったの。お姉さんが目を覚ました時にはもう艦内にはほとんど誰もいなかったわ。

6. EB-48Gフレースヴェルグ:

   はい？…一体誰の仕業ですか？

7. フォーチュン:

   お姉さんもそれがわからないのよ。鉄虫の仕業にしてはオルカ号に戦闘の痕跡が全く見当たらないし。

8. フォーチュン:

   それで、もしかしたらと思って、パスファインダードローンを都市に送ってみたのよ。

9. フォーチュン:

   みんなの生体反応が検知できてたんだけど…。

10. フォーチュン:

    そのあとすぐにパスファインダードローンが破壊されちゃって…詳しいことは確認できなかったの。

11. EB-48Gフレースヴェルグ:

    現在残っている隊員はどれくらいですか？

12. フォーチュン:

    私たち3人と艦内に本当に少ししか残っていないわ。

13. エキドナ:

    誰の仕業なのか知らないけど、司令官はこの私のものよ。他人のものを奪うなんて…絶対に取り戻すわ。

14. フォーチュン:

    ちょっと待って、エキドナ。都市にいる敵と戦うにはまだ情報も戦力も不足しているわ。

15. エキドナ:

    だからって、このまま黙って見ているわけにもいかないでしょ？

16. EB-48Gフレースヴェルグ:

    EMPを使えば…

17. フォーチュン:

    それもダメよ。EMPでAGSを無力化させることはできても、通信も全部使えなくなっちゃう…

18. フォーチュン:

    ちょっと待って…？

19. フォーチュン:

    もしかして司令官と隊員たちは全員、仮想世界に連れて行かれたんじゃないかしら？

20. EB-48Gフレースヴェルグ:

    仮想世界…ですか？急にどうしたんですか？

21. フォーチュン:

    鉄虫の仕業というにはあまりにも非効率すぎるし、それに物理的な被害を受けてないところから見てAGSでもないみたいだし…

22. フォーチュン:

    ここがビスマルクコーポレーションのあった場所なら、一人心当たりがあるのよ…仮想世界を作れるバイオロイド…

23. フォーチュン:

    レモネードみたいな特殊なバイオロイドじゃない限り、人間に危害を加えることはできないから、こんな風になるのは仮想世界なんじゃないかな？って…

24. EB-48Gフレースヴェルグ:

    仮想世界ということは…その外にいる私たちがハッキングすることは出来るのでしょうか？

25. フォーチュン:

    う～ん。無理だわ…。ドクターやスカディーがいればできたかもしれないけど。このレベルのハッキングはお姉さんの専門外なのよ。

26. エキドナ:

    だとしたら話は単純じゃない。私たちが直接その仮想世界に入ればいいのよ。

27. フォーチュン:

    何言ってるの？エキドナ。それはちょっと危険すぎよ！？

28. エキドナ:

    この世のあらゆる快楽はこの私のものよ。司令官が私も知らない快楽に溺れるのなんて認めないわ。

29. EB-48Gフレースヴェルグ:

    私も賛成です。このままだとみんなで頑張って準備した年末パーティーが滅茶苦茶になってしまいます。

30. フォーチュン:

    …

31. フォーチュン:

    わかったわ。

32. フォーチュン:

    もし司令官とみんなの救出に成功したら、お姉さんがすぐにEMPを撃てるよう準備しておくから。

33. EB-48Gフレースヴェルグ:

    お願いします。フォーチュンさん。