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Transcription
- 主人公:
- 俺たちはまずマキナの本拠地を調査しに都市に出ることにした。
- メリー:
あの…ごめんなさい、お兄様。私一人の力ではマキナが今どこにいるのか…
さっぱりわかりません。 - 主人公:
- もじもじと申し訳なさそうに言うメリー。
よく見ると、メリーの靴は汚れ、すり減っていた。 - 大丈夫。一人で頑張ってたんだな。
- メリー:
え?あはは…
- メリー:
あ、ありがとうございます…お兄様…
- 主人公:
- 顔を赤くしながらメリーは、元気よく先頭を歩いて行ったが、
遠くの方でパトロール中のドローンの姿を確認すると、足早に戻ってきた。 - メリー:
うぅぅ…やっぱり怖いです。マキナのエージェントたちに捕まったらと思うと…
こんなに堂々と歩き回るのはちょっと不安です。 - ロイヤル・アーセナル:
そんなに心配する必要はない、メリー。調査するだけなら特に問題ないはず。
もしもの時はまた地下に逃げればいい。 - ロイヤル・アーセナル:
それに百聞は一見に如かずだ。何もしないで心配しているよりは、
実際に敵を確認して作戦を立てる方がはるかに有効だ。 - ところでマキナのエージェントって何なんだ?
- メリー:
エージェントのことですか?マキナの手足、部下のようなものです。
- ロイヤル・アーセナル:
うむ…そして、それはまるで…その、うーむ…
- ロイヤル・アーセナル:
鉄虫と同じ姿をしている。
- 鉄虫?
- メリー:
そうなんです。この場所が皆の幸せのために作られたのなら、
エージェントたちは反対に、皆が一番恐れる存在に作られました。 - メリー:
それから、マキナにも予測不可能なエラーによって、自ら目を覚ます人たちが、
たまにいるんです。 - メリー:
そういう人たちのもとにエージェントはやって来て、連れて行ってしまいます。
そして建物の中に入れられて、改めて記憶を操作されてしまうんです。 - メリー:
ですので、私たちは特に気をつけなければいけません。
マキナのエージェントがいつどこで襲い掛かってくるかわかりません。 - 主人公:
- メリーの言う通りだ。
今は戦力も不足している、何かあれば隠れるのが賢明だろうな。 - ロイヤル・アーセナル:
ふむふむ?マキナがいるかもしれないという建物はあれか?
- 主人公:
- アーセナルは巨大なビルを指差した。
- メリー:
そうです。あのビスマルクコーポレーションのビルです。
あそこでマキナはいつも調整作業を行っていました。 - 主人公:
- 都市のど真ん中で金色に輝くビルがあった。あれがビスマルクのビル…。
ここに拉致されてくる前に微かに見た記憶がある。 - メリー:
今までは私一人だったので…あそこに入るだなんて考えてもいませんでした。
でも今は一人じゃありません! - ロイヤル・アーセナル:
しかし、すごい高層ビルだな。それにあそこまでも距離がかなりある…。
エージェントに見つからずに辿り着けるだろうか? - メリー:
それなら心配いりません。ここに百年程いたおかげで、
どこに余剰空間があるのかはすべて把握済みです。 - メリー:
私たちがいた余剰空間から真っ直ぐ先に進んで、地下牢を通り過ぎて上に登れば
すぐそこがあのビルのはずです。 - ロイヤル・アーセナル:
ほほう…地理に詳しいメリーのおかげで敵本拠地までの侵攻ルートは
問題なさそうだな。 - ロイヤル・アーセナル:
残る問題は…戦力の補充か。
- ロイヤル・アーセナル:
ビルの規模からして内部を警備する保安兵力の数も相当なものだろう。
私は今の状態であの建物に乗り込むのは不可能だと思うが…。 司令官はどう思う? - 主人公:
- こちらを見るアーセナル。
- メリー:
え?どうしてですか?アーセナルさんとお兄様がいるじゃないですか。
とっても強い二人がいれば、十分に可能性はあります! 希望を持ちましょ? - いや、アーセナルの言う通りだ。まだその段階じゃない。
- 主人公:
- 酷く失望した様子のメリー…。
こちらを見て頷くアーセナル。アーセナルは話を続けた。 - ロイヤル・アーセナル:
もちろん私も今回の戦いでは精神力の強さが重要だと思う。
しかし、無意味な精神論ほど戦場に有害なものはない。 - メリー:
で…でも、最初の私からすれば戦力が3倍になったわけですし…
- ロイヤル・アーセナル:
情けない話だが、私一人ではあそこで司令官を守ることさえ難しいだろう。
- エキドナ:
…へぇ~?
- 主人公:
- 今、俺たちに必要なのは強力な戦力となってくれる存在だ…
- エキドナ:
むぐむぐ…もぐもぐ…ねぇ。
- 主人公:
- でも誰が…?アーセナルは幸い、マキナの力が通用しなかっただけだし、
俺は俺に関するデータが足りなかったから辛うじて目覚めることができた…。 でも他の隊員たちは… - エキドナ:
あなたたち、ここにいたのね。もぐもぐ…
- エキドナ!?
- エキドナ:
んぐんぐ…あなたのこと…ずっとはむ…探していたのよ。むぐ…
- 主人公:
- エキドナが片手にクリームたっぷりのワッフルを持って、
俺たちのそばに寄ってきた。 - エキドナ:
あなたがいなくなった時は結構心配したけど、ちゃんと目が覚めたみたいね?
- エキドナ:
ふん。マキナって女…こんな場所を楽園だとか言って、みんなを幸せにするとか…
本当に笑えるわね。 - エキドナ:
もちろん、みんな私みたいな強い精神力を持ったバイオロイドじゃないから、
簡単に頭がやられちゃったみたいだけどね。 - ロイヤル・アーセナル:
…見たところ、この世界にどっぷりハマっているようだが?
- エキドナ:
あなたも知ってるだろうけど今、オルカの隊員のほとんどは
ここに拉致されているわ。 - エキドナ:
だから、あなたを助けるために、ここに来てあげたの。
- ここにわざわざ入ってきたのか?
- エキドナ:
当然じゃない?ここにあなたがいるんだから。
- エキドナ:
でももう何も心配いらないわ。私が来たんだから。
ほら、みんなで帰るわよ。外の世界でフォーチュンが私たちのことを待っているわ。 - この世界から抜け出す方法があるのか?
- エキドナ:
…え?
- …?
- エキドナ:
まさか…あなたもここから抜け出す方法を知らないの?
- 残念ながら。そうです…
- エキドナ:
どうして?あなたは人間じゃないの?
仮想世界はそもそも人間が使用するものなのに、 抜け出す方法を知らないってどういうこと…? - 主人公:
- エキドナは相当ショックだったのか、手に持っていたワッフルを
落としてしまった。 - ロイヤル・アーセナル:
くっ、少し期待してしまった私がバカだった…。
- 心配するな、エキドナ。
- エキドナ:
これが心配せずにいられるわけないでしょう?
頼りだったあなたがここを抜け出す方法を知らないのに… - マキナが持っているマスターキーを奪う。
- エキドナ:
マスターキー?
- メリー:
はい!マキナが持っているマスターキーがあれば、ここから脱出できるはずです!
- エキドナ:
…へぇ…そうなの?
- エキドナ:
じゃあ話は早いわ。早く私をマキナがいる場所へ案内して。
- ロイヤル・アーセナル:
今ちょうどその方法について計画を立てているところだった。
戦力が足りなかったが、エキドナが合流したのなら何とかなるだろう。 - エキドナ:
なら計画を立てて、実行すればいいだけの話ね。
大船に乗ったつもりでいなさい。 - エキドナ:
あぁ…そういえば私と一緒にここに入ってきた子がいるんだけど…
- おっ、誰だ?
- エキドナ:
フレースヴェルグよ。でもあの子もここに来た途端、行方がわからなくなって。
今どこにいるのか私にもわからないわ。 - -:
(バーン!)
- 主人公:
- その時、都市の中央から爆発音が聞こえ、煙が上がった。
- 魔法少女マジカルモモ:
魔法は避けられませんよ~!
- ゴルタリオンXIII世:
大魔王様に何をした!魔法少女!!!我らがポックル大魔王様を返せ!
- 魔法少女マジカル白兎:
ポックルはマジカルパワーで闇から目覚め、魔法少女として生まれ変わった!
いい加減に諦めろ!ゴルタリオンXIII世! - ゴルタリオンXIII世:
戯言を!貴様らの魔法で大魔王様を洗脳したのだろう!?
忌々しい魔法少女一味め! - 魔法少女マジカルモモ:
魔法の力がある限り!私たちは悪に負けません!
- 魔法少女マジカルモモ:
白兎ちゃん!後ろをお願い!
- 主人公:
- 遠く、都心のど真ん中で魔法少女たちが戦いを繰り広げていた…。
- …みんな楽しそうなんだよなぁ…。
- 主人公:
- …白うさぎを追いかけろ…
- 主人公:
- 白兎を見て不意に思い出した。俺が目を覚ました時、
モニターに表示されていた文章。そういえば一体誰が…? - 白うさぎ…白兎…伝説…フレースヴェルグ…まさか!
- ロイヤル・アーセナル:
どうした、司令官?
- ロイヤル・アーセナル:
何か思い出したのか?
- 白兎を追いかけるんだ!
- ロイヤル・アーセナル:
了解。皆、急ぐぞ!
- フォーチュン:
フレースヴェルグとエキドナの通信も完全に切れちゃったわ…
お姉さん、心配… - フォーチュン:
あら…?あの光は何かしら?
- ランサーミナ:
敵の砲弾接近!しっかり掴まってください!
- フォーチュン:
きゃぁぁぁぁ!
- フォーチュン:
み、みんな…大丈夫?
- ランサーミナ:
はい、私は大丈夫です。何もない廃墟からこんな攻撃が飛んでくるなんて…
- フォーチュン:
そんな…都市のあらゆる生体反応が途絶えてしまってる。一体どういうことなの…
- ランサーミナ:
都市付近で鉄虫発見!
- ランサーミナ:
大変です!砲口がオルカ号の方を向いています。
- フォーチュン:
ど、どうすればいいの!?ここは私たちが守らなきゃいけないのに!
- X-00ティアマト:
一刻を争います。私は出撃の準備に取り掛かります。
- ランサーミナ:
戦闘可能な隊員は全員デッキに!艦内放送をお願いします。
- X-00ティアマト:
私は先行してこちらに向かってくる鉄虫を処理します。
- ランサーミナ:
フォーチュンは安全バーをしっかりと握っていてください。
ランサーミナ!突貫します!