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主人公
- 鋼の意志をその身に宿す彼女と、その頼もしい相棒の相手をしてどれくらいの時間が経ったのだろう…。思った以上に強力な二人と次から次へと現れるAGSに、こちらは徐々に消耗させられていた…。

Transcription

  1. 主人公:

    - 鋼の意志をその身に宿す彼女と、その頼もしい相棒の相手をしてどれくらいの時間が経ったのだろう…。思った以上に強力な二人と次から次へと現れるAGSに、こちらは徐々に消耗させられていた…。

  2. CT66ランパート:

    お前は本当に強い!しかし!正義を守護する俺たちの勇気を!くじくことはできない!

  3. CT66ランパート:

    こうなったらセーフティー!今こそ俺たちの勇気をひとつにする時だ!!!

  4. Miss Safety:

    そうね…やるしかないわね!トライランパァァァト!チェーンジ!トランスフォォォォォム!!ON!!!

  5. CT66ランパート:

    来い!!ハイパーライオン!!!スペシャル!フュージョォォォォン!!!

  6. CT66ランパート:

    エネルギー、30%…56…79…99…!!

  7. -:

    (パーン!)

  8. 主人公:

    - 突然、光が弾ける…。そしてそこには…

  9. CT66ランパート:

    鋼の守護者!!ラン!!パリ!!オーン!!!

  10. Miss Safety:

    パンパラパパパパパラパパーン!!!ついに、私たちが待ち望んだ鋼の勇者が現れた!

    1. すごいな…。どうやって変身したんだ、ランパート?
  11. CT66ランパート:

    ランパート?俺の名前はランパリオン!

  12. Miss Safety:

    悪に立ち向かう無限の勇気がランパリオンを誕生させたのだ!

  13. CT66ランパート:

    これ以上、罪のない市民を恐怖に震えさせるわけにはいかない!行くぞ!!!

  14. Miss Safety:

    私たちは鋼の守護者!

  15. CT66ランパート:

    ラン!パリ!オン!!!

  16. EB-48Gフレースヴェルグ:

    本当に頭が痛くなってきました…。でも、EMPを受けても平気でいられますか?

  17. CT66ランパート:

    はああああっ!!!プロテクター展開!!!

  18. CT66ランパート:

    くぅぅっ…!大した魔法だな!しかし!真の勇気が負けることなどない!

  19. EB-48Gフレースヴェルグ:

    し、信じられない!?耐えてます…!精神力だけであんなことが可能なの?それもAGSが?

  20. CT66ランパート:

    ウオオオォォォッ!!!ハイパーライオンが叫んでいる!行くぞぉぉ!!!

  21. EB-48Gフレースヴェルグ:

    ダメです!ビスマルクの兵力が全てこちらに向かっています!

  22. EB-48Gフレースヴェルグ:

    うぅっ!!このままでは…!手遅れに…

  23. Miss Safety:

    これこそ!ランパリオンの真の力だ!

  24. 主人公:

    - フレースヴェルグの言う通り、俺たちには時間がない。これでは鉄虫を阻止してくれているアーセナルとカーンにあわせる顔がない…!

  25. バニラA1:

    ちょっと!お待ちください!

  26. 主人公:

    - その時、通りを歩いていた一人の女性が俺たちの行く手を遮った。

  27. 主人公:

    - 両手にたくさんの買い物袋を持ったバニラが、真っ青な顔で俺を見つめていた。

    1. バ、バニラ?
  28. バニラA1:

    旦那様、どこに行ったのかと思っていたら…こんな所で何をしていらっしゃるのですか!?

  29. バニラA1:

    一緒に私たちの家に帰りましょう…?ハッピーとチョロンも待ってますよ。

    1. ここは危ない。早く逃げろ!
  30. バニラA1:

    どうしたんですか…?何日も帰ってこないのですごく心配していたんですよ?

    1. バニラ!今はそれどころじゃない…
  31. 主人公:

    - バニラの目尻がクイッと上がった…。これは怒っている…。

  32. Miss Safety:

    市民の方は後ろに下がってください!この者は指名手配中の危険人物です!

  33. -:

    (パンパンパン!)

  34. Miss Safety:

    うっ!?発砲!?やめなさい!我々は市民を守る警察勇―

  35. バニラA1:

    危険…人物?もう一度言ってもらえますか?誰が危険人物ですって?

  36. 主人公:

    - バニラは銃口を警察勇者に向けていた。

  37. CT66ランパート:

    俺たちは君をあの悪人の脅威から救出するために出動した!誤解しないでくれ!

  38. バニラA1:

    あなたが誰なのかなんてどうでもいいことです。私の夫…いえ、だん…ご主人様を侮辱するのは私が許しません。

  39. 主人公:

    - 今完全に夫って言ったな。

  40. バニラA1:

    一体何をしたら指名手配されるんですか、ご主人様。

  41. バニラA1:

    はぁ…ちょっと目を離すと指名手配…まったく、何から何まで私がお世話してあげないとダメなんですから。

  42. バニラA1:

    それからあなたたち、何があったのかは知りませんが、ご主人様には指一本、触れさせません。

    1. バニラ…
  43. バニラA1:

    心配しないでください。ここは私にお任せください。ご主人様はやるべきことがあるのでしょう?

  44. Miss Safety:

    動くな!あなたは今間違った判断をしている!

  45. 主人公:

    - バニラはセーフティーの言葉を無視し、話を続けた。

  46. バニラA1:

    今の状況がどうなっているのか私にはよくわかりませんが、私が何をすべきかはわかる気がします。

  47. バニラA1:

    何をぼんやりしてるんですか?私が時間を稼いでいるうちにご主人様はさっさと行ってください。

  48. 主人公:

    - 言うとすぐに体の向きを変え、発砲するバニラ。バニラの姿がいつもよりカッコよく見えてぼーっとしていると、メリーが俺の手を引っ張った。

  49. メリー:

    今のうちですよ、急ぎましょう。お兄様!

  50. 主人公:

    - ふと、バニラの視線を感じた。無言の「何か言う事はないのか」との催促を感じ取り、俺はバニラが結んでくれたネクタイをポンポンと軽く叩いた。

    1. これ、ありがとう、バニラ。
  51. 主人公:

    - バニラは笑顔を浮かべると、静かに煙の中へと消えていった。

  52. メリー:

    お兄様?

  53. メリー:

    …大丈夫ですか?

    1. ああ…、行こう。
  54. 主人公:

    - メリーの手を握り返し、隊員たちと戦闘地帯を抜け出した。

    1. これでもう捕まる対象は俺だけじゃなくなったな…。急ごう。
  55. メリー:

    え…?…はい!わかりました、お兄様!