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主人公
- 俺はオルカ号から降りて、都市を見て回った。

Transcription

  1. 主人公:

    - 俺はオルカ号から降りて、都市を見て回った。

  2. 主人公:

    - 今となっては廃墟と壊れた機械しか残っていなかったが、都市に残った資源は利用可能であったため積載作業を行っている。

  3. エキドナ:

    あなた、こんなとこにいたのね。

  4. エキドナ:

    ふふ。またあてもなくフラフラしてたのかしら?

    1. よっ、エキドナ。
  5. 主人公:

    - 溜まった業務とパーティーの準備に追われたせいで、エキドナとは楽園で会って以来、こっちの世界で会ったのはこれが初めてだった。

    1. ん…?そういえばエキドナ…
  6. エキドナ:

    どうしたの?

    1. エキドナもあのビルに入ったよな?
  7. エキドナ:

    ふふふ。そうよ…今日はその話をしに来たの。

  8. 主人公:

    - エキドナは少し興奮しているような顔つきで俺に近づいてきた。

  9. エキドナ:

    あの建物の一室で気が付いた私たちは、それぞれ分かれてあなたを探すことにしたわ。

  10. エキドナ:

    だけど、私は建物の中で道に迷ったのよ。そうしたらAGSが突然暴れ出して、偶然入った部屋ではバーバリアナが寝ていて…

  11. エキドナ:

    どーして!私だけを…置いていったの!

    1. ごめん、エキドナ。
  12. 主人公:

    - あの時は余裕がなくてエキドナを探しに行ける状況ではなかった。

  13. エキドナ:

    ふん、しかも目が覚めたらあなたはマキナを許すとか言い出すし…まぁ、話は全部聞いてるけど。

    1. エキドナはずっと俺を探していたのか…
  14. エキドナ:

    …ついでにレストランに寄ってみたけれど…。はぁ…あそこは確かに楽園と呼ぶに相応しい店だったわね。

  15. 主人公:

    - あの騒動の中、エキドナの姿が見えなかった理由がわかったが黙っておこう…。そんなことを考えていると、空から黒い物体が急降下して、ふわりと目の前で停止した。

  16. RF87ロク:

    司令官閣下。こちらにいらっしゃいましたか。

    1. チョっ…、ロク!
  17. 主人公:

    - 楽園から目覚めたロクは3日間、誰もいない部屋の隅っこで小さくなって過ごしていたそうだ…。

    1. もう大丈夫なのか?ロク?
  18. RF87ロク:

    はい、閣下。私にそのようなことを尋ねる必要はありません。私は特に整備が必要なレベルの損傷は受けておりませんので。

  19. RF87ロク:

    ただ、ご心配をおかけしたこと…深くお詫び申し上げます。

  20. RF87ロク:

    それから、もう一つお詫びしたいことがございます。楽園で完全に覚醒した時のことです。

  21. RF87ロク:

    私の隣ではタイラントが怒り狂い、暴走していましたが、その時私は…あることに苛まれ…何も考えることが出来なくなっていました。

  22. RF87ロク:

    AGSである私が何故、仮想世界で幻覚を見せられ、そして、すぐに目を覚ませなかったのだろうか?…と。

  23. RF87ロク:

    私は自身をバイオロイドよりも優れた存在だと思っておりました。しかし、私は結局…A.I.が電気信号を回路に流し、体を動かすAGSです。

  24. RF87ロク:

    生物も同じではないのかと疑問に思われるかもしれませんが、我々AGSと生物のそれは少々異なります。そのはずです。

  25. RF87ロク:

    私の「体」とは何なのでしょうか…?私のA.I.が構成している「私」とは何なのでしょうか…?私とバイオロイドの違いとは何なのでしょうか?

  26. エキドナ:

    そんなの、栄養の摂取が必要か必要じゃないかくらいの違いじゃないの?

  27. RF87ロク:

    …本当にそれだけなのでしょうか…?

  28. RF87ロク:

    いずれにせよ、私はその思案の牢獄に囚われ、あろうことか閣下を助けに参上することができませんでした…。

    1. いいんだ、ロク。
  29. 主人公:

    - ロクがそんな複雑な悩みを抱えていたなんて…何と言えばいいのだろう…。

  30. RF87ロク:

    そして、緑色の髪の…バイオロイドを助けたところ、私のことを幾度もチョロンと呼びまして…。

    1. バニラのことか。
  31. RF87ロク:

    はい…。実はそのことでも…悩んでいました。

    1. ふむ。
  32. RF87ロク:

    楽園はAGSの欲望までをも叶える空間でありました。ですが…私は昔の主人であるアンヘル公も兄弟の幻も見ることはなく…。

  33. RF87ロク:

    私の欲望は…私のA.I.の最奥に秘されていた私の欲望は…チョロン…閣下のペットになることだったのでしょうか…?

    1. いや、あれはマキナが勝手に作った設定に過ぎない。
  34. RF87ロク:

    そうだったのですね…ありがとうございます、閣下。お陰で疑問が一つ解決しました。

  35. エキドナ:

    ねぇ、AGSってここまで悩むものなの?

    1. ロクは特別だからな。
  36. RF87ロク:

    バニラ、あの女性バイオロイドは自分にもボリのようなペットができたのだからと、暴れるタイラントのそばを離れようとしませんでした。

    1. そ…そうだったのか…?
  37. 主人公:

    - バニラはコンスタンツァのボリが羨ましかったのか…

  38. エキドナ:

    あの女、怖いもの知らずね…?も…もちろん私も平気だけど?

  39. RF87ロク:

    閣下、疑問は解決しましたが…一つだけお願いをしてもよろしいでしょうか?

    1. 何かな?ロク。
  40. RF87ロク:

    あれからしばらく駆動していなかったので…私もそろそろ戦闘員として復帰せねばと思っております。

  41. RF87ロク:

    閣下さえ許可してくだされば、この周辺の鉄虫を殲滅してまいります。

    1. そういうことなら許可するよ、ロク。
  42. 主人公:

    - ロクの戦闘力なら鉄虫が相手でもなんの心配もない。

  43. RF87ロク:

    ありがとうございます、閣下。では、バイオロイドの方たちが使う表現を真似いたしまして、少し散歩してまいります。

  44. RF87ロク:

    もしよろしければ、エキドナ、あなたも一緒にどうですか?

  45. エキドナ:

    う~ん。それもいいけれど、私はここ最近、我慢させられてきたモノを、思う存分食べないといけないのよね…

  46. 主人公:

    - エキドナは妖艶な目つきで俺を見てきた。

  47. RF87ロク:

    食べ物ですか。それなら私が珍味と呼ばれるものを知っています。もし一緒に行くのならご案内いたします。

  48. エキドナ:

    えっ!?ち、ち、珍味?本当?行く、行くわ!

    1. いってらっしゃい、エキドナ。
  49. エキドナ:

    ちょっと行ってくるから、あなたはお風呂に入って待ってなさい!

  50. 主人公:

    - ロクはエキドナを乗せて空へと飛んでいった。