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Transcription
- 主人公:
- こちらに向かっていた鉄虫は全て倒せたが、突然の襲撃で俺たちも
被害を受けてしまった。例えば… - EB-48Gフレースヴェルグ:
そんな…あれだけ準備してきたのに…演劇用のステージが…!!
- クノイチ・ゼロ:
フレースヴェルグ、そう落ち込むな。拙者たちも同じ想いでござる。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
どうしましょう…お二人も本当に一生懸命演技の練習をしてくださってたのに、
申し訳ありません…。 - クノイチ・カエン:
演劇、ステージじゃないと…だめ?殿に、見せたい。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
だめです…ステージがないと観客全員に見えませんし、
色々な演出効果のセットも壊れてしまったし… - EB-48Gフレースヴェルグ:
司令官様。残念ですが…私たちの演劇はまたの機会に延期しても、
よろしいでしょうか…。 - …それでいいのか?フレースヴェルグ。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
はい…。非常に残念ですが…仕方ありません。
元来作戦というのは思った通りにならないものですから…。 - EB-48Gフレースヴェルグ:
次の機会に必ずしっかりしたものをお見せいたします。
- メリー:
ちょっと待ってください!
- メリー:
…ステージさえ何とかしてくだされば、演出は私たちが何とかできます!
せっかくここまで準備されたのに…もったいないですよ! - EB-48Gフレースヴェルグ:
ですが、絵だけでは…まさかマキナさんの…?
- メリー:
そうです、マキナが力を貸してくれれば、きっと大丈夫です!
- マキナ:
私が…ですか?
- メリー:
マキナ、私たちの能力はみんなを幸せにするために生まれた。
だから今がその時だと思う。一緒にやろう! - マキナ:
…わかりました、メリー。
- マキナ:
司令官様、お許しいただけるのなら…みなさんの力になってもよろしいでしょうか…
- EB-48Gフレースヴェルグ:
う~ん…確かにマキナさんの能力ならいけるかもしれません。
でも…私たちは彼女の能力で危険な目に遭ったばかりで…みなさんがどう思うか… - マキナ:
私は舞台の裏に隠れて姿を見せません。全ては私のせいで起きたことです。
私に責任を取らせてくれませんか? - わかった。責任、取ってきな。
- マキナ:
本当にありがとうございます…司令官様…
- 主人公:
- ステージの前にはオルカの隊員だけでなく、楽園から目を覚ました人たちまで、
大勢集まって演劇が始まるのを待っていた。 - 主人公:
- そして、ついにステージ上のカーテンが開き、
華やかな照明と共にクノイチ姉妹が登場した。 - クノイチ・ゼロ:
やっと追いついたぞ!仮面剣士。
- クノイチ・カエン:
お前、何者?
- クノイチ・ゼロ:
くノ一…。今はゼロと名乗っておる!
- クノイチ・カエン:
興味、ない。
- クノイチ・ゼロ:
待て!
- -:
< チェンッ! >
- 主人公:
- ゼロがカエンに向かってクナイを投げると、カエンは不思議な動きで
剣を引き抜き、クナイを叩き落とした。 - クノイチ・ゼロ:
そ、その動きは…!?
- クノイチ・ゼロ:
貴様…どうしてムラサキ流を!?正体を現せ!
- クノイチ・カエン:
今宵は月が、暗い。
- クノイチ・カエン:
誰かが消えても。わからない。
- クノイチ・カエン:
ここで、消えろ、クノイチ…ゼロ。
- 主人公:
- 闇の中で二人の刀がぶつかり合う光だけが煌めく。
- マキナ:
ここで月の光を少しだけ上に上げて…
- 上手くいってる?マキナ。
- マキナ:
司令官様!?ふふっ。ここは舞台の裏ですよ?
- 心配になって見に来た。
- マキナ:
司令官様のために皆さんが準備した舞台ですからね。失敗なんてできません。
それより、いいんですか? - クライマックスまでまだ少しあるからね。
- 主人公:
- カーテンとステージを除けば全部ホログラムだが、
マキナとメリーが即席で作った劇場は完璧な外観だった。 - マキナ:
こんなにたくさんの人たちが…笑顔で集まっている光景は初めて見ます。
- これからはたくさん見れるさ。
- マキナ:
本当にそうなんでしょうね…。
- マキナ:
ここで皆さんを幸せにする方法を探すと言いましたけど、
まだまだ私には知らなかったことがたくさんあるようです。 - クノイチ・ゼロ:
貴様とは話しても無駄のようでござる…!
- クノイチ・ゼロ:
ならば、見せてやろう!真のムラサキ流を!
- 主人公:
- そろそろ物語も山場に差し掛かってきた。俺も観客席に戻らないと。
- クノイチ・カエン:
私の刀は。風を…燃やし。雷を…斬る。
- クノイチ・ゼロ:
奥義!雷神一閃!
- クノイチ・カエン:
秘技。火神降臨。
- 主人公:
- 二人のクノイチの大技がステージ上で激しくぶつかる……!
- EB-48Gフレースヴェルグ:
ひ、火!火事!?
- 主人公:
- 二人から放たれた雷と炎がカーテンに引火し、ステージは炎に包まれた。
- EB-48Gフレースヴェルグ:
マ…マキナさん、これはまさか本物そっくりのホログラムか何かでしょうか!?
- マキナ:
いいえ、私は戦闘シーンは何も…
- サーペントを呼んでくれ!
- EB-48Gフレースヴェルグ:
はい、司令官様!
- クノイチ・ゼロ:
ふっ、マキナ将軍の能力には驚いた!まるで本物の炎に包まれているようでござる!
- クノイチ・カエン:
ゼロ、続ける?
- クノイチ・ゼロ:
もちろん!演技を続けるでござるよ~!
- 主人公:
- 二人は炎を気にすることなくステージの上で戦い続けた。
まさしく渾然一体…さすがは伝説のバイオロイド…。 - みんな避難しろー!!
- メリー:
マキナ!大変!早くドローンを回収して!ここも危ないよ!
- マキナ:
はははははっ。人生って何が起こるかわからないものなのね。メリー。
それに…アン博士… - マキナ:
司令官様、私が言ったこと…覚えていますか?
楽園というのは特別な場所にあるのではなく、救世主がいる場所こそが 楽園なんだ…って。 - マキナ:
ここが本当の楽園なのかもしれません。
- マキナ:
私を楽園へ招待してくれて…本当に感謝します。司令官様。
< 楽園への招待状> END