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Transcription
- 背中から全身を破壊されるかのような痛みが襲った。
体に激痛が走り、動くこともできない。 - 目を開ける事も出来ず、暗闇の中で自分がいる場所を推測しようとする。
しかし何もわからず頭だけが激しく痛んだ。 - あまりの苦痛に考えることを止めようと思った瞬間、声が聞こえた。
- ???:
息はしてる?…生きてるみたい!
もう死んでると思ってたのに… もう少し遅れてたら大変なことになってたわね! - ????:
グリフォン、言葉遣いには気をつけなさい。
やっと見つけた人間様なのよ… 私たちのご主人様になる御方なんだから。 - 誰だろう?知らない声が聞こえる。
- ???:
ふん、主人?私はまだ主人とは認めてないんだけど?…
とりあえずその注射打ったほうがいいんじゃない? 息がかなり苦しそうだし。 - 首筋が一瞬チクリとする。
何かが俺の体に注入されているようだ。注射針か? - ????:
これで目を覚ましていただけるといいんだけど…
- P/A-00グリフォン:
生き返った?目がピクピクしてる?
息もちゃんと吸えてるみたいね。 - コンスタンツァS2:
よかった。この御方が命令さえ出してくれれば
私たちもまともに戦えるはず… - P/A-00グリフォン:
こんな状態でそんなことできるかなぁ?命令を出すなんて…
記憶もないみたいだし。 - P/A-00グリフォン:
おかしな命令でも出されたらどうするつもり?
- コンスタンツァS2:
そんなことあるわけないでしょ?それに記憶がなくても大丈夫よ。
破壊命令さえ出せれば…。戦闘がずっと楽になるはずよ。 - 破壊命令?記憶がない?まともに戦える?
この少女たちは一体誰で、何の話をしているんだ? - すぐにでも起き上がって聞いてみたいが、
まだ体が自由に動かせない。 - P/A-00グリフォン:
チッ、もし変な命令出したりしたらただのお荷物なんだけど?
それに記憶がないから全部いちいち説明しないといけないじゃない。 - コンスタンツァS2:
説明して差し上げましょう。たとえ時間がかかったとしても…
きっと私たちに破壊命令を出してくださるはずよ。 - P/A-00グリフォン:
そうかな?ふん。…うん?ちょっと、今動いたよ!
意識が戻ったみたいだけど!? 人間、起きたの?何か言ってみなよ! - ここはどこ?
- 君たちは何者?
- P/A-00グリフォン:
あれ?喋れるみたいだよ?コンスタンツァ、人間も言葉を喋るの?
鉄虫は言葉を喋れないのに… - コンスタンツァS2:
本来人間様は言葉を使うのよ。私たちが人間様の真似をしているだけ。
私たちは人間様を模倣して作られたんだから。 - コンスタンツァS2:
少々お待ちください。人間様。お体をお支えいたします。
説明は後でいたしますので、もう少しお待ちください。 - コンスタンツァS2:
はじめまして。人間様。
私は家庭警備用バイオロイドのコンスタンツァ、 こちらは機動攻撃用バイオロイドのグリフォンと申します。 - コンスタンツァS2:
グリフォン、あなたも挨拶して。
- P/A-00グリフォン:
ふん、先に言っとくけど私の名前を気安く呼んだりしないでよね。
私は他の子たちとは違って、人間なんか待ってなかったんだから。 - コンスタンツァS2:
グリフォン?それでは挨拶にはなってないわよ?
もう一度…きちんと挨拶して。ね? - 人間を待っていなかったってどういうことだ?
- バイオロイド?お前たちは人間じゃないのか?
- コンスタンツァS2:
あ、気になることがたくさんあるでしょうが…
少々お待ちいただけますか?まだ手続きが終わってないので… - コンスタンツァS2:
えっと…
まずは非常時の司令官登録手続きを急いだ方がよさそうですね。時間が余りありませんので… - コンスタンツァS2:
すべてを正確にご説明するためにはお名前の登録が必要です。
お名前を教えていただけますでしょうか? - 俺の名前は…
- コンスタンツァS2:
司令官様ですね。
承知いたしました。 バイオロイドデータベースへの登録が完了しました。 - コンスタンツァS2:
今の状況についてご説明したいところなのですが…
ここはとても危険な場所ですので、 ひとまずは本部に戻ってからご説明いたします。 - コンスタンツァS2:
ここへも鉄虫の追跡からやっとの思いで逃れて来ましたので
見つかる前に早く離れないと… - P/A-00グリフォン:
チッ、コンスタンツァ。あいつらに気付かれたみたい。
東の方角の通路に敵を探知。 距離は…えぇ!?…500メートル以内! - コンスタンツァS2:
そんな近くに?他の通路をスキャンしてちょうだい。
鉄虫がいない通路はないの? - P/A-00グリフォン:
コンスタンツァ!戦おう!数も六匹足らずで分散してるし。
人間がいるんだから、命令さえ出せれば戦うのに問題ないんでしょ? - コンスタンツァS2:
…ま、まず退路を見つけてくれるかしら。
こんな司令官様が無防備な状態での戦闘は あまりにも危険だわ。ひとまずここは避難したほうが… - P/A-00グリフォン:
安全な通路がないから戦おうって言ってるんでしょ!
あいつら…扉を壊しながらこっちに来てる。 - P/A-00グリフォン:
私たちはみんな戦闘プログラム内蔵型よ!?
あの位の数なら十分に勝てるって。 - P/A-00グリフォン:
この人間が破壊命令さえ出してくれればね。
- コンスタンツァS2:
…こんな危険な状況になるとは思ってもいなかったわ…
あの、司令官様? 私たちに破壊命令を出してくださいませんか? - 破壊命令?なんで?
- コンスタンツァS2:
私たちは人間司令官の命令がない限り、破壊行動は出来ません。
人間様が破壊命令を出してくだされば… 戦って包囲を突破することができます。 - 誰と戦うっていうんだ?
- P/A-00グリフォン:
鉄虫に決まってるでしょ!まさか、鉄虫も知らないの?
- 鉄虫。何故だろう?その名前を聞いた瞬間、
頭の中をまるでナイフでえぐられるような苦痛を感じた。 - P/A-00グリフォン:
ど、どうしたのよ?何で急にそんな深刻な顔するの?
知らないなら…私が説明してあげるから… - グリフォンという少女の言葉が耳に虚ろげに響く。
鉄虫という名を聞いた瞬間、無数の言葉が俺の頭を埋め尽くした。 - 捕食!滅亡!異端!悪魔!
数えきれないほどの単語とイメージが脳裏をよぎる。 - 俺は気が付くと鉄虫は敵だという感覚に襲われ、
そいつらと戦う方法を考えていた。 まるで滝のように鉄虫と戦うための戦略が浮かんできた。 - P/A-00グリフォン:
大丈夫?人間?ごめん、悪気はなかったのよ…
気分を悪くしたなら謝るわ… ど、どうしたの?急にそんな目つきして… - 破壊命令を下す。指揮は俺が執ればいいんだな?
- P/A-00グリフォン:
え?本気なの?
記憶もないくせにどうやって戦闘指揮を執るつもり? - 信じてほしい。
- 俺の頭の中に浮かぶ知識が正しければ。問題ないはず。
- コンスタンツァS2:
…承知いたしました。破壊命令、確かに受け取りました。
グリフォン、あなたも戦闘準備を整えて。 - P/A-00グリフォン:
コンスタンツァまで…あんたたち一体どうしちゃったの?
- コンスタンツァS2:
グリフォン、私たちは命令を授かったわ。
信じろというお言葉も頂いた。となれば…やるしかないわ。 - P/A-00グリフォン:
はぁ…ったく…もう知らない。そうと決まったら…
とりあえず東側の通路に行けばいい? - コンスタンツァS2:
命令通りならその方向ね…移動します。司令官。
戦闘指揮をお願いいたします。