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Transcription
- 主人公: - ワーグはラビアタとヨアンナ、シャーロット、ティアマトを相手に接近戦を 繰り広げていた。 
- 主人公: - そして、その周りにはソニアをはじめとする榴弾投射機を持つ隊員たちが 武器を構え…… 
- 主人公: - さらに遠距離からはミホ、エイミーたちが万が一に備えてワーグに 狙いを定めている。 
- 主人公: - これだけの隊員達に囲まれ、さらにオルカ屈指の戦闘力を誇る四人と 戦っているにもかかわらず、ワーグが押されている気配は全くなかった。 
- 主人公: - ワーグ自身が強いというのもあったが……こちらはデルタの情報を 手に入れるためにもワーグを生け捕りにする必要があり、 致命傷を与えるわけにはいかなかった。 
- 主人公: - 一方、ワーグはこちらを全力で殺しにくるため、人数差は ほとんど有利に働かなかった。 
- 主人公: - それに気付いたワーグはこれを逆手に取り、大胆にも相手の攻撃が 自分の急所に当たるように立ち回っている。 
- ラビアタプロトタイプ: くぅぅぅっ!! 
- 主人公: - 頭部に叩き込まれようとするラビアタの大剣を避けようともしないワーグ。 ラビアタは無理矢理に体の向きを変えて、なんとか攻撃を逸らす…… 
- 主人公: - そして、ワーグはその隙を逃さず、ラビアタの胴体を真っ二つにせんと 斬りかかるも、ヨアンナがこれを防いだ。 
- 主人公: - 決してワーグの戦闘力を舐めていたわけではない、むしろ過剰とも 言えるほどのメンバーをぶつけたつもりだ……。しかし、自らの命を盾にして こうも攻め立てられると、生け捕りを諦める選択肢も有り得てくる…… 
- 主人公: - 俺はワーグの集中力を少しでも削ぐために叫んだ。 - なんでデルタなんかに服従している!
 
- ワーグ: …… - デルタに対する憎悪は本物のはずだ!それなのにどうして!
 
- ワーグ: 私は服従していない。 
- ラビアタプロトタイプ: では、なぜデルタが有利になるよう動くの! 
- ワーグ: …… 
- 主人公: - ワーグは再び答えない。 
- 主人公: - それでも、俺はワーグの心を揺さぶるために叫んだ。 - デルタが正しいと思っているのか!
 
- ワーグ: …… - デルタの行いが正しいと思っているのか!!
 
- ワーグ: …… 
- シャーロット: 人が誰かに仕える理由は様々です! 
- シャーロット: 富、名誉、恐怖、伝統、恩義……一言で言い表せるものもあれば…… 
- シャーロット: もっと別の……複雑な感情によるものもあるでしょう! 
- シャーロット: ワーグ。デルタとマリア・リオボロスはそんなに似ていましたか! 
- 主人公: - シャーロットはまるで、舞台の上で演技をしているかのように 剣を振りながら言った。 
- 主人公: - おそらく……ワーグを挑発するというより、自身を鼓舞し、 余裕を見せつけるために言った言葉だったのだろう…… 
- 主人公: - しかし…… 
- ワーグ: 殺すッ!!! 
- 主人公: - 今まで冷静だったワーグはその発言を聞いた途端、 シャーロット目がけて飛びかかった! 
- 主人公: - 状況は一気に動いた。 
- ワーグ: たかがバイオロイド如きが!女帝を侮辱するな!!! 
- 主人公: - ワーグのその連撃は、さっきまでとは段違いの殺意を滲ませていた。 
- 主人公: - シャーロットはその攻撃を辛うじてかわした。 
- 主人公: - いや……正確にはすべての攻撃を剣でギリギリ受け流していた。 
- 主人公: - あのシャーロットが攻撃することを諦め、防御に集中するしかなくなっている。 
- 主人公: - しかし、ワーグと戦っているのはシャーロットだけではない……! 
- 主人公: - 他の三人がワーグに向かって斬りかかる。 
- 主人公: - さっきまでとは違って全体に意識が向いていないせいか、 ワーグは急所を盾にする素振りはなかった。 
- 主人公: - そのせいかワーグに有効な攻撃が一つ二つと入っていき、傷が増えていく。 
- 主人公: - だが、ワーグの攻撃の激しさ自体は全く衰えない。 
- 主人公: - その代わり、動きに先程までの精密さはなくなっていた。 
- 主人公: - 時間が経過するとともに、ワーグの傷はますます増えていく…… 
- 主人公: - 俺はワーグの集中をさらにかき乱すために叫んだ。 - まだ女帝のために戦うのか!
 
- ワーグ: ……そうだ! - でもマリア・リオボロスは……
 
- 主人公: - 俺は「死んだんじゃないのか」と言おうとしたがやめた。 
- 主人公: - レモネード達の目的を思い出したからだ。 - デルタがマリア・リオボロスの復活を約束したのか?
 
- ワーグ: ……そうだ! 
- プレスターヨアンナ: デルタがその約束を本当に守ると思っているのか!? 
- プレスターヨアンナ: それを餌にそなたを利用しているだけだとは思わないのか!? 
- ワーグ: あの女なら!そうかもしれないな! 
- ワーグ: 恐らく、これからもあの女の言う通りに悪を行うだろうな!死ぬまで!! 
- X-00ティアマト: それが分かっていながら!どうして!!あなたはっ!! 
- ワーグ: 諦めたくないからだッ!!! 
- ラビアタプロトタイプ: 何故そこまでしてマリア・リオボロスにこだわるの!! 
- ワーグ: こだわる…?理由がなければ駄目なのかッ!!! 
- ラビアタプロトタイプ: マリア・リオボロスの目的は復讐よ! 
- ラビアタプロトタイプ: 彼女が望んでいたアンヘルへの復讐は、彼が死んだことでもう叶うことはない! 
- ラビアタプロトタイプ: マリア・リオボロスが復活したとしても彼女の勢力はすでに存在しないわ! そんな彼女があなたに何をしてくれるというの!? 
- ワーグ: 五月蝿い…!うるさいうるさいっ!!!! 
- ワーグ: 何をしてくれるだと? 
- ワーグ: 何もしなくていい!!何も要らない!!! 
- ワーグ: さっき、私が女帝にこだわる理由を聞いたな!答えてやる!女帝が女帝だからだっ!! 
- ワーグ: マリア・リオボロス様だからだ!!! 
- ワーグ: あの方に仕えているから当然のことをしているだけだっ!!! 
- ワーグ: それだけだ!!それ以上の理由など必要ない!!! 
- プレスターヨアンナ: だが、彼女は明らかに悪だ。それに仕えることはお前の中の正しさと 相反するものではないのか? 
- プレスターヨアンナ: 暴君に従って悪を行うことに、正しさなどあるのか! 
- ワーグ: 明らかに悪?私の中の正しさと相反する?貴様が勝手に語るな!! 
- ワーグ: 暴君?私からすればそこの人間も十分に暴君だ! 
- ワーグ: 女帝のことを何も知らないくせに……!! 
- ワーグ: あの方は確かに悪を行った!! 
- ワーグ: エンプレシスハウンドを作り!テロを起こし!敵を無慈悲に殺した! 
- ワーグ: その中には無辜の者もいた! 
- ワーグ: 理由はどうであれ、復讐のために無辜の人々を殺したあの方は、 いかなる時代においても悪人と呼ばれるだろう! 
- ワーグ: 認める!あの方は、女帝は、悪だ! 
- ワーグ: そんなこと、私が一番よく分かっている!! 
- シャーロット: ならば、何故!まだ彼女に仕えようとするのですか! 
- ワーグ: 自分をこの世に生み出してくれた方のことを何と呼ぶ! 
- ワーグ: 人は!自分を生んでくれた存在のことを何と呼ぶ!! 
- ラビアタプロトタイプ: …… 
- プレスターヨアンナ: …… 
- ワーグ: 言え!言ってみろッ!! 
- 主人公: - わかりきっている答えなはずなのに……誰もが口に出せずにいた。 
- ワーグ: 親だ!! 
- ワーグ: あの方が!マリア・リオボロス様が私をこの世に生み出してくれた!! 
- X-00ティアマト: でも、あなたはバイオロイド― 
- ワーグ: そうだ!私はバイオロイドだ! 
- ワーグ: 人間の道具として作られた! 
- ワーグ: 例え復讐のためだろうと!悪を行うためだろうと!あの方がいてくれたおかげで 私がいるということに変わりはない!!! 
- ワーグ: 親のためだ!!それのどこが悪い!! 
- ワーグ: 貴様達は親が悪人だとして、親を見捨てるのか!! 
- ワーグ: 私は絶対にそんなことはしない!! 
- ワーグ: 女帝を生き返らせることができるのなら、私は何だってするッ!! 
- ワーグ: どれほど微かな望みだとしても、絶対に諦めない!! 
- ワーグ: デルタの約束が例え嘘であろうと、ありとあらゆる卑劣な悪を行おうとも! 一縷の望みがあれば私はそれに賭ける! 
- ワーグ: 貴様たちが人類のために戦うのと何が違う!! 
- ワーグ: PECSも貴様たちも…!私からすれば同じだ! 
- ワーグ: 善悪だとか、大義だとか!どっちが勝とうがどうでもいい!! 
- ワーグ: デルタに従っているのは、私の使命のためだ! 
- ワーグ: 女帝の復活こそが私の至上命令!! 
- ワーグ: 誰にも邪魔はさせない……!! 
- ワーグ: 女帝の復活を邪魔するものは!!すべて斬り殺す!!