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主人公
- 俺はマングースチームと一緒に突入したカメラドローンで作戦の様子を見守っていた。

Transcription

  1. 主人公:

    - 俺はマングースチームと一緒に突入したカメラドローンで作戦の様子を見守っていた。

  2. 主人公:

    - 研究所の内部はまさに陰鬱という言葉がぴったりの雰囲気だった。そしてさらに奥に進めば進むほど、その濃度は濃くなっていく……

  3. T-14ミホ:

    ここ……サイアク……

  4. T-14ミホ:

    これ……本当に研究なんかしてたの……?

  5. T-60ブルガサリ:

    ウッ!?!?

  6. AS-12スチールドラコ:

    どうした!?

  7. T-60ブルガサリ:

    あ、あれって……

  8. T-60ブルガサリ:

    ……っ……ううん。そ、それよりさ……

  9. T-60ブルガサリ:

    ド、ドラコ……売店に新しいお菓子が入ったの知ってる…?み…見た?

  10. 主人公:

    - ドラコが生体実験の跡を見ないようにブルガサリが話題を振った。それにしても……

  11. C-77紅蓮:

    (生体実験というのは……動物ではなく……)

  12. C-77紅蓮:

    (バイオロイド……?)

  13. P-24ピント:

    ……

  14. T-14ミホ:

    ピント?

  15. P-24ピント:

    何?

  16. T-14ミホ:

    大丈夫?

  17. P-24ピント:

    ……うん。

  18. 主人公:

    - ピントはそれ以上何も言わなかった。

  19. 主人公:

    - しかし、ミホ達は彼女が今どういう心情なのか分かっているはずだ……

  20. 主人公:

    - 正義に対して強迫観念がある彼女にとって、この光景は許し難いだろう。

  21. 主人公:

    - 戦争をしている俺達にとって酷い光景というのは日常だ。

  22. 主人公:

    - だが……この光景は「酷い」の一言で済ませていいものではなかった。この悪意に満ちた光景は……

  23. C-77紅蓮:

    ピント。

  24. P-24ピント:

    はい。

  25. C-77紅蓮:

    私を見てください。

  26. C-77紅蓮:

    私達を……

  27. C-77紅蓮:

    家族を見てください。

  28. P-24ピント:

    ……

  29. P-24ピント:

    はい、お母さん。

  30. 主人公:

    - ピントは大きく深呼吸をして笑った。

  31. 主人公:

    - いつもの元気な笑顔ではなく、少し苦しそうに……

  32. 主人公:

    - それを見て笑う紅蓮達も少し苦しそうだった。

  33. C-77紅蓮:

    皆さん辛いでしょうが、頑張りましょう。

  34. C-77紅蓮:

    あとはターゲットを確保するだけです。

  35. C-77紅蓮:

    そして、デルタに一泡吹かせましょう

  36. ???:

    ……

  37. AS-12スチールドラコ:

    お母さん!危ない!!

  38. C-77紅蓮:

    ドラコ!?

  39. AS-12スチールドラコ:

    大丈夫!盾で防いだ!

  40. P-24ピント:

    ターゲットを追跡します!

    1. 待て!
  41. C-77紅蓮:

    待ってください!司令官の命令です!

  42. C-77紅蓮:

    はい、司令官。

    1. 追いかけるな。これは……
  43. 主人公:

    - 罠だ……

  44. 主人公:

    - ターゲットを見つけ、追いかけた先には必ずAGSとマリオネットで構成された部隊がいる。わかりやすいほどに明らかな罠……

  45. 主人公:

    - 罠とは分かっている……分かっているが、デルタの副官という餌はあまりに魅力的だ。

  46. 主人公:

    - しかし、罠と分かっていながら彼女達を先に進ませる程では……

  47. C-77紅蓮:

    司令官。

  48. C-77紅蓮:

    今ターゲットを逃せば、後に大きな危険となってオルカに返って来るでしょう。

  49. C-77紅蓮:

    私たちはオルカのマングースチームです。信じてください。

  50. C-77紅蓮:

    追撃続行の許可を。

    1. ……
  51. 主人公:

    - 紅蓮たちマングースチームが俺を見る。その顔はすでに覚悟が決まっている顔だった。

  52. 主人公:

    - 覚悟できていなかったのは俺の方だったか……

    1. 紅蓮。
  53. C-77紅蓮:

    はい。

    1. デルタの副官は生きていればそれでいい。目標への攻撃を許可する。
  54. C-77紅蓮:

    ありがとうございます、司令官。

  55. C-77紅蓮:

    マングースチーム。

  56. C-77紅蓮:

    追跡を続行します。

  57. C-77紅蓮:

    ターゲットへの攻撃許可が下りました。どんな手段を使ってもターゲットを確保します!