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Transcription
- 主人公:
- ヨーロッパで活動していたファントムとレイスから緊急通信が入ってきた。
- 主人公:
- 位置が露呈する可能性があるため余程の問題がない限り、
無線沈黙を守らせている。 それにも関わらず連絡してきたということは、かなり重大な問題が発生したのか? - どうした?
- ALファントム:
デルタ軍が動いています。
- こちらの作戦がバレたのか?
- ALファントム:
それは分かりません。
- ALファントム:
ですが、現在民間バイオロイドを徴集しているようです。
- 徴集?兵士を増やしてるのか?
- ALファントム:
はい。
- ラビアタプロトタイプ:
単にバイオロイドの兵士を増やすだけとなると、特に意味がないと思いますが……
- ラビアタプロトタイプ:
特別なバイオロイドでない限り、ご主人様の命令に背くことはできませんし……
- ALファントム:
今、デルタ軍の兵士が民間バイオロイドに見たことのないヘルメットを
被せています。 - ALファントム:
写真を送ります。
- 主人公:
- そう言うとファントムはその現場の写真を撮ってアップロードした。
- 主人公:
- 写真に写るバイオロイド達はただのヘルメットとは言い難い形状のヘルメットを
被っていた。 - ALファントム:
もちろん徴集を拒否するバイオロイドもいましたが、無理矢理あのヘルメットを
被せられた途端、大人しく命令に従っていました。 - 待てよ……
- 主人公:
- 心当たりがある……
- 主人公:
- これは……
- ラビアタプロトタイプ:
グアムと……同じではないですか?
- 主人公:
- そう、グアムの妖精の村だ……!
- 主人公:
- 俺たちが村を訪れた時にはすでにオメガの手にかかっていて、
スノーフェザーとサニーを除いた全てのバイオロイドたちが洗脳されていた。 - 主人公:
- 洗脳は非常に強力で本人の意思を奪い、人間に反抗できるほどだった。
- 主人公:
- あの時は変わった形のイヤリングを付けさせて洗脳していたが……
- アルファ。レモネード同士の技術交流とかはあるのか?
- レモネードアルファ:
ないことはないですが…機密情報であったり重要な技術は共有しないのが普通です。
- レモネードアルファ:
それに、バイオロイドが人間の命令に反抗できるほどの強力な洗脳技術を
オメガが共有するとは思えません。 - レモネードアルファ:
おそらくデルタがオメガの技術を盗んだ可能性が高いかと。
- 龍。戦略の修正は必要か?
- 無敵の龍:
……敵の兵力が自軍の想定を超えている場合、普通は作戦を修正する。
- 無敵の龍:
しかし…
- 無敵の龍:
小官は作戦の強行を進言する。
- 無敵の龍:
今が最も兵力差が小さい。
- 無敵の龍:
時間が経過すればするほど兵力差は開く一方だろう。
- 無敵の龍:
それではこの日のために地道に行ってきた作戦の意味がなくなってしまう。
- 無敵の龍:
つまり、今こそ攻勢を仕掛けるべきタイミングというわけだ。
- わかった。作戦はこのまま決行する。
- 滅亡のメイ:
……覚悟はできてるの?
- え?
- 主人公:
- 突然メイが割り込んできた。
- 主人公:
- メイは俺を睨みつけるでもなく軍人然とした顔で見据えていた。
- 主人公:
- その顔を見ていれば、何の覚悟を問うたのかすぐに理解した。
- 主人公:
- 敵のバイオロイドを殺す覚悟。
- 主人公:
- 俺はゆっくりと大きく息をした。
- 覚悟ならずっと前からできている。
- 主人公:
- PECSとの戦いが始まった時から、この瞬間を迎えることは分かっていた。
- 主人公:
- バンクーバーに奇襲を仕掛けた時も、
初めてマリオネットと戦うことになった時も、 ネアズ海峡でデルタの艦隊と戦うと決めた時も… - 主人公:
- 俺にとって大切なのはそばにいる彼女達だ。
- 主人公:
- それを傷つけようとする者がいれば、どんなことをしても排除する。
- 滅亡のメイ:
心配しないで。あんたの手は汚させないから。
- 滅亡のメイ:
殺すのは私の役目よ。
- 主人公:
- そう、それこそが彼女の本来の役目だ。
自ら戦略的判断を下し、大量破壊兵器を運用するために生まれたバイオロイド… それが滅亡のメイ。 - 主人公:
- そんな彼女が敵を全滅させるためでなく、俺のことを思ってその言葉を
言ってくれている。 - 主人公:
- いや、彼女だけでなく全員が同じだろう。
- 主人公:
- だからこそ……
- いや、俺が決めて、俺が命令する。免罪符は要らない。
- 主人公:
- 大切な存在なら、いつまでも甘えているわけにはいかない。
- フリッガ:
(思う存分、甘えていいんですよ?ふふふ……)
- 主人公:
- ……例外もあるけど……
- 主人公:
- 決行が目前まで迫り、作戦の最終確認をしていると……
- Mr.アルフレッド:
くふふふふ!司令官殿!お困りのようですね~!
- 主人公:
- アルフレッドが会議室に乱入してきた。
- おい。軍事会議中だぞ。
- Mr.アルフレッド:
分かってます、分かっていますとも!ですが、偶然!会議室の前を!
通りがかったら!司令官殿の!苦悶に満ちたため息が聞こえてきましたもので! - ため息なんか吐いてないが?
- Mr.アルフレッド:
心のため息です。
- 主人公:
- アルフレッドが会議を盗み聞きしていたことは間違いないな。
- Mr.アルフレッド:
まぁ、それは置いといて……
- 置いとくな。とにかく今会議中―
- Mr.アルフレッド:
今、司令官殿が直面している問題。
- 主人公:
- 無視された……
- Mr.アルフレッド:
解決策があるじゃないですか!
- ハッキングか?
- Mr.アルフレッド:
その通りです!
- Mr.アルフレッド:
私たちが妖精の村の皆さんを助けた時のように!
- 無敵の龍:
今その作戦について話し合っていたところだ……
- Mr.アルフレッド:
へっ?そうだったのですね?
- Mr.アルフレッド:
すぐに場面が切り替わったのでわかりませんでした!
なるほど…10分ほど感覚がズレていますね。修正しておかないと! - Mr.アルフレッド:
いけないいけない……感覚を機械に頼り過ぎていると、
たまにこういう事が起こるんですよ!アハハ! - 主人公:
- ツッコミを待っている感じがひしひしと伝わってくるので我慢した……
- 主人公:
- 俺がツッコまないと悟ると、アルフレッドは急に声のトーンを変えて
真面目に話し始めた。 - Mr.アルフレッド:
こんなことはあってはならないのです。
- Mr.アルフレッド:
他者の意思に自分の意思が捻じ曲げられるだなんて……
- Mr.アルフレッド:
さらにはそれが生死に関わるのなら尚更。
- Mr.アルフレッド:
私に任せてください、司令官殿。
- Mr.アルフレッド:
一度経験しています!そう難しくはありません!
- Mr.アルフレッド:
私の命を懸けてやり遂げてみせましょう!
- Mr.アルフレッド:
まっ!私に命などありませんがね!
- そんなこと言うな。
- 主人公:
- 思わず声が大きくなってしまった。
- 主人公:
- もちろん、アルフレッドのいつもの冗談なんだろうが……
これはツッコまずにはいられなかった。 - お前が死んだら悲しむ人がいる。
- 主人公:
- スノーフェザー、サニー
- 主人公:
- 当然俺もだし、ゴルタリオンとペレグリヌスも。
- 主人公:
- それから……多分バニラも。
- 主人公:
- いや、分かってないだけでもっとたくさんの隊員たちが悲しむ。
- 主人公:
- でも、それと同時にアルフレッドの言葉からは覚悟を感じた。
- ……分かった。
- Mr.アルフレッド:
……と言いますと?
- 死ぬ気で成功させてこい。そして、絶対生きて帰ってくること。
- Mr.アルフレッド:
う~ん。微妙に矛盾しているような気がしますが…司令官殿の命令、承りました!
- レモネードアルファ:
とにかく、グアムと同じ方法で洗脳をしているのなら、
洗脳している中枢があるはずです。 - レモネードアルファ:
先程ヨーロッパで発信され出した電波を追跡し、
中枢と思われる施設を特定しました。 - よし、今すぐ特殊作戦部隊を構成する。
- 主人公:
- 施設への突入とハッキング中の護衛、さらに状況が好ましくない場合に施設を
破壊できるメンバーを選出する必要があるな。 - そして、アルフレッド。
- Mr.アルフレッド:
いやですね~司令官殿と私の仲ではないですか!お礼なら結構ですよ!
- Mr.アルフレッド:
どうしてもと言うなら、私を将官にして今後の軍事会議には毎回参加させて下さい!
それから、特殊作戦部隊の方々には今後、私の代わりに遺伝子を収集する任務も 命じておいて下さ― - 軍事会議を盗聴した罰としてバニラの刑1回だ。
- Mr.アルフレッド:
何ですか!そのおぞましい名前の刑罰は!!
- Mr.アルフレッド:
急に懲罰部隊な気がしてきました!
- Mr.アルフレッド:
友人にすることじゃありませんよ!!