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Transcription
- 主人公:
- 戦いが終わってしばらく経っても俺たちの仕事は山積していた。
今一番大変なのはヨーロッパでの影響力の強化だ。 - 主人公:
- 今まで整備されてこなかったり、戦争中に破壊されたインフラを整備し、
まだ合流の意思を見せていないバイオロイド集団をできる限り懐柔した。 幸い、それに関しては俺の出る幕はなかった。 - 主人公:
- 鉄虫と衝突することも増えていったが、本格的な全面戦闘でない限り
オルカの精鋭にとって大した脅威ではなかった。 - 主人公:
- そういうことで楽し……忙しい毎日を送っている。
- 主人公:
- そして、俺達が大した問題もなくヨーロッパで活動できているのは、
隊員たちが全員有能だというのもあるが、一つ大きな変化があったのも要因だ。 それは…… - テイラー・リストカット:
発電所を追加で建設する必要はないわ。
- テイラー・リストカット:
マリオネット生産工場を稼働させるつもりじゃないんでしょ?
- テイラー・リストカット:
同じく農地も今ある分で十分に自給自足できそうだわ。
- テイラー・リストカット:
今一番憂慮すべきことは、他のレモネードのスパイがヨーロッパの状況を
把握してしまうことよ。 - テイラー・リストカット:
オメガやガンマの性格を考えたら、ヨーロッパの状況を知った瞬間、
侵攻してくるはずだから。 - テイラー・リストカット:
スパイ対策に投資することをお勧めするわ。
- 主人公:
- そう、デルタの下でヨーロッパを管理していたリストカットが
全面的に協力しているからだ。 - 主人公:
- いや、協力どころかオルカに正式に合流することになった。
- テイラー・リストカット:
あ、でも私は戦闘には出ないわよ。
- テイラー・リストカット:
ヨーロッパのことを誰よりも知ってる私が死んだら困るでしょ?
- 主人公:
- 俺もリストカットのその意見には同意した。
今リストカットを戦闘に出すメリットはほとんどない。 - テイラー・リストカット:
ねぇ、司令官…まだ起きてる?
- 主人公:
- 仕事を終えて寝る準備をしていると、リストカットが俺の部屋に来た。
- リストカット?どうした?
- テイラー・リストカット:
特に何もないんだけど、世間話でもする?それとも天気の話とか?
- テイラー・リストカット:
……理由もなく来たらダメだった?
- そんなことないよ。入って。
- テイラー・リストカット:
サンキュー。
- テイラー・リストカット:
……
- テイラー・リストカット:
……
- リストカット?
- テイラー・リストカット:
何?
- 何かあった?
- テイラー・リストカット:
……
- テイラー・リストカット:
何もないのが問題ね。
- ん?どういう意味?
- テイラー・リストカット:
私って…デルタとの戦争で少なからず貢献してるわよね?
- 少なからずというか、かなり貢献してるな。
- テイラー・リストカット:
じゃあ…私が何かを要求してもいいわよね?
- そうだね。何か欲しいものでもあるの?
- テイラー・リストカット:
……
- テイラー・リストカット:
それに……
- テイラー・リストカット:
私もあなたにお礼がしたいの。
- 主人公:
- リストカットが何を望んでいるのか理解した。
- テイラー・リストカット:
でも…あなたが嫌なら無理にとは言わないわ。
- テイラー・リストカット:
年だけ取った陰気な処女だし―きゃンっ!?
- 主人公:
- 俺はリストカットを抱き上げた。
- 主人公:
- リストカットは俺の突然の行動に可愛い悲鳴をあげて、
されるがままにベッドに寝かされる。 - 主人公:
- そして、彼女は熱い息を一つ吐いた。
- テイラー・リストカット:
整理券の順番はまだ先だったけど。
……いいの? - まあ……今回は特別。
- テイラー・リストカット:
それ、いいわね。
- 主人公:
- ベッドの上での彼女は、いつも自分で言っているような
陰気な姿など一切なかった…… - 主人公:
- 朝、目を覚ますとリストカットは穏やかな顔で眠っていた。
- 主人公:
- 微笑みを浮かべながら。