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Transcription
- 主人公: 
- デルタとの決着で終わりを告げたのは、戦争だけではなかった。
 - 主人公: 
- デルタの死体を確認した後、デルタに恨みがある隊員達も
どこか解放されたような様子だった。  - ワーグ: 
ああ、主様。
- ワーグ…大丈夫か?
 
 - ワーグ: 
……大丈夫です。
 - 主人公: 
- ワーグの目は赤くなっていた。
 - 主人公: 
- 理由は一つしかない。
 - 主人公: 
- マリア・リオボロス……
 - ワーグ: 
女帝はアンヘルへの恨みを抱えたまま一生をお過ごしになりました。
 - ワーグ: 
私はそれを正す勇気を持つことができず……今もそのことを後悔しています。
 - ワーグ: 
そして、そんな私も女帝を辱めたデルタに恨みを持っていました。
 - ワーグ: 
デルタが死んだと知った時……虚しさと清々しさを同時に感じました。
 - ワーグ: 
……はぁ、申し訳ございません。
今、自分でも何を言っているのかよく分かりません。  - ワーグ: 
複雑な心境です。
- 解かるよ。
 
 - ワーグ: 
あの…主様?
- うん?
 
 - ワーグ: 
勝手を申しまして恐縮なのですが……お時間をいただけませんか?
 - ワーグ: 
主様と一緒に散歩がしたいのです。
- もちろん、構わないよ。
 
 - 主人公: 
- 俺はワーグと手を繋いで散歩することにした。
 - ワーグ: 
女帝は……悪人でしたが…私にとっては恩人であり、母……でした。
 - 主人公: 
- ワーグはそう前置きした後、マリア・リオボロスについて話してくれた。
 - 主人公: 
- 復讐のためにテロを起こしたマリア・リオボロスは、
ワーグが認める通り悪人だった。  - 主人公: 
- しかし、マリアはワーグに接するときだけは愛情を持って接していたようだ。
 - 主人公: 
- 結局、その愛情も復讐のための優秀な道具に対する感情だったようだが…
ワーグにとっては本物の愛情だったはずだ。  - 主人公: 
- その話を聞いて、一つ疑問が浮かんだ。
デルタにもワーグのような存在がいたのではないか?と。  - テイラー・リストカット: 
いなかったわ。
 - 主人公: 
- 俺の質問に対しリストカットはきっぱりと答えた。
 - テイラー・リストカット: 
デルタの愛みたいな感情は全てムーンリバーインダストリーの会長だけに
注がれていたもの。  - テイラー・リストカット: 
デルタと一番近い存在が私だったわ。立場でもプライベートでもね……
 - テイラー・リストカット: 
一番近い存在ですら“こう”なんだから、後は言わなくても分かるでしょ?
 - 主人公: 
- 死者に対して改めて言うのもアレだが……
- デルタは本当に性格が悪かったんだな…
 
 - 主人公: 
- きっとデルタが特別なだけだろう。
 - 主人公: 
- 戦争をしていく以上、誰かに恨まれることは避けられないはずだ。
 - 主人公: 
- しかし、それを恐れていてはいつか大切な者たちを失うかもしれない。
 - 主人公: 
- デルタとの戦争に勝利したことで俺たちはまた一歩前進した。
 - 主人公: 
- だが、次の一歩がどの方向に進むのかは誰にも分からない。
 - 主人公: 
- それでも俺は…俺たちは、歩みを止めることはない。
 - 主人公: 
- 俺たちはまだ歩き始めたばかりで、ゴールなんてずっと先の未来なのだから。