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Transcription
- 懲罰のサディアス:
すべて倒したようだな。怪我はないか?
- フロストサーペント:
もちろん!守ってくれてありがとう!安心して戦えたわ。
- フロストサーペント:
それに、思ったより敵の数も少なかったしね。
- 懲罰のサディアス:
…数が少なかった……?
- 懲罰のサディアス:
なるほど、反対側で攪乱してくれたのか。
どうやらあの馬鹿に助けられたみたいだな? - フロストサーペント:
あの馬鹿?
- 懲罰のサディアス:
そう、アロハシャツ好きのな。
- フロストサーペント:
…そんなのいたっけ?
- 懲罰のサディアス:
あとで教えてやる。
- フロストサーペント:
まぁ、とにかく…私たちに被害が出なくてよかったね。
- フロストサーペント:
デスストーカーが出てこなくて本当によかったわ。
- 懲罰のサディアス:
たしかにな。奴らが現れたら こんな風に話している暇もなかっただろう。
- 懲罰のサディアス:
だが、心配するな。司令官ならきっと奴らを何とかしてくれる。
その方法もすでに見つけているはずだ。 - フロストサーペント:
…へぇ、よっぽど信頼してるんだね。そんな風に言うなんて。
- フロストサーペント:
最後の人間様って本当に凄い人なんだ?
- 懲罰のサディアス:
ああ、だから私たちは司令官と合流することだけを考えていればいい。
- 懲罰のサディアス:
(安心させるためにこう言っているが…、デスストーカーはそんなに甘くない)
- 懲罰のサディアス:
(たった一戦交えただけで私の盾はほぼ使い物にならなくなった……
そんな破壊力を持った奴が数十機……) - 懲罰のサディアス:
(今の戦力で戦うことになれば……ハッキリ言って負ける)
- 懲罰のサディアス:
(司令官が何かいい作戦を考えてくれていることを祈るしかない)
- 懲罰のサディアス:
……何だと?
- 懲罰のサディアス:
私の聞き間違いか?
- 懲罰のサディアス:
デスストーカーに対抗する方法はないのか?
- うん。対抗する方法なんてないよ。
- 主人公:
- サディアスは俺に期待してくれていたようだけど……
- 主人公:
- 流石に今の状況でデスストーカーと真正面から戦える策はない。
- 主人公:
- いくらなんでも戦力差があり過ぎる。
- 懲罰のサディアス:
……そうか…じゃあどうするつもりだ?
- 懲罰のサディアス:
デスストーカーを何とか出来なければ、今いるAGSたちに勝てても意味がない。
- 懲罰のサディアス:
いや、むしろ敵はそれを狙っているのかもしれない。
- 懲罰のサディアス:
…AGSを使って、こちらの位置を絞り込んだうえで、
デスストーカーを一気に投入する…… - 主人公:
- おそらく、サディアスの言う通りだろう。
- でも、俺もそれを狙ってる。
- 懲罰のサディアス:
…ん?
- レモネードオメガ:
…そこからは私が説明しましょう。
- 懲罰のサディアス:
レモネード……オメガ?
- 懲罰のサディアス:
…こんなとこで会うなんて思わなかった。
- レモネードオメガ:
そんな嫌そうな顔はやめてください。
- レモネードオメガ:
私だって不本意なのですから。
- レモネードオメガ:
とにかく…今はそんなことどうでもいいので、本題に戻ります。
- レモネードオメガ:
敵のAGS戦力は、実はそれほど大したことありません。
- 懲罰のサディアス:
そうだな。デスストーカー以外は、ここにいる戦力だけで十分なんとかできる。
- レモネードオメガ:
ベータのクローンも馬鹿ではないので、それはよく理解しているはずです。
- レモネードオメガ:
ですので、クローンたちは最後までデスストーカーを温存して……
こちらの位置を確定させたタイミングで投入してくるでしょう。 - 懲罰のサディアス:
…随分と断言するな?
- レモネードオメガ:
ベータのクローンと一緒に戦術シミュレーションを行って導き出した結果です。
- レモネードオメガ:
予想外の事態が起きない限り、99%以上の確率でこのように
行動してくるでしょう。 - 懲罰のサディアス:
…ベータのクローンがこっちにもいるのか?
- シエテ:
は、はい…私です……すみません……
- 懲罰のサディアス:
本当にいる……捕虜にしたのか?
- …説明すると少し長くなるんだけど……
- 主人公:
- 俺はこれまでの経緯をなるべく簡潔に説明した。
- 主人公:
- オリジナルのベータのこと、クローンたちの裏切りとその目的……
- 懲罰のサディアス:
……そうか、そんなことが……
- 懲罰のサディアス:
私は都市の地下を探索している途中、クローンに遭遇して交戦した。
名前はクアトロと言うんだが……かなり凶暴な奴だった。 - シエテ:
クアトロは……たしかに、そうですね……
- シエテ:
もともとはそんな性格じゃなかったらしいんですが、
戦闘用の改造を受けてからアドレナリンが過剰に分泌されるようになって、 すごく怒りっぽくなってしまったそうです。 - 懲罰のサディアス:
(…あれは怒りっぽいとかそういうレベルではないと思うが……)
- 懲罰のサディアス:
(戦闘用バイオロイドはたくさん見てきたが……何と言うか……
もう話が通じる相手ではなかったように見えた) - レモネードオメガ:
クアトロについては後で対策を考えるしかありません。
今はまず、生き残る事に集中しましょう。 - シエテ:
わ…分かりました。
- レモネードオメガ:
脱線しましたが、話を戻すと……この作戦の要は
敵の攻勢を逆に利用するということです。 - レモネードオメガ:
こちらの位置をわざと晒し…デスストーカーが一気に押し寄せてきたところを
一網打尽にします。 - 懲罰のサディアス:
…さっき、デスストーカーに対抗する方法はないって言ってなかったか?
- うん。正面から“対抗”する方法はないけど……
- 主人公:
- 俺は窓の外に見える巨大なダムを指差した。
- デスストーカーを一気に片付ける方法ならある。
- 主人公:
- 俺の作戦はシンプルだ。ラジオ放送でスラム街に敵の注意を引いている間に、
アルファとオメガ、そしてシティーガードの一部をダムに向かわせて占拠する。 - 主人公:
- ダムにも防御施設があるようだが、シエテの話によれば
せいぜい自動砲塔がある程度らしい。それならアルファが難なく無力化できる。 - 主人公:
- そして、サディアスとシティーガードが敵AGSと交戦しながら
デスストーカーを所定の位置に誘導し…… - 主人公:
- 水門を開けて全てを文字通り一掃する。
- 懲罰のサディアス:
…もしかして、都市を水没させる気なのか?気が狂ったような作戦だな……
- 主人公:
- …なんか「変」を通り越して「気が狂ってる」って言われるように
なってきたな…… - 駄目かな?
- 懲罰のサディアス:
いや、気に入った。
- 懲罰のサディアス:
司令官のことを狙うような不届き者は……逮捕だなんて生易しい。
- 懲罰のサディアス:
きれいさっぱり洗い流してやろう。
- よし、それじゃあ……そろそろ始めようか。
- 主人公:
- 俺はパネルをちょうどいい場所に置いて、シエテと並んで座った。
- 主人公:
- オレンジエードやスプリガンみたいな明るいMCがいないのが残念だけど、
仕方がない。今回は俺が頑張ろう…… - 主人公:
- 俺はアルファが渡してくれた水を飲んで、
何度か咳払いをして喉の筋肉をほぐした。 - 主人公:
- さぁ、ラジオの時間だ。