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Transcription
- - :
- シモンは割れそうな頭を押さえながら上体を起こした。
- シモン・ブランコ:
…うっ……
- エルネスト:
隊長!?隊長!目が覚めたんですね!!
- シモン・ブランコ:
…エルネスト?生きてたのか……
- エルネスト:
あぁ、良かった……神様……感謝します。もうダメかと思ってましたよ、隊長。
- シモン・ブランコ:
…あの地獄だったドバイを生き残ったんだ、当然だろ。
- エルネスト:
首を斬られて火までつけられたんですよ……ここで治療を受けるまでは
顔も半分焼けてグチャグチャだったんですから…… - シモン・ブランコ:
腹に何個も穴が開いたことがあるんだ、それに比べたらマシさ……
そんなことより、呑気に寝てる場合じゃない。 - - :
- シモンはベッドの手すりを掴んで立ち上がった。
- シモン・ブランコ:
エルネスト、よく聞け。今は一刻を争う状況だ。
- シモン・ブランコ:
俺は幸い死ななかったが、すぐに敵の暗殺者がやって来る。
チームの奴らも狙われてる、さっさとメンバーを集めて…… - - :
- エルネストはシモンの言葉に返事をせず、うな垂れた。
- エルネスト:
…隊長。すみません……
- エルネスト:
…あの日から……もう2週間が経ってます。
- シモン・ブランコ:
…は?
- エルネスト:
……そして、ここはアメリカです。
- - :
- シモンはフラつきながら慌てて窓に向かい、
窓の外で風にはためく星条旗を目にして言葉を失った。 - エルネスト:
すみません。きちんとした治療が受けられたら、
もっと早くに起きられたはずなのに…… - エルネスト:
カルテルの奴らが隊長にとんでもない懸賞金をかけて……
警察もカルテルの奴らもみんな隊長の命を狙って大変だったんです…… - エルネスト:
治療を受けるどころか、隊長を連れてベネズエラを脱出するのが
やっとでした…… - - :
- シモンはエルネストの上半身が包帯だらけになっていることに
今になって気付いた。 - シモン・ブランコ:
……
- シモン・ブランコ:
署長は?
- エルネスト:
…手遅れでした。
- シモン・ブランコ:
……じゃあ……
- シモン・ブランコ:
…ホセフィーナは……
- エルネスト:
……
- シモン・ブランコ:
ホセフィーナは?
- エルネスト:
…すみません。
- - :
- シモンは叫びながらエルネストの襟を掴んで壁に叩きつけ、拳を振り上げたが…
- - :
- すぐに力なく下ろした。
- シモン・ブランコ:
なんで……
- シモン・ブランコ:
なんで俺を助けた……
- シモン・ブランコ:
俺なんか後にしてホセフィーナを……!
- エルネスト:
……
- エルネスト:
…すみません、隊長。
- - :
- するとその時、病室の扉が開き……
杖をついた老人が現れた。 - ???:
…これはタイミングが悪かったかね?
- - :
- 口ひげを蓄えた老人は、微笑みを称えながら言った。
- エルネスト:
ああ、いえ、大丈夫です。
- エルネスト:
…隊長、この方が隊長を助けるために手を貸してくださった方です。
- シモン・ブランコ:
……………命の恩人ってわけだ……感謝します。
- ???:
ははは、大したことじゃないよ。ワシもマゴ・インターナショナルのことは
気に入らなくてね。奴らの邪魔ができると同時に優秀な人材の損失を防ぐことが できると判断したから助けた。それだけだよ。 - シモン・ブランコ:
…あなたは一体……。医者……ではないようですが……
- ???:
ただの小さな会社の経営者だよ。
- シモン・ブランコ:
…最近会社という言葉に良い記憶がないので……
失礼でなければ何という会社か教えていただいても? - ???:
ははは、そうだろうな、かまわんよ。
- ???:
ワシは……
- ???:
オメガ産業という会社の会長をしておる。
- シモン・ブランコ:
オメガ産業……知ってますよ。全然小さな会社ではありませんね。
- オメガ産業会長:
マゴ・インターナショナルに比べればまだまだ小さい。
- シモン・ブランコ:
それでもマゴ・インターナショナルに次ぐ巨大企業じゃないですか。
- オメガ産業会長:
そう、それだよ。“マゴ・インターナショナルに次ぐ”……
ワシはそれがこの上なく悲しい。 - オメガ産業会長:
もともとマゴ・インターナショナルになどに興味はなかった。
ただの穀物を取り扱う会社だからな。うちと競合する部分はなかった。 - オメガ産業会長:
ところがだ、マゴ・インターナショナルは最近、重工業の方に進出する動きを
見せている。 はぁ…まったくもって不快だ。気持ちとしては今すぐにでも潰してしまいたい。 - オメガ産業会長:
だが、それは残念ながらできない。ワシの金とアメリカでの権力は奴らに
劣ることはないが、行使する力がない。 - オメガ産業会長:
故にワシは万年2位に甘んじるしかなかった。
- シモン・ブランコ:
つまり、マゴ・インターナショナルにはその力がある……?
- オメガ産業会長:
もちろん。君も直接体験しただろう?
- オメガ産業会長:
マゴ・インターナショナルは傘下にブラックリバーというPMCを持っている。
そのPMCを使って海外で幅を利かせておる。 - オメガ産業会長:
しかし、ワシにはそんな武力はない。人は金を使えば集められる……
- オメガ産業会長:
だが、その集めた人を指揮できる有能な人間というのは……
金があっても手に入り辛い。 - シモン・ブランコ:
…さらに多くの金を使えばいいのでは……?
- オメガ産業会長:
普通に考えればそうだね。
- オメガ産業会長:
しかし、ワシに必要なのは金で動く者ではない。
そんな者は大きな目標を見ることができず、目の前の小さな利益に揺れおる。 - オメガ産業会長:
ワシが必要としているのは、ワシと同じ目標を共有できる者。
- オメガ産業会長:
マゴ・インターナショナルを排除するという目標をだ。
- シモン・ブランコ:
……
- オメガ産業会長:
これは誰にでもできることではない。本当に能力がある人間が必要だ。
- オメガ産業会長:
ところが……最近ワシはそんな人物を偶然見つけた。
- オメガ産業会長:
一国を牛耳る巨大カルテルを根絶寸前にまで追い込んだ有能な指揮官であり、
マゴ・インターナショナルに対する復讐心を持つ人物。 - オメガ産業会長:
そう、君だよ。
- オメガ産業会長:
君さえよければ、一緒に仕事をしたいと思うのだが……どうかな?
- シモン・ブランコ:
…それは……
- オメガ産業会長:
先に言っておこう……汚い仕事をすることになる。
法律を破るのは当たり前で、大勢を殺すだろう。 人々を守る名誉からは最も遠い仕事だ。 - オメガ産業会長:
しかし、これだけは約束しよう。
- オメガ産業会長:
君の家族を殺した者たちへ復讐をさせてやる。
- オメガ産業会長:
さぁ、どうだね?
- シモン・ブランコ:
……
- シモン・ブランコ:
それだけで十分です。
- シモン・ブランコ:
教えてください。何をすべきか。
- オメガ産業会長:
ははは、そんなに畏まる必要はない。
取り急ぎ君にやってほしいことはワシの下で会社を一つ経営してもらうことだ。 - オメガ産業会長:
会社名はそうだなぁ……
- オメガ産業会長:
カラカス産業……で、どうかな?