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- 激しい戦いの末、エルネストを制圧したシェパードは肩で息をしながら銃を向けた。

Transcription

  1. - :

    - 激しい戦いの末、エルネストを制圧したシェパードは肩で息をしながら銃を向けた。

  2. エルネスト:

    …シモン隊長がお前を送るとは思わなかったよ。

  3. イングリッシュ・ シェパード:

    エルネスト。降伏しろ。

  4. エルネスト:

    …前みたいにエルネストおじさんとは呼んでくれないのか。

  5. イングリッシュ・ シェパード:

    そう呼ばれたいんなら、あんたは会長を裏切るべきじゃなかった。

  6. イングリッシュ・ シェパード:

    エルネスト、どうして裏切った?三安かブラックリバーに金でも貰ったのか?

  7. - :

    - シェパードの言葉にエルネストは驚いたような顔をして……

  8. - :

    - 突然、大声で笑い始めた。

  9. エルネスト:

    ははははははは!そりゃそうか!

  10. イングリッシュ・ シェパード:

    …何がそんなにおかしい。

  11. エルネスト:

    いやいや…すまん。お前のことを笑ったわけじゃない。

  12. エルネスト:

    安心して笑っただけさ、シェパード。

  13. エルネスト:

    シモン隊長は変わってしまったけど……お前はまだ俺が知ってるお前だったから……

  14. イングリッシュ・ シェパード:

    …それはどういうこと……?

  15. エルネスト:

    そうだよな。本当のことを知ってたら、お前がシモン隊長の側につくわけがない。

  16. エルネスト:

    …シェパード。よく聞け、俺たちは裏切ったわけじゃない。

  17. エルネスト:

    俺たちは…隊長から市民を守っていただけだ。

  18. イングリッシュ・ シェパード:

    ……市民を守る…?

  19. イングリッシュ・ シェパード:

    …意味が分からない。ここでは今何が起こってるんだ?

  20. エルネスト:

    説明するためには、ここの状況を説明する必要がある……

  21. エルネスト:

    連合戦争後、各国の政府は企業の支配下に置かれるようになったな?それはベネズエラも例外じゃなかった。

  22. エルネスト:

    隊長は自分の“宿願”を果たすため、ブラックリバーと交渉してベネズエラの支配権を手に入れ、ベネズエラへと拠点を移した…

  23. イングリッシュ・ シェパード:

    …その宿願って……ベネズエラのサンタ・マルタ・カルテルと麻薬の根絶……?

  24. エルネスト:

    そう。それだ……

  25. エルネスト:

    でも、奴らはすでにベネズエラ国民の生活の奥深くに根付いてしまっていた。

  26. エルネスト:

    メネンデス大統領とベネズエラ政府は俺たちの想像以上に無能だった。国自体は破綻寸前で、マゴ・インターナショナルの資金がなければ政権を維持することもできない状態だった。

  27. エルネスト:

    そして、ブラックリバーがマゴ・インターナショナルを吸収する過程でベネズエラは混沌に陥った。マゴ・インターナショナルの支援が切れた途端、最低限の社会インフラさえ止まってしまった。

  28. エルネスト:

    そして、首都すら機能を停止してしまった状況を好機と見たカルテルは、給料の支払いが停止していたベネズエラ軍を買収してクーデターを起こし…

  29. エルネスト:

    ベネズエラを乗っ取った。

  30. エルネスト:

    国民はカルテルのコカの木農場で働き、カルテルが建てた学校に通い、カルテルが与えるパンを食べて、カルテルが与える服を着た。

  31. イングリッシュ・ シェパード:

    ……つまり、この国はすでにカルテルの王国だったってことか。

  32. エルネスト:

    ああ、俺たちがカラカスに来た頃にはもう最悪な状況が完成してた。

  33. エルネスト:

    隊長は変わり果てた故郷を見てそれはもう怒り狂ってたよ。

  34. エルネスト:

    そして、俺たちは政府を再建して秩序を取り戻すために、カルテルと関係する人々を片っ端から逮捕し始めた。

  35. イングリッシュ・ シェパード:

    でも…もうカルテルは国民と切り離すことができないくらいに根付いた状況なんだろ……?

  36. イングリッシュ・ シェパード:

    そんな状況でカルテルと関係する人々を逮捕するってことは……

  37. エルネスト:

    そう。膨大な人数を逮捕することになった。

  38. エルネスト:

    収容する刑務所はすぐにパンク……空いてる病院や学校に無理矢理収監しなければならないほどだった。

  39. エルネスト:

    そして……俺たちへの反感がどんどん強くなっていく中……逮捕の途中で人が死ぬという事故が起きた。

  40. エルネスト:

    あとで分かったことだったが、その人はカルテルとは全く関係がない……ただ運悪くその場に居合わせただけの無実の人間だった。

  41. イングリッシュ・ シェパード:

    ……

  42. イングリッシュ・ シェパード:

    最悪だな。そんなことが起きたら、それまでの捜査すべてに疑念が生じる。

  43. エルネスト:

    だな……今まで逮捕された人たちが実は無実だったんじゃないかって噂が一気に広まった。そして……これまで積み重なっていた不満が爆発した。

  44. イングリッシュ・ シェパード:

    それがこのデモってわけか。

  45. エルネスト:

    最初は俺も隊長の指揮のもとでデモを鎮圧しようとしていた。事態を落ち着かせるためにな。

  46. エルネスト:

    でも、シモン隊長の指揮は次第に過激になっていった。俺たちの盾と空砲は…いつの間にか催涙ガスとゴム弾になり、最終的に実弾の発砲許可まで下りてしまった。

  47. エルネスト:

    それに呼応するようにデモも激しくなり、PECSの力でもマスコミの報道をコントロールできなくなった。

  48. エルネスト:

    その結果、PECSの会長たちは……デモの迅速な鎮圧のためにブラックリバーの最新型歩行戦車…デスストーカーを投入することを決定した。

  49. エルネスト:

    レールガンにバルカン砲まで付いてるとんでもない奴さ。道徳モジュールなんてものは当然積んでないキラーマシン。

  50. エルネスト:

    俺は隊長に忠告した。惨劇が起こるって……でも、俺の言葉を聞くことはなかった。

  51. エルネスト:

    その時になってやっと気付いたんだ。俺が信じてついてきたシモン隊長は、あの日…娘さんが殺された日に死んでたんだって。

  52. エルネスト:

    俺は無理矢理にでも隊長を止めようとした。でも、まぁ失敗した。当たり前だよな、俺にすべてを叩き込んだのは隊長なんだから。

  53. エルネスト:

    とりあえず逃げることはできたが……それが限界だったよ。まだまともな奴らを集めて反撃も試みたけど、それも見事に失敗。

  54. エルネスト:

    ……とにかくデスストーカーが強すぎる。隊長が指揮してるからか、動きも戦術的で……

  55. エルネスト:

    建物の壁を這い上がって、立体的に銃弾を浴びせてくる戦車を相手に勝てるわけがない。

  56. エルネスト:

    そんな感じで俺たちは敗走を重ねて追い詰められ……

  57. エルネスト:

    こうなったってわけ。

  58. イングリッシュ・ シェパード:

    …はっ。エルネストおじさんも私もこんがらがった状況になってるね……

  59. エルネスト:

    …またエルネストおじさんって呼んでくれるのか?

  60. エルネスト:

    俺のひざを撃ち抜く前だったら良かったんだけどな。

  61. イングリッシュ・ シェパード:

    …あまりの申し訳なさに間違ってもう片方のひざも撃ち抜きそうだよ。

  62. エルネスト:

    ははは!その言い方相変わらずで安心するよ。

  63. イングリッシュ・ シェパード:

    ……それで、私は何をしたらいい?

  64. エルネスト:

    隊長を止めるしかない。放っておけばさらにたくさんの市民が虐殺される。

  65. イングリッシュ・ シェパード:

    だね。さぁ、おじさんが気絶させたケルベロスとセーフティーを起こしてボスを説得しに行こう。

  66. エルネスト:

    …いや、俺のことは置いて行け。この足じゃお荷物になる。

  67. エルネスト:

    何より隊長を説得できるのは……シェパード、お前にしか出来ないことだ……

  68. エルネスト:

    俺はできなかったが……お前なら絶対に出来る。

  69. エルネスト:

    …お前は隊長にとって特別な存在だから……

  70. イングリッシュ・ シェパード:

    …それはどういう意味?

  71. エルネスト:

    それは直接本人から聞いてくれ。

  72. エルネスト:

    急げ、デスストーカーがそろそろ動き出す。

  73. イングリッシュ・ シェパード:

    ……

  74. イングリッシュ・ シェパード:

    生きてまた会おう。エルネストおじさん。

  75. エルネスト:

    ああ、気をつけてな。

  76. エルネスト:

    …ほら、ケルベロス、セーフティーも起きろ。

  77. イングリッシュ・ シェパード:

    私たちはエルネストおじさんと別れて、急いでカラカス都心部へ戻ったけど……

  78. イングリッシュ・ シェパード:

    ……すでに手遅れだった。

  79. イングリッシュ・ シェパード:

    私たちが到着した頃には……

  80. イングリッシュ・ シェパード:

    ……街はもう……血と炎と悲鳴に満ちた地獄と化していたんだから。

  81. イングリッシュ・ シェパード:

    クソッ。

  82. Miss Safety:

    …そんな……

  83. ケルベロス:

    ……

  84. ケルベロス:

    どうして……どうしてですか?

  85. ケルベロス:

    私たちはこんなことにならないように存在してるのに……

  86. ケルベロス:

    総監……私、何か間違ってたんですか?

  87. ケルベロス:

    私たちは…市民を保護し、テロを防ぐために作られたんじゃないんですか……?

  88. ケルベロス:

    それなのに…こんな…どうしてこんなことになってるんですか?私たちはこんな…!こんなことをするために生きてるんじゃない!ううっ!

  89. イングリッシュ・ シェパード:

    …そうだな。私も…分からないよ。

  90. イングリッシュ・ シェパード:

    セーフティー、ケルベロスを連れて安全な場所へ……一緒についてやってくれ。

  91. Miss Safety:

    …総監はどうされるんですか?

  92. イングリッシュ・ シェパード:

    この狂った状況を終わらせる。

  93. イングリッシュ・ シェパード:

    上司との面談さ。