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Transcription
- 天空のエラ:
レイズ。
- A-15サラマンダー:
おお？デュエリストちゃんは相当自信があるみたいね？
- A-15サラマンダー:
あたしも負けられないのよ！あたしもレイズ！
- 天空のエラ:
……
- A-15サラマンダー:
ビビっちゃった？
- A-15サラマンダー:
ビビったならフォールドしてもいいわよ。
- A-15サラマンダー:
戦略的撤退っていうのも時には大切よ？
- 天空のエラ:
……オールイン。
- A-15サラマンダー:
えぇ！？オールイン！？
- A-15サラマンダー:
ちょっとまずいわね…一気に緊張感が増したわ。
- A-15サラマンダー:
どうやら役がいいみたいね？
- A-15サラマンダー:
あたしも結構いいんだけど……デュエリストちゃんほど
強くなさそうな気もするし…… - A-15サラマンダー:
どうしようかなぁ～……
- A-15サラマンダー:
……勝負を逃げたらギャンブラーの名が泣くわね！
- A-15サラマンダー:
あたしもオールイン！
- 天空のエラ:
……それでは役を確認しましょう。
- A-15サラマンダー:
デュエリストちゃんは相当自信あるみたいね？
- A-15サラマンダー:
でも、勝たせてもらうわよ！
- A-15サラマンダー:
セブンフォーカード！
- A-15サラマンダー:
いやぁ～！あたしも滅多に見ない役なのに、今これが出るなんてね～！
- A-15サラマンダー:
さぁ、デュエリストちゃんの役はどうなのかなぁ～？
- 天空のエラ:
ストレートフラッシュです。
- A-15サラマンダー:
……
- A-15サラマンダー:
うん？
- 天空のエラ:
ストレートフラッシュです。
- A-15サラマンダー:
まって……
- A-15サラマンダー:
ちょっと待って！ちょっと待って！！
- A-15サラマンダー:
どうしてこれが出せるの！？
- 天空のエラ:
そうですね。本当に不思議ですよね？
本当はQのハイカードを出さないといけなかったんですよね？ - A-15サラマンダー:
……
- 天空のエラ:
このカード、裏面に数字が巧妙に隠されていますよね。
- A-15サラマンダー:
……
- 天空のエラ:
あなたはこれでずっと詐欺賭博をされていた。
- 天空のエラ:
サラマンダーさんがギャンブラーであることは知っていましたし、
勝つためには方法も手段も選ばないということも知っています。 - 天空のエラ:
それもギャンブラーとしての生き方だと思って、今まで目をつぶっていました。
手口もわかりませんでしたし。 - 天空のエラ:
ですが、それもやり過ぎましたね。
- 天空のエラ:
同じ手口を使い続けて私にバレ、逆に罠を張られるほどに。
- 天空のエラ:
これ以上の被害者を出さないために……私が出るしかなかったんです。
- A-15サラマンダー:
……
- A-15サラマンダー:
キャハハハハハハッ！！
- A-15サラマンダー:
これはやられたね！まいったまいった！
- A-15サラマンダー:
こんな風に完璧にやられたら、むしろスッキリするわね！
- A-15サラマンダー:
そうだね。最近、簡単な勝利を求めすぎてた気がする。
- A-15サラマンダー:
ギャンブラーってのはスリルを追い求めなきゃいけないのに。
- A-15サラマンダー:
ああ、忘れてたよ……
- A-15サラマンダー:
ありがとう、嬢ちゃん。
- A-15サラマンダー:
今回はあたしの負けね。さぁ金はすべて嬢ちゃんのものよ。
- A-15サラマンダー:
いい勝負だったわ。また今度勝負しようね。
- A-15サラマンダー:
キャハハハ！次は絶対に負けないから！じゃあね！
- 天空のエラ:
どこに行くんですか？
- A-15サラマンダー:
敗者はさっさと去らないと。
- 天空のエラ:
敗者なら確かにそうですね。
- クイーンオブメイン:
でも、詐欺師は違うわね？
- A-15サラマンダー:
……
- クイーンオブメイン:
ちょっと話をしましょうか？
- クイーンオブメイン:
詐欺師のお嬢さんにたくさん言いたいことがあるのよ。
- A-15サラマンダー:
あ、あたしはないかなぁ～？
- クイーンオブメイン:
ハハハハ、心配しないで。
- クイーンオブメイン:
食べたりはしないから。
- ドラキュリナ:
ほんっと！あいつら話が通じないの！
- ドラキュリナ:
自分の言いたいことだけ言って、私の話は自分の好きなように解釈してさ！
- ドラキュリナ:
あれなら壁に向かって話した方がマシよ！
- サイクロプスプリンセス:
話が通じれば良いというものでもないぞ。
- サイクロプスプリンセス:
分かっていながら余の胸の内を搔きむしるような言葉を
的確に言ってくるのがどれだけ腹立たしいことか！ - サイクロプスプリンセス:
しかも、それを楽しんでいるのが透けて見えるからなお悪質だ！
- ドラキュリナ:
悪意なくやってる方が絶対悪質よ！
- ドラキュリナ:
いや、自分たちは善意のつもりでやってるからもっと悪いわ！
- ドラキュリナ:
最終的に怒ったら私が悪いって空気になるのよ！？
- サイクロプスプリンセス:
だが、こちらは全力の悪意でからかってくる！
どう見てもこっちの方がけしからんだろう！ - サイクロプスプリンセス:
そして、普段はお互い喧嘩し合っているというのに、
余をからかう時だけ心を一つにしたように協力するのが納得いかん！ - サイクロプスプリンセス:
限界が来て制裁を加えようとしても、一人は無駄に頑丈すぎるし、
もう一人は無駄に逃げ足が速い！これがどれだけもどかしいか！ - ドラキュリナ:
……
- サイクロプスプリンセス:
……
- ドラキュリナ:
まぁ、トマトジュースでも飲んで……
- サイクロプスプリンセス:
すまない……
- ドラキュリナ:
あんたもたいへんね。
- サイクロプスプリンセス:
そなたも似たような境遇なのだな。
- ドラキュリナ:
……
- サイクロプスプリンセス:
……
- 二人の吸血鬼:
はぁー……
- 解体者アザズ:
ちょっと待ってください。
- T-9グレムリン:
はい？
- 解体者アザズ:
クシャミが出そうでした。
- 解体者アザズ:
大丈夫です。行きましょう。
- フォーチュン:
ところで、ここで合ってるのかしら？
- T-9グレムリン:
大丈夫です、合ってますよ。
- T-9グレムリン:
昔有名だった車メーカーの秘密研究施設。
- T-9グレムリン:
法律も規制も何もかもを無視した究極のパワーマシンを研究していたそうです。
- T-9グレムリン:
見た目はただの整備工場ですが……
- T-9グレムリン:
地下には果てしなく広大な実験用コースが広がっているそうです。
- T-9グレムリン:
時速0kmから100kmまでの性能…いわゆるゼロヒャクだけじゃなく
ゼロセンまで実験してたそうです。 - T-9グレムリン:
その研究資料さえあれば、オルカ陸軍の機動性を一気に向上できるはずです！
- 解体者アザズ:
あら？
- フォーチュン:
何か問題でもあった？アザズさん。
- 解体者アザズ:
よく分からないボタンがありますね。
- T-9グレムリン:
ほんとですね。何のボタンか調べてみましょう。まず配線を―
- 解体者アザズ:
押してみますね。
- フォーチュン:
……
- T-9グレムリン:
……
- 解体者アザズ:
警報装置だったようですね。
- フォーチュン:
いくらアザズさんでもこれはないわ！本当にないと思う！
- 解体者アザズ:
褒め過ぎです。
- フォーチュン:
褒めてないわよ！？
- T-9グレムリン:
皆さん備えてください！
- T-9グレムリン:
警備ロボットが来ますよ！