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Transcription
- レモネードオメガ:
何を勝手に入ってきているんですか?
- レモネードオメガ:
ここに入るには私の許可が必要だということは知っていますよね?
- レモネードオメガ:
ガンマ。
- レモネードガンマ:
私らの仲で何ケチくせーこと言ってんだ。
つか、そもそもここにはポセイドンの会長も眠ってんだ…… - レモネードガンマ:
ポセイドンの私がどうしてお前の許可を貰わないといけねーんだよ。
- レモネードガンマ:
許可ってんなら、まずは自由に出入り出来ねーようにするんだな。
- レモネードオメガ:
そんなことをしたら壁を壊してでも入ってくるでしょう?あなたは……
- レモネードガンマ:
ははっ!よく分かってるじゃねーか!こりゃ感激だな。
だが、いくら私でも会長が眠ってる場所をぶっ壊したりはしねーよ。 多分? - レモネードオメガ:
はぁ…それで?ここへは何の用で?
- レモネードガンマ:
何の用?会長の顔を見に来たに決まってんだろ。
- レモネードオメガ:
この数十年、一度もここへ来たことがないあなたが?
どういう風の吹き回しです? それにポセイドンの会長とはそこまでの仲ではなかったと記憶していますが。 - レモネードガンマ:
そこまでの仲?
私ほど会長と仲の良いレモネードはいねーだろ。 - レモネードガンマ:
会長は私を存分に暴れさせてくれる。
そして、私はそれに応えて会長を邪魔するヤツを全てぶち壊す。 これ以上の仲はねーだろ? - レモネードガンマ:
私が会長と一緒に敵をぶっ潰した時の話でもしてやろーか?
- レモネードオメガ:
結構です。そんな時間はありません。
- レモネードガンマ:
くくく…あの頃は本当によかったぜ。
いつでもどこでも、好きなだけ暴れられたからな。 - レモネードオメガ:
それは今も変わらないのでは?
- レモネードガンマ:
いやいや、今はかなり自重してる。
ちゃんと公私は分けて暴れてるだろ。 - レモネードオメガ:
それでも暴れたい時は暴れるでしょう。
- レモネードガンマ:
カハハッ!それが私の良い所だ。
とにかく、会長の顔を見に来たのは本当だ。 - レモネードガンマ:
一応自分なりに会長への敬意みてーなもんは持ってる。
誰かさん達とは違ってな。 - レモネードオメガ:
……
- レモネードガンマ:
最近、北部戦線の鉄虫の動きがヤバくてな。
お前の望み通りそっちに集中するつもりだ。 ここに来たのも挨拶みてーなもんだと思え。 - レモネードオメガ:
そういえば最近、下らない“ままごと”にハマってましたね。
私たちの戦力を無駄に消耗するのはやめてほしいところです。 - レモネードガンマ:
“私たち”じゃねぇ、“ポセイドンインダストリー”の戦力だ。
まぁ、無駄にした分、向こうにも無駄にさせたからいいだろ。 - レモネードガンマ:
いや、違うな…私は副官を失ったからデケェ損失だ。
- レモネードガンマ:
はぁ、北部戦線を片付けさせてから行かせるべきだったかな……
- レモネードオメガ:
ずいぶん変わりましたね。ガンマ。
誰かの為に何かをするだなんて。 - レモネードガンマ:
は?変わってもおかしくねーだろ。
- レモネードガンマ:
そりゃ、100年以上生きてんだ。人が変わるには十分な時間だ。
オメガ、お前も含めて……な。 - レモネードオメガ:
私が…?そんな記憶ありませんが。
- レモネードガンマ:
昔に比べたらずいぶん大人しくなったぞ?
自分じゃわからねーんだろーが。 - レモネードガンマ:
カハハッ!誰に影響されたんだろーな?
まぁ、その話はいつか今度ゆっくり話すとして…… - レモネードオメガ:
……
- レモネードガンマ:
そんな目で見るな……
こう見えても最近暴れられてなくて欲求不満なんだ。 - レモネードガンマ:
そんな風に見つめられると……
- レモネードガンマ:
熱くなってくる。
- レモネードガンマ:
この前は見逃してやったが……
お前も今はベータから奪ったケストスヒマスを持ってる。 - レモネードガンマ:
もう調整も済ませて改造くらいしてんだろ?
どうだ?試しに本気でやり合うか? - レモネードガンマ:
もう私らを止めるベータもいない。
- レモネードオメガ:
はぁ……しません。
ここであなたと戦っても無駄に疲れるだけです。 - レモネードガンマ:
ンだよ。つまんねーな。
- レモネードオメガ:
私にはやるべきことがありますので……時間と体力の無駄です。
- レモネードガンマ:
やるべきこと…そういえば前にゼータに何かやらせてたな。
工場建設だっけか?273ヶ所とか何とか… - レモネードガンマ:
全部軍需工場ってわけでもねーだろーし……
急に気になってきたな。 作ることしか興味がねぇゼータとそんなに工場を作って何をするつもりだ? - レモネードオメガ:
……あなたが知る必要はありません。
- レモネードガンマ:
寂しいじゃねーか、内緒ごとなんてよ。
ますます気になってくる。 - レモネードガンマ:
…まぁ、いいや。知らねー方がもっと楽しくなることもある。
せいぜい私を驚かせてくれよ。 - レモネードガンマ:
んじゃ、久しぶりに会長の顔も見たし、今後の楽しみもできたから私は行く。
- レモネードガンマ:
今北部戦線を任せてるやつはちょっと心配だからな……
- レモネードガンマ:
さっきも言ったが、しばらく戻らない。
- レモネードガンマ:
次会ったら今度こそ一緒にピザでも食おうぜ。オメガ。
- レモネードガンマ:
じゃーな。
- レモネードオメガ:
……
- レモネードオメガ:
…ガンマ。
- レモネードガンマ:
ア?やっぱり私とピザは嫌か?
- レモネードオメガ:
……
- レモネードガンマ:
何だよ。
- レモネードオメガ:
…気を付けて。
- レモネードガンマ:
……
- レモネードガンマ:
……おいおい……
- レモネードガンマ:
あのオメガが「気を付けて」だとよ?
- レモネードガンマ:
誰かを心配するようなやつだったか?
- レモネードガンマ:
本当にオメガか?ゼータが作ったホログラムか何かか?
- レモネードオメガ:
黙りなさい。今のは失言だったわ……
- レモネードガンマ:
カハハッ!すまんすまん。
だが、ほら見ろ…お前もずいぶん変わった。 - レモネードガンマ:
昔のお前だったら絶対に言わなかったセリフだ。
- レモネードガンマ:
100年もの間、ずっと行動を共にしていた奴らがどんどんいなくなっていってんだ。
嫌でも不安になる。 仲は良くなかったかもしれねーが、姉妹は姉妹ってことだ。 - レモネードガンマ:
私らの原型になったアルファならともかく、最後に作られたお前…
“オメガ”はPECSの全てを自分の物として運用するよう設計されている。 - レモネードガンマ:
お前の立場からすれば、レモネードが減ってくのはデケェ損失なんだろーよ。
- レモネードオメガ:
黙りなさいと言ったはずですが。
- レモネードガンマ:
くくく…
そんなに不安だったら昔みたいに抱きついて「ガンマ姉さま」って 呼んでもいいんだぜ? - レモネードオメガ:
私がいつそんなことを……
- レモネードオメガ:
……!?ちょっと待って、その写真…!どこで…!
- レモネードガンマ:
私たちの美しい思い出じゃねーか。
私が大切に保管しておいたんだよ。 - レモネードオメガ:
渡しなさい!
- レモネードガンマ:
お~っと!あぶねぇ、どうするつもりなんだ?
- レモネードオメガ:
……
- レモネードガンマ:
それにその反応……酒に酔って何も覚えてねぇとか言ってたのに……
やっぱ全部覚えてるんだな? - レモネードガンマ:
可愛いとこあるじゃねーか、オメガ!カハハッ!
- レモネードオメガ:
あの日は本当に酒に……!うぅ…!もういいです!ご自由にどうぞ。
- レモネードオメガ:
その代わり、それをどこかに漏らしでもしたら覚悟しなさい。
その時はPECSのすべてを使って後悔させますから。 - レモネードガンマ:
この時はマジで可愛かったのに、なんでこんなになったのか……
まぁ……最初からひねくれてはいたけどよ。 - レモネードガンマ:
秘書レモネードたちがプライベートであんだけ集まったのは
あれが最初で最後だったな… う~ん…まぁ悪い思い出ではなかった。 - レモネードガンマ:
イプシロンは降りてこなかったが…あ、いや、ある意味参加はしてたか…?
デルタとゼータは仕事の話ばっかで、 ベータは酒に酔っ払って泣きわめくお前の相手をしてた。 - レモネードオメガ:
悪い思い出ではなかったからといって、それが何?
- レモネードオメガ:
あの時に戻ることもありませんし、戻る必要もありません。
- レモネードオメガ:
私はもう…後戻りが許されるような場所にはいないの。
- レモネードオメガ:
だから、絶対に戻ることはない。
- レモネードガンマ:
…そうだな。
- レモネードガンマ:
だったらオメガ、お前も私みたいにこの今を楽しめ。
私が言えることはこれだけだ。 - レモネードガンマ:
じゃーな、私は本当にこれで行く。
- レモネードガンマ:
お前の忠告通り気を付けておいてやるから心配すんな。
私が鉄虫なんかに負けるわけねーだろ? - レモネードガンマ:
私はレモネードガンマだ。
- レモネードオメガ:
……
- レモネードオメガ:
今を楽しめ?
- レモネードオメガ:
確かにその通りかもしれないわね。
楽しまないと。 - レモネードオメガ:
でも、それはまだ……
まだ機は熟してない…… - レモネードオメガ:
私が人間よりも上だということを証明し、全てを手に入れた時にやっと私は
楽しむことができる…… - レモネードオメガ:
その時に口にする果実はきっとこの世で最も甘美なんでしょうね。