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Transcription
- レモネードアルファ:
…以上、これが北部戦線で確認されている内容です。
- ラビアタ:
報告ありがとうございます。
- ラビアタ:
ふぅ…
- ラビアタ:
とりあえずご主人様は無事のようでよかったわ……
衛星で確認してくれたエイダーに感謝ね。 - ラビアタ:
ところで、ご主人様とはまだ連絡がとれないんですか?
- レモネードアルファ:
鉄虫の通信妨害が残っていてまだ難しいようです。
- レモネードアルファ:
旦那様もこちらと連絡をするために
残っている鉄虫を急いで殲滅すると思いますが…… - ラビアタ:
…大きな戦闘を終えた後だし、安全のためにも態勢の立て直しを
優先するでしょうね。 - ラビアタ:
それならご主人様と連絡がとれるのはまだ数日先になるわね……
- ラビアタ:
……
- ラビアタ:
突然のポセイドンからの救助要請……ご主人様の救助隊派遣……
そして、それを待っていたかのような鉄虫の大規模攻撃…… - ラビアタ:
すべてを偶然と片付けるのは難しいわね……
- レモネードアルファ:
私もそう思います。
状況的に何者かが陰で糸を引いているのは間違いないかと。 - ラビアタ:
オメガ…?
- レモネードアルファ:
断言できませんが、今回は違うと思います。
- レモネードアルファ:
単純な大規模攻撃だったなら、私もオメガを疑ってましたけど……
- レモネードアルファ:
私が知っているオメガは何があっても鉄虫と手を組むような真似はしません。
もちろん、利用するようなことも。 - ラビアタ:
そう考える根拠は?
- レモネードアルファ:
オメガは人間が嫌いですが、それ以上に鉄虫のことが嫌いなんです。
- レモネードアルファ:
北米を掌握した時も鉄虫だけは徹底的に排除していましたから。
- レモネードアルファ:
だからもし今回の件が誰かの仕業だとしたら、
それはオメガではなく…… - ラビアタ:
他のレモネード……ゼータがやったということ?
- レモネードアルファ:
今はその可能性が一番高いと思います。
- レモネードアルファ:
PECSのAGSはゼータが作った侵食免疫回路のおかげで
鉄虫には感染しないはずですが…… - レモネードアルファ:
北部戦線から送信されたデータによると、
その回路は正常に作動せず、AGSたちが鉄虫に感染しています。 - レモネードアルファ:
そこから考えるにゼータが故意に回路を無効化した可能性が高い。
- レモネードアルファ:
そして、何より……
- ラビアタ:
今日、カラカスのシティーガードから届いた情報ですね?
- レモネードアルファ:
はい…偶然と言うにはタイミングが良すぎます。
- ラビアタ:
やっぱり、これは後回しにしていいものじゃないわね。
- ラビアタ:
…アルファさん、予定通り二人を呼んでもらえますか?
- サイクロプス
プリンセス:
この余に頼みごとがあると聞いて来たぞ。蘭の女王ラビアタよ。
- サイクロプス
プリンセス:
本来なら今日は余のプリンセスと遊びに行く予定だったのだが……
そなたの頼み事と聞いて渋々来てやった!感謝せよ! - サイクロプス
プリンセス:
うぅ……余のプリンセス……すまぬ……
これで嫌われてしまったら……余は……余は……! - ラビアタ:
……
- ラビアタ:
えっと…ごめんなさいね……
来てくれたこと、本当に感謝してるわ…… サイクロプスプリンセス…… - サイクロプス
プリンセス:
うむ……そなたからの直接の呼び出しなど初めてだからな……
気にするな…… - ラビアタ:
そう言ってもらえて助かるわ。
- サイクロプス
プリンセス:
そなたはオルカの副司令官、バイオロイドの頂点に君臨する者……
今さら畏まる必要はない。 - サイクロプス
プリンセス:
まぁ、余は真祖として万物の頂点に君臨しているがな!
- ラビアタ:
ふふ……
あっ、そういえば二人とも呼び出してから来るまでに時間がかかってたけど、 やっぱりLRLを説得するのに時間がかかったの? - サイクロプス
プリンセス:
いや、それについてはあの子は全く関係ない……
- ブラインド
プリンセス:
すみません。小さな私の準備が遅くて……
- サイクロプス
プリンセス:
しれっと余のせいにするな!
- サイクロプス
プリンセス:
貴様のせいで遅れたのだろうが!
- サイクロプス
プリンセス:
とっくに日が昇っておるというのに、いつまでもあんなだらしない格好で
過ごす聖女がどこにおるというのだ! - ブラインド
プリンセス:
どこ?ここにいるじゃないですか?
- サイクロプス
プリンセス:
うるさい!眷属が不意に帰ってきて見られでもしたらどうするのだ!
- ブラインド
プリンセス:
ふふふ、私と司令官さんの愛はもう見た目などで冷めてしまうような
ものではありません。 まぁ、私は見えないので最初から見た目なんて関係ないんですけどね! - サイクロプス
プリンセス:
……まったく……
- サイクロプス
プリンセス:
とにかくそういうことだ。こいつのせいだ。
待たせたことは謝ろう。 - ラビアタ:
大丈夫よ……別に大遅刻というわけでもないし。
それで本題なのだけど…… - サイクロプス
プリンセス:
うむ、そうだったな。
それで?余とこやつへの頼み事とは何だ? - ラビアタ:
…まずはこの映像を見てもらえる?
- サイクロプス
プリンセス:
映像?
- ラビアタ:
ええ、この映像は今日カラカスのシティーガードが
警戒任務中に撮影したものよ。 - ラビアタ:
……これよ。
- サイクロプス
プリンセス:
……
- サイクロプス
プリンセス:
……これは…ニーズヘッグ……
- ラビアタ:
やっぱり、そうよね。
- サイクロプス
プリンセス:
ああ、この姿を見間違えるわけがない。
余の宿敵であり、最凶の悪竜を…… - サイクロプス
プリンセス:
以前、眷属にニーズヘッグが現れたという話を聞いたが、
本当に現世に蘇ったのだな…… - サイクロプス
プリンセス:
だが、考えてみればそれほど驚くことでもない。
一度死んだ余もこうして再臨したのだから…… - サイクロプス
プリンセス:
宿敵が蘇るのも必然であろう。
- サイクロプス
プリンセス:
余は運命の簒奪者ではあるが……そんな余にも逃れられぬ運命というものが
あるということだ。 - サイクロプス
プリンセス:
うむ、我らを呼び出した理由は分かった。
むしろ感謝したいくらいだ。 - ラビアタ:
ニーズヘッグの目的は何だと思う?
- サイクロプス
プリンセス:
それは余より、真祖の聖…この女が分かるのではないか?
- サイクロプス
プリンセス:
悔しいが、ニーズヘッグにトドメを刺したのは余ではなく、こやつだからな。
- サイクロプス
プリンセス:
ニーズヘッグの目的に何か見当はつくか?
- ブラインド
プリンセス:
うーん…挑発…でしょうね。
- ラビアタ:
挑発?
- ブラインド
プリンセス:
ニーズヘッグはミッドガルドを守護していた過去の誇りなんて微塵もない
堕落した悪竜です。 - ブラインド
プリンセス:
あれとの最後の戦いでは罠に嵌まってしまい、敗北を覚悟しました。
- ブラインド
プリンセス:
ですが、竜殺者と小さな私は最後まで諦めず、
二人の真の愛が光の聖女である私を誕生させたんです。 - サイクロプス
プリンセス:
ええい!話を脱線させるな!今その話はどうでもいいだろう!
- ブラインド
プリンセス:
あら、恥ずかしいんですか?すごくいいシーンなのに。
小さな私の熱い愛が…… - ブラインド
プリンセス:
……あ、見えませんけど殺気を感じるのでやめておきます。
- ブラインド
プリンセス:
結論を言いますと、これはニーズヘッグの私への挑発に違いないでしょう。
- ブラインド
プリンセス:
本来のあれは闇の中に隠れて罠を張るような性格なのに、
堂々と姿を見せるのは不自然です。 - ブラインド
プリンセス:
司令官さんがいないタイミングを狙って現れた辺りは
あれらしいと言えばらしいですが…… これを機に私に復讐でもするつもりなんじゃないでしょうか? - ラビアタ:
もし、そうだとしたら…これは……
- ブラインド
プリンセス:
「聖女、お前が姿を現さなければカラカスを壊滅させる」
とか、そういう意味でしょうね? - ブラインド
プリンセス:
そして、ニーズヘッグの力ならそれは可能です。
- ラビアタ:
…困ったわね……
- サイクロプス
プリンセス:
ラビアタよ。何をそんなに困る。
- サイクロプス
プリンセス:
今ここに我らがおるではないか。
- サイクロプス
プリンセス:
我らはニーズヘッグを討った者たちであるぞ。
- サイクロプス
プリンセス:
再臨した余が奴と再び戦うことが運命であるならば…!
- サイクロプス
プリンセス:
その運命に応え、また討てばよいのだ……
- ブラインド
プリンセス:
ふふ、小さな私の言う通りです。
- ブラインド
プリンセス:
ニーズヘッグのことはどうか私たちにお任せください。
- ブラインド
プリンセス:
オルカの脅威となっているのなら迷う理由なんてありません。
- ラビアタ:
ありがとう。
- ラビアタ:
なら、決まったわね。
- ラビアタ:
これからご主人様に代わって私がオルカを指揮するわ。
- ラビアタ:
目標はカラカスの防衛、そしてニーズヘッグの撃破、もしくは撃退よ。