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Transcription
- 迅速のカーン:
……
- 迅速のカーン:
準備はいいか?司令官。
- ふぅ……
- よし、いつでもいいよ。
- 迅速のカーン:
では、いくぞ!
- 主人公:
- カーンはそう言うや否や、一瞬にして姿を消した。
- (左…!)
- (右…!)
- 迅速のカーン:
どこを見ている司令官!こっちだ!
- 主人公:
- うっ…右だったか…!?
- 主人公:
- 右…!
- 迅速のカーン:
ほう?
- 主人公:
- 右から来たカーンは訓練用の木刀で殴りかかり、
俺は持っていた木刀でそれを防いだ。 - 迅速のカーン:
続けていく!
- 主人公:
- その後も休む暇なくカーンの猛攻は続き、
俺は紙一重で何とかそれをかわしていった。 - 主人公:
- 見える…!
- 主人公:
- 少し前までは全く見えなかったカーンの攻撃が今は見える…!
- 主人公:
- 次はここに来る!
- 迅速のカーン:
……!
- 主人公:
- よし、防いだ!だが、防戦一方ではダメだ。
- 主人公:
- 勝つためには……
- 主人公:
- 攻めに転じないと!
- ハァッ…!!
- 迅速のカーン:
む!
- 主人公:
- カーンは俺の初めての反撃に少し驚いた様子を見せる。
俺はこの隙を逃さず、そのまま連続して攻撃を繰り出した。 - 主人公:
- …が、隙を見せたのはその最初の一瞬だけで、
カーンは俺の攻撃を眉一つ動かさずにすべて回避した。 - 主人公:
- 単純なスペックは俺の方が上なはずなのに……
やっぱり戦闘経験とセンスに圧倒的な差があるってことか。 - 主人公:
- 生半可な動きじゃカーンに攻撃を当てる事すらできない……
それなら…… - 迅速のカーン:
もう限界か?司令官。
- 主人公:
- カーンに一発当てるためには……
- (動きを止める)
- 主人公:
- あえて攻撃を避けることも防ぐこともしない。
- 主人公:
- ただ致命傷を食らわないように急所だけは体をひねって避けるだけ……
- 主人公:
- そうやって俺が待っていると、カーンは容赦なく攻撃を仕掛けてきた。
俺もそれと同時に木刀を思い切り振る! - 主人公:
- いわゆる肉を切らせて骨を断つ…だ!
- 主人公:
- カーンの突き攻撃が俺の脇腹に入った。
- 主人公:
- 死ぬほど痛い……
あとでダフネとリーゼに怒られるな…… - 主人公:
- この訓練は先に相手に打撃を入れた者が勝ちだ。
つまり、この時点ですでにカーンの勝ち…… - 主人公:
- でもそれはそれ!訓練は実戦のように!
訓練では負けたが実戦だったら俺の勝ちだ! - 主人公:
- そうやって俺の会心の一撃がカーンに命中…ー
- 迅速のカーン:
フッ…!
- 主人公:
- その瞬間、絶対に当たったと思われた俺の攻撃を
カーンは想像を絶する動きで避けた。 - 嘘だろ!?むぐっ!!?
- 主人公:
- そして、俺はカーンのスラリとした両脚に顔を挟まれて持ち上げられ……
- 主人公:
- そのまま床に叩きつけられた。
- 迅速のカーン:
大丈夫か…?司令官。
- 主人公:
- カーンは俺の体に薬を塗りながら心配そうな顔で言った。
- 迅速のカーン:
すまない…いくら訓練とは言え司令官に怪我をさせるなんて……
- いや、訓練をお願いしたのは俺の方だから。
- それに手加減しないで実戦のようにやってほしいとも言ったし。
- 迅速のカーン:
それはそうだが……
- この訓練があったから北部戦線で勝つことが出来たと思う。
- 正直、強くなってる実感はないけど……
- 迅速のカーン:
ふふ、そんなことはない。
司令官は私の想像以上に強くなっている。 - 迅速のカーン:
オルカの隊員たちを弱いと言うつもりはないが、
今の司令官ならほとんどの隊員に勝つことができるはずだ。 - 迅速のカーン:
うーん……だが、それはそうと本当にすまない。
最後の攻撃は避けるだけでよかったのに、つい反撃してしまった。 - 大丈夫だよ。
- カーンの足に挟まれるなんて、むしろご褒美だよ。
- 迅速のカーン:
し、司令官……
- 主人公:
- これまでは隊員たちを指揮するだけで十分だったが、
北部戦線で起きたことを考えると、 今後も直接戦場に出なければならない状況が発生するかもしれない。 - 主人公:
- その時のためにも もっと強くならないと……
- 迅速のカーン:
……
- 主人公:
- それにしてもかなり汗をかいた……
あれだけ動いたんだから当然と言えば当然だ。 - 迅速のカーン:
…………
- カーン?
- 迅速のカーン:
ど、どうした?司令官…
- いや、俺をじっと見てたから…
- 迅速のカーン:
す、すまない。その…よく鍛えられているなと思って……
- あ…ありがとう…
- 主人公:
- 何だ?この空気は……
もしかして、今のはカーンのアピールか……? - 触ってみる?
- 迅速のカーン:
…いいのか?
- いいよ、減るもんじゃないし…
- 主人公:
- 俺が言うと、カーンは恐る恐る手を伸ばして俺の胸に触れた。
- ……どう?
- 迅速のカーン:
すごく硬い……本当に素晴らしい筋肉だ……
- …そういえば…
- 勝負に勝ったご褒美を決めてなかったね。何がいい?
- 迅速のカーン:
大丈夫だ。別に見返りを求めて訓練に付き合っているわけではないから。
- 俺があげたいんだよ。カラカスでも頑張ってくれたろ?
- 迅速のカーン:
う、うーむ……それなら……
- 迅速のカーン:
汗をたくさんかいたから……背中を流して……くれるか……?
- 仰せのままに。
- 主人公:
- 俺は中に誰もいないことを確認したあと、
シャワー室の前に「清掃中」の看板を立てかけた。